変わった領地
「それじゃあなアルマ。また俺の方からも遊びに行くよ」
「ああ。楽しみにしているよ」
転移装置に入ったアルマは、こちらに手を振った後消失した。
もちろん、そう見えただけである。
俺も傍から見たら消失しているように見えるんだろうなぁ……なんて思った。
まあ、転移スキル自体が細胞自体をマクロ化して移動するから消失って表現は間違いではないんだけど。
「にしても……変わったなぁ。俺の領地は」
最近になって、ルル伯爵領からも人が入ってくるようになった。
一応、移動の際の危険を考えて現在はルル伯爵領民のみを対象にしているが、それにしても多い。
「アルン様だ! アルン様ぁ!」
「ほーい」
こうやって、挨拶をしてくれるのは普通に嬉しい。
なんだか進歩したんだなと思う。
それに一番大きな進歩は、ゴブリンと人間が交流している点だ。
約束通り、ナムたちは定期的に遊びに来て人間たちと交流を進んでしてくれている。
俺の領民は慣れているが、ルル伯爵領民は珍しいらしく不思議な感じで話をしていた。
「あ、いたゴブ!」
遠くの方から聞き覚えのある語尾がした。
振り返ってみると、ナムがこちらに走ってきている。
「ナムじゃないか。来ていたのか」
「うん! 仲間たちと来たんだゴブ!」
元気な声音で発しながらぴょんぴょんと跳ねている。
うん……可愛い。
こんな魔物が一時期人間と敵対していたなんて想像できないなぁ。
「それよりも心配したゴブよ~! もしかしたらアルン様が死んじゃうかもって……」
涙目になりながら、俺のことを見上げるナム。
そうか。そこまで心配させてしまったか。
「悪い悪い。心配かけたな」
頭を撫でると、ナムが嬉しそうにえへへと笑った。
よかった。少しは安心させることができただろうか。
「ナムさーん! もっとお話しよー!」
「はーいゴブ! アルン様、ちょっと言ってくるゴブ」
「おう。いってらっしゃい」
いやはや、やっとスローライフらしくなってきたな。
のんびり生きるのが一番だ。
戦いばっかしていると、人間として疲れてくる。
疲れるにも色々あるが、特に精神的に。
「さて、久々にお仕事するか!」
せっかく人が集まってくれているのだ。
まずやることと言ったら……!
旅館のお手伝いだ!
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