ビビリの快感(ビビリ視点)
ビビリが瞬きする頃には、場所が変わっていた。
知らない森の中。一人の使用人――ガウルと一緒にいた。
「逃げられると思うな。我とはもう契約関係である」
ビビリは切り株の上に座り、頭を抱えている。
相変わらず体が痛い。もう早く解放されたい。
「ところで、お前は王家で立場が危うくなっているらしいな」
「そうですけど……アルンがいないと……」
弱音を吐くが、それをガウルを制する。
「だから殺せばよいのだ。アルンだけではなく、お前の父親もだ」
「アルンだけじゃなくて、父上も……?」
ビビリが聞き返すと、ガウルが頷く。
「アルンは追放された身ではあるが、お前の父親は第一王子だと言うだろう。なら、まずアルンを殺せばいい。そうすれば、お前が正真正銘の第一王子だ」
そして――
「そして次は父親だ。父親がお前を第一王子と認めた後、暗殺する。そうすれば、国の権限はすべてお前の手中に収まる」
ビビリは震えた。
恐怖ではない。真反対の感情だ。
――それだ!!
武者震いであった。
ガウルの言っている通りである。
どうしてそんなことも思いつかなかったのだろうと自分を責めてしまいそうだ。
「我の目的は魔物の繁栄。この国の権限をお前が手にすれば、我の目的は必然的に達成する。その暁には、今の苦しみからも解放しよう」
「この痛みから解放……してくれるんですか?」
「ああ。約束しよう」
ビビリは立ち上がり、心の底から叫んだ。
最高に、最高にハイだ!
すべてが繋がった! 自分がやるべきことが見つかると、ものすごく気持ちがいい!
まるでパズルを解いた時のような感覚だ!
「生憎、我はこの体では上手く戦えないだろう。――お前にさらなる力を与える」
「力……! 大丈夫です! ぜひ僕の体に流し込んでください!」
ビビリは苦しみなんてどうでもよくなっていた。
だって、解決策が見つかったもの。
それに、このすべてが解決すれは自分が禁忌に触れてしまった代償――それから解放される。
それならいくらでも力なんて受け入れよう。
ガウルがビビりの体に触れる。
「あ、あが……!}
体全身に走る痛み。
生きてきた中でこんな痛みを味わったのは初めてだ。
「さ、最高だ……!」
だが、今のビビリにとっては快感であった。
痛みすらも心地が良い。
「それでは、我の指示に従え」
ビビリはよろめきながらも、コクリと頷く。
「お前は今、どんなスキルでも使える。そこでだ。どうにかアルンは王都に呼び出せ。それも宮廷にだ。やるなら一気に……がいいであろう?」
「最高の作戦ですね……! 任せてください!」
もう、ビビリは引き返せないところまで来てしまった。
彼のどうしようもないところは、人に転がされやすいタイプであること。
今やもう、彼は自分が道具であることを受け入れていた。
多分今日ラストの更新です!
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