ビビリの勘違い(ビビリ視点・微ざまあ)
ビビリはアルンから届いた手紙を嬉々として受け取った。
スキップしながら自分の部屋まで向かい、そしてベッドにダイブした。
きっと帰ってくるという連絡だろう。
間違いない。だって普通ならそう判断するはずだ。
「これで問題はすべて解決っと!」
そう言いながら、ビビリは手紙を開く。
「あ、あれ……?」
一瞬、自分の目がおかしくなったのかと思った。
最近は引きこもって本を読むことが多くなったからな。
もしかしたらそれかもしれない。
目を手紙にむっと近づけ、文字を読んでいく。
「お断りさせていただきます……? は?」
理解できなかった。
いやいや、まだ大丈夫だ。
よく見てみたら文章には続きがあった。
まったく、兄さんはツンデレってやつか?
きっとこの後、「嘘です。喜んで王族に戻ります」なんて書いているんだろう。
いやはや、困っちゃうな。
まあ戻ってきたところで、第一王子は絶対に死守するんだけど。
そんなの当たり前じゃん。適当に言って、言いくるめれば問題ない。
それに国王は自分のことを信頼しているはずだ。
あんなことを言っても父親なのだ。
たかが他国との信頼関係にヒビが入っただけで見捨てたりはしないだろう。
どれどれ、続きを読むか。
「領民が信者化しちゃってるので、そもそも帰らせてくれません……か!」
なるほど! つまりは領民が邪魔で帰ってこられないんだな!
きっとアルンはこの手紙を読んで領民に相談したんだろう。
『信者化』というのは隠語で、自分の身が危うい的な何かだろう!
この手紙はきっと領民たちに監視されながら書いたんだ!
だからこんな遠回しな言い方になっているんだ!
「やっぱりかぁ!」
アルンは王族に戻りたいんだ!
間違いない。これで確証がついた。
仕方がないなぁ。
この第一王子がわざわざ今は身内でもない野郎を助けにいってやるか!
「そうだ! このめでたい報告は父上にもしないと!」
これを聞いたら、きっと国王は喜ぶだろう。
国王は自分のことを信頼してくれている!
そんなことを思いながら、ビビリは宮廷を駆け抜けていく。
壮絶な勘違いをしながら駆け抜けていく。
皆様の応援を見ながら.....気合いで、気合いで書きました!
これも読者様の応援があったからです!感謝感激であります!
そして迎えるは明日。予定ではかなり大きく物語が動きます!気合いで書きますので、お楽しみに!
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