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師匠と弟子5 ~【スキル】を使おう! 魔法編~


「やぁ皆、今日も元気にFROってるかな? 前回に引き続き練習場からのマッスル仮面師匠だ! そしてこっちが……」


「どうもッス! 動画外で技の練習をしていた弟子一号ッス!」


「さて、今回は前回に引き続き【スキル】の話だ。今回は『技』の対とも言える『魔法』についてだぞ」


「ウィッス! お願いするッス!」


「『魔法』も『技』と一緒で取得方法は様々だ。取り方は各種サイトにあるだろうから、今回は『魔法』の使い方について説明するぞ」


「はいッス! でも師匠は魔法使えるッスか?」


「無論使えるぞ。ただこの動画を見てる皆が見たいような魔法らしい魔法ではないな。だから今回は口頭での説明になる。皆、イメージを膨らませるように」


「ウィッス!」


「とりあえず初級魔法の【ファイアーボール】を例に挙げよう。ときに弟子よ、誰かが使ってるのは見たことはあるかね?」


「あるッス! 前にパーティー組んだ人が使ってたッス! 火の玉が出る魔法ッスね」


「そうだ。魔法を発動させるには大きく分けて二通りの方法がある。それが『詠唱』と『魔法陣』だ」


「ふむふむ。どっち使ってもいいッスか?」


「あぁ、これは『技』のときのオート関連の設定と同じ様に魔法ごとに設定を変えれるぞ。『詠唱』は呪文を唱えることで発動し、『魔法陣』は陣に魔力を注ぐことで発動する」


「でも出せる魔法は一緒ッスよね。具体的にはどう違うッスか?」


「では順を追って説明しよう。まずは『詠唱』だ。『詠唱』は先も言った通り呪文を唱えることで発動する。呪文は各魔法ごとによって違い、それを一字一句間違えず言うことが条件だ」


「中々恥ずかしいっすね……」


「まぁその辺は慣れだ。詠唱後、魔法名を言うことで発動する。さて、ここまでで何か質問はあるか?」


「何かメリットらしいものが見当たらないッスけど大丈夫ッスか? 詠唱の文章とか覚えれる気がしないッス」


「ふむ、まず詠唱文はちゃんとシステムとして出るぞ。カンペみたいなものと思ってくれ」


「あ、そこはちゃんと出るッスね……」


「メリットだが詠唱は言えば判定されるので早口が得意なプレイヤーは有利だな。他にも動きながら詠唱するプレイヤーもいるぞ」


「でもそれって滑舌悪い人って不利じゃないッスか?」


「SP使うが補助スキルとして【短縮詠唱】なんてものもあるぞ。これは詠唱文を簡略化して短くするスキルだな。後はシステムが補助してオートで詠唱する【オート詠唱】スキルもあるな。まぁオート詠唱中は喋れなくなったり勝手に声が出るとかデメリットはあるが」


「へぇ、それなら私でも出来そうッスね。もう一つの『魔法陣』はどんな感じッスか?」


「『魔法陣』は自身の周囲に専用の陣が現れる。最初は灰色の陣だが、そこに魔力を注ぎ陣を完全に魔力で満たすことで発動させるタイプだ」


「おー、カッコいいッスね! こっち使う人が多いんじゃないッスか?」


「まぁ喋らなくて良い分楽だからな。見栄えも良いし確かに初心者はこちらを使う人が多い」


「初心者は……ってことは上級者の人はそうでもないってことッスか?」


「まぁ使い分けでもあるんだがな。『魔法陣』は陣を出している間は動けないのだ。代わりに喋る事が出来るから、指揮官のプレイヤーは魔法発動させつつ指示を出すと言うこともやったりするぞ」


「あー、確かにその場で動けないのはきつそうッスね」


「ただ『詠唱』の【短縮詠唱】みたいに、『魔法陣』には【過剰注入】と言うスキルがある。必要以上に魔力を注入することで完成までの時間を短縮させるスキルだ」


「ふむぅ。んー……結局どっちが良いッスか?」


「ケースバイケースだな。自分の立ち位置や状況、戦い方で変わってくる。一応上位陣は無詠唱で魔法を使うヤツもいるが、その分制約もある。まぁ私としては『詠唱』の方を早めに慣れておく方を薦めておこう。プレイヤースキルが関わるから練習するにも時間が掛かるからな」


「分かったッス! ちなみに師匠の魔法ってどんなのッスか? 何か気になってきたッス!」


「ん、見るか? 仕方ないな……"唸れ豪腕光れ筋肉!"【マッシブ・ダイナマイト】!!」


「うわキモ。完全に筋肉ダルマじゃないですか」


「自分で見せろといってそれは酷くないか?!」



マッスル仮面師匠の魔法は自己バフの中では結構上位。そして使い手が少ない(暑苦しいので)

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