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師匠と弟子4 ~【スキル】を使おう! 技編~


「やぁ皆、今日も元気にFROってるかな? 私はマッスル仮面師匠だ! そしてこっちが……」


「どうもッス! 少しこの世界に慣れてきたッス!の美少女、初心者の弟子一号ッス!」


「さて、今日は実は既に弟子の悩みを聞いているのだ。そして見ての通りここにやってきた!」


「だだっ広いッスね! あたしは知ってますけど動画的に一応聞いておくッス! 師匠、ここはどこッスか?」


「ここは探索者ギルドの訓練場だ。色々と試したいことをしたいときに貸し出してくれる場所だぞ! さて、今日は【スキル】についてだったな」


「はいッス! 実はいくつか【スキル】は覚えたッスがうまく使えないときがあるッス。だから教えて欲しいッス!」


「良いだろう、この師匠に任せたまえ! ではまずは復習も兼ねて【スキル】を使用するまでの流れをおさらいするぞ」


「ウィッス!」


「まずは【スキル】の取得だ。以前も少し話したが【スキル】はレベルアップ、クエスト、魔道書などのアイテム等様々な手段がある。ただし取得した【スキル】はそれだけでは使用は出来ないぞ」


「あたしも最初勘違いしてたッス。覚えた【スキル】にSPを振る事で初めて使えるようになるッスね」


「うむ、そこは初心者が陥りやすい部分だな。さて、では本題の【スキル】の使い方だ。ちなみに覚えるだけで効果が発揮するパッシブスキルは今回は除外するぞ」


「はいッス!」


「能動的に使うスキルは大別して『技』と『魔法』がある。今回は『技』の方でいこう」


「あ、師匠教えて欲しいッス! 技覚えたんですけどうまくいかないッス!」


「ふむ、上手くいかないとは具体的にはどう上手くいかないのかね?」


「【スキル】を覚えてちゃんとSP振ったんスけど何故か出なかったッス」


「なるほど、技が出なかったわけか。ではこちらも技を出すまでの手順と注意点を順番に教えよう」


「お願いするッス!」


「まず【スキル】を覚えSPを振るのはさっきまでの話だな。そしてそれでも出ない場合まず疑うのはMPが足りているかだな。【スキル】は基本MPを消費するからな」


「MPは満タンだったッス!」


「次に使用している武器の確認だ。【スキル】次第では武器の種類によっては使えないものがあるからな」


「大丈夫ッス! 【二連斬】ってスキルッス! ちゃんと短剣持ってたッス!」


「ふむ、【二連斬】は斬撃武器の技だが短剣ならば問題ないな。ならば技の発動時にちゃんと『二連斬』って言わなかったのではないか?」


「うぅ、恥ずかしかったけどちゃんと言ったッス……」


「となると残りは攻撃モーションが外れていたのではないか?」


「攻撃モーションッスか?」


「そうだ。技は指定のモーションから外れると技が正しく発動しないのだ。弟子も正しい技の動きをすれば出せるようになると思うぞ」


「でもそうなると技を使うの難しくないッスか? 上位スキルにはもっと動きが必要なものもあるッスよね?」


「確かにリアルの感覚に寄せてるこのゲームでは、体を良く動かす人ほど有利と言う声も少なくない。そこで各技にはいくつかの設定が出来る様になっている。『探索者の本』から【二連斬】スキルの項目を出してみたまえ」


「了解ッス! ……はい、出したッス!」


「そこの詳細設定で三つの項目があると思う。『フルオート』『セミオート』『マニュアル』だ。恐らく今はマニュアルにチェックが打ってあると思う」


「あ、本当ッス! でもこれってどう違うッスか?」


「まず『マニュアル』は正しく動けば出せるタイプだな。技の名前と動きが一致して初めて発動される」


「じゃぁ『セミオート』は?」


「『セミオート』は大筋のモーションをしていればシステムが自動で補正してくれるタイプだ。ただし体が勝手に動くから、人によっては嫌がられるな」


「じゃぁ『フルオート』は全自動ッスか?」


「そうだ。技の名前を言うと体が自動で正しく動き発動してくれる。」


「なら『フルオート』が一番良いんじゃないッスか?」


「発動率で言えば間違いなくそうだろうな。ただし『フルオート』は発動してから技が終わるまでの一連の動作が止まらない欠点がある。簡単な動きの技は『マニュアル』か『セミオート』、難しい動きは『フルオート』がいいだろうな」


「なるほど……」


「まぁ自分の感覚との相談にもなる。どの技も一度『フルオート』で使ってみて、感覚を覚えるか出来そうならばまた設定をすればいいと思うぞ」


「了解ッス! 師匠、早速試してみるから見てて下さいッス!」


「うむ、折角この場所を借りたのだからな。存分に試すと良いぞ」




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