壮絶な勘違いと『???』(ビビリ視点・微ざまあ)
「父上! 兄さんが帰ってくるらしいです!」
ビビリは、内心。かなり混乱しているのだろう。
あの文章をそう捉えてしまうほどなのだ。
実際、かなり彼は追い詰められていた。
ビビリはアルンが去るまでは、まだ落ち着いていた。
しかしアルンが去ってからは部屋にこもり、尋ねに来る召使いに暴力を振るっていた。
召使いはもちろん、第一王子になんて反撃することができず、ただただ一方的にやられていた。
そのため、王の間に召使いはいるが、誰もビビりのことを見ようとしない。
ただ、国王だけはビビリは見ていた。
それも嬉しそうに。
「本当か! ビビリよ、よくやった!」
「はい! これでアダッシュ王国の王子も黙るはずです!」
「ははは! その通りだ! アルンがいればどうにでもなる!」
と、親子共々壮絶な勘違いをしていた。
普通に考えて、一度あそこまで怒らせた人物をアルンが戻ってきただけで納得するわけがない。
そもそもアルマ第一王子は国の政策にも不満を覚えていた。
それをアルンが繋ぎ止めていただけなのだ。
確かにアルンが積極的に王家に協力する姿勢を取れば……問題は解決するかもしれない。
だが――そんなことは間違いなくない。
アルンは戻ってこないし、国は元通りになんてならない。
しかし国が滅びることはないだろう。
なにせアルンがいるのだ。
アルンがいる限り、国は存続するだろう。
それほどまでにアルンが有能だった。
ただ、今度は国王の地位が危うくなってくる。
王都の市民たちは国に対して不満を抱いていた。
アダッシュ王国から輸入されていた物が遮断され、一部の機能が麻痺している。
正直に言えば、いつ市民が反乱を起こしてもおかしくない状況だった。
「それでは父上、アルンを連れ戻しに行ってきます!」
「行ってこい!」
ビビリは気分良さげに宮廷を飛び出した。
周りなんて見えていないのだろう。市民にぶつかりながら走り、馬車に乗り込んだ。
「ははははは! 待っていろよアルン!」
壮絶な勘違いは、まだ止まらない。
待っているのは、ただ絶望ばかりなのに。
◆
「大賢者アルンは順調そうだな」
一人の男がバート領を見下ろしながら呟く。
「ええ、主様。動くんですね?」
「待っていたよぉ。楽しみだねぇ」
「主様! 蹂躙すればいいんだね!」
主様と呼ばれる男は、振り返り、今度はルル伯爵領を見る。
「動くぞ」
主様と呼ばれる者と、その近くにいる三体の魔族はくつくつと笑った。
おはようございます!皆様の応援を見ながら死ぬ気で書きました!さて、ちょっと物語が進み始めてきましたよ!
【読者の皆様へ大切なお願い】
現在、皆様の応援のおかげで6位にランクインすることができました!やった!これも一緒に頑張ってきた読者様のおかげです!
しかし、まだまだ上位を目指したい!
少しでも面白い!続きが読みたい!死ぬ気で書けよ!と思ってくださった方は、広告下の☆☆☆☆☆をタップして★★★★★に変えていただけると嬉しいです!
昇格まで残り200pt。20人の皆様、どうかお力を分けてください!
5位以内に入れるかどうかが鍵です.....!一緒に高みを目指しましょう!
よろしくお願いいたします!




