表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/57

「アルンは最強だな!」

「えー、領民の皆さん。フレイムドラゴンこと、ルーシャは俺がテイムしたので安心してくれ。立派な仲間だ」

「よろしくー!!」


 ドラゴン状態のルーシャが人間の言葉を喋るのはなかなかに違和感があるな。

 それよりも領民たちは受け入れてくれるかだが。


「す、すげぇ! 治癒スキルだけじゃなくSランクをテイムするスキルも持っているなんて! 新しい領主様はなんでもできるんだな!」

「俺、バート領に生まれて初めて良かったって思えたぜ! Sランクを服従させる領主様なんていねえだろ!」

「病気も治してくれたし! 最高だよ!」


 どうやら受け入れてくれたらしい。

 不安だったが安心である。


 とりあえずルーシャには普段人間の姿でいてもらうことにした。

 さすがに、こんなにも大きいドラゴンが彷徨いてたら恐ろしい。


 人間の姿に戻ったルーシャが俺の手を握ってきた。


「ねね! 領主ってなんなの!?」

「えっとな、ここらへんで一番偉い人ってことだよ」


「うっわー! アルンってすごいんだ! 妾、すごい人好き!」


 Sランクの魔物に好かれるってのはなんだか不思議な気分だな。

 人間の姿をしてるし、本当に不思議な感覚だ。


「あの……少しいいですかい?」

「ん? どうした?」


 一人の領民が申し訳なさそうな表情でこちらにやってきた。


「うちの娘も……よかったら治してくれませんか? どの医者に診てもらっても、もう手遅れだと言われまして……」

「ふむ、分かった。案内してくれ」


 手遅れと言われるほどに難しい病気を抱えているのか。

 可哀想に。さぞかし苦しんでいることだろう。


 案内された家に入ると、ベッドの上で唸っている少女の姿があった。

 胸を抑えて、苦しそうにしている。


「なるほど。大丈夫、すぐ終わる」


 見たところ、呼吸器系の病気のようだ。

 それもかなり悪化している。


 医者に診てもらったと聞いたが、この領地を見る限りまともなお金はないはずだ。

 ろくな医者に当たってこなかったことだろう。


「《ハイ・ヒール》」


 治癒スキルを発動し、少女を癒やす。

 かなり高度なスキルを使ったからこれで問題ないはずだ。


「う……」


 苦しんでいた少女の表情が、次第に柔らかくなってくる。

 すると、目を開いて俺の方を見てきた。


「あ、あなたは……」

「俺はアルン。ここの新たな領主だ。大丈夫、君の病気はさっき癒やしたから」


 診たところ、病気になっていた箇所は完全に癒やした。

 あとは体力が回復すれば、自由に動くことができるだろう。


「リーンです……ありがとうござ……」

「無理はするな。まだ治ったばかりなんだ」


 とりあえず、俺は少女の親に完治したことを報告した。


「ありがとうございます! な、なんて感謝すれば……」


 これも領主としての務めだ。

 当たり前のことをしただけである。


「すごい! やっぱりアルンは最強だな!」

「ルーシャ。病人が寝ているんだ。あまり騒ぐなよ」


「だって、アルンがすごいんだもん!」


 ルーシャは少し落ち着いた方がいいと思う。


「さて、とりあえず屋敷に向かうか」


アルンくん最強だな!


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!また評価してくださった方へ最大級の感謝を。



そこで皆様にお願いがあります。



少しでも面白いと思ってくださった方は、広告下の☆☆☆☆☆を★★★★★に染めていただけると嬉しいです。これが本当に励みになります。執筆速度もマジで上がります。


数秒の動作が誇張なしで作者を救うので、ぜひしていってください。



どうぞよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ