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王国騎士団をもてなそう!

「アルン団長。我々、あなた様に仕えるため、ここまでやってまいりました」


「……ルイン? それに他の団員まで……」


 帰宅してそうそう。

 俺たちはなぜか焦る領民たちに呼び出され、街の入り口まで行くと王国騎士団の面々がそこにはいた。


 副団長であるルインに……団員の全員が今ここにいる。

 ということはなんだ……王国を守る人たちがここに勢ぞろいしているってことか!?


「え、大丈夫なのか? ビビリに何か言われたり――」

「やつは私が倒しておきました。やはり、アルン団長と比べたら貧弱。いえ、言葉は汚いですがゴミでしたね」


「おお……マジか」


 確かにそこいらの人間には負けないよう鍛えてきたが《剣聖》をやってきたのか……。

 ルインさん、少し怖いよ。


 そしてまあ、案の定というか。

 リーンはガクガクと震えていた。


「ほ、本物の王国騎士団ですか……!?」


 それもそうだ。

 王国騎士団はほぼ伝説。


 彼らが動く時、その国が最大の危機に瀕している時と言われるほど。

 そんな人たちがここに勢ぞろいしていたら何事かと思うだろう。


「私はアルン団長がいてこその王国騎士団だと思うのです。王国が危機に瀕すればもちろん助けに行きます。ですので、どうか近くにおいてください」


「そうだな……」


 王国騎士団をここに置くってことは、間違いなく国家を敵にするってことだ。

 しかし、この状態だと彼女たちは帰らないだろうしなぁ。


 なんか王国側が文句言ってきたら、いつでも支援できる体勢にしておく……そう言うか。


「分かった。まあ、ここまで来るのに疲れただろう。休んでほしい……だが」


 彼女たちを労りたいが、ここには生憎宿と言うものがない。

 これからもなかったら困るだろうし、せっかくだ。


 これを機に宿を作ることにするか。

 領地を観光地化することができれば、それは儲けものだ。


 名物的なのが一つや二つ、あった方がいいだろう。


「温泉を掘り当てるか」


「ええ!? 今からですか!?」

「そんなことできるの!?」


 両隣にいたリーンとルーシャが驚きの表情を見せる。

 まあ、そりゃそうか。


 突然温泉を掘り当てようだなんて言われたら誰だって驚く。

 まあ、せっかくなのだ。


「いえ……アルン団長。さすがに無理はなさらなくても……」


 ルインが不安げな表情を見せる。

 もしかして、俺にできないって思っているな?


「ルイン、まあ見とけって。さて、頑張るとするかな」


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