トップを消せ ~サイバー犯罪防止第6課~
2050年。警察任務をまかなう治安省公安局刑事部サイバー犯罪防止課。
その部署は6つに分けられ重大な案件順に1課から振られていく。
そんな最後の6課に与えられる任務は民間のゴタゴタから奇妙な犯罪まで。
サイバー犯罪防止第6課。通称「サボ6課」。
彼ら7人が今日も奇妙な事件に立ち向かう!
サイバー犯罪防止第6課 「トップを消せ」
―2050年 某日、公安のとある捜査会議室。
<<<<S-01 捜査会議室>>>>
サイバー犯罪防止第1課~6課までの合同会議。
人がざわめく中、6課のメンバーもそこにいた。
篠崎「今時サイバー犯罪防止ってネーミング何とかなりませんかね。車だって自動で運転してくれるこの2050年にサイバーって」
岩本「篠崎。声が大きい」
浜「そうよ。他の、組織を大切にする真面目な課の皆様に聞こえちゃうわよ」
篠崎「浜さんだってそう思っているでしょ?」
浜「そうね。今どきわざわざ顔つき合わせての会議とはね」
神保「まあ、組織だからできることっていうのを大切にしたい連中なんだろ」
篠崎「神保さんは真面目ですね。分かりますよ。でも半分以上、どっちかっていうと組織の裏に隠れて仕事してない人たちに見えるんですけど。小川さんだってそう思うでしょ?」
小川「そうですね。それにうちは六課だから民間のゴタゴタ担当でしょう?人質事件とかは1、2、3課あたりに任せておけばいいんじゃないですか?」
篠崎「さぼろっかな~」
岩本「そう言うな。ほら、1課長がお出ましだ」
<タイトル:サイバー犯罪防止第6課 第1話 トップを消せ>
そこへ、公安局刑事部サイバー犯罪防止第1課長横山が入室してきた。
横山(1課長)「君たちサイバー犯罪防止第1課から6課まで集まってもらったのは、今から約15分前に入ったこの犯行声明の件だ。まずは聞いてくれ」
ボイスチェンジャーで声を変えられた犯行声明が会議室に流される。
犯行声明「刑事課の皆さん、こんにちは。私は今から2時間前、とあるショッピングモールに爆弾を二十個ほど仕掛けてまいりました。タイマー、あるいはこちらのリモートで起爆します。タイマーの残り時間は60分。ああ、ショッピングモールのお客さんを待避させようだなんて考えないでください。即、大惨事になりますよ。さて、あなた方にはこの爆弾を仕掛けたショッピングモールの場所とタイマー解除の方法をお教えしましょう。ただし条件を満たしていただけたらです。その条件は…刑事課トップを消してください。いえ、…トップでなくても構いませんよ。偉い人ならだれでも。お一人で結構です。あ、爆弾なんて嘘だと思っているでしょう。分かりました。証拠をお見せいたします。13時15分、今回ターゲットにしているショッピングモールではない場所で小さな爆発を起こします。きっと信じて頂けることでしょう。60分以内に速報ニュースを楽しみにしていますよ」
横山「以上だ」
捜査員A「これまで爆発事故の報告は?」
捜査員B「ありません」
捜査員C「間もなく13時15分です」
そこへ緊急通知を知らせるアラートが鳴る。
捜査員B「都内ショッピングモールで爆発事故発生!一人が爆発に巻き込まれましたが容態は不明」
捜査員A「どうやらただの脅しではないようですね。どうしますか?都内だけでもショッピングモールはいくつあることか。都心部近郊に絞っただけでもとんでもない数に」
横山「分かってる。公安局長は?」
捜査員C「午前中から会議、午後には本局に戻ります。…まさか犯人の要求通り…」
横山「場合によってはだ。今日のような休日はショッピングモール利用者数平均6000人。覚悟は必要ってことだ」
捜査員A「しかし横山1課長!」
横山「待てよ。偉い人ならだれでもいいって言ってたな」
捜査員B「はい」
横山「犯行声明は刑事課と言ってた。犯人はここ数年で刑事課が刑事部サイバー犯罪防止第一課から六課まで分類され名前が変わっている事を知らないのかもしれない」
捜査員A「といいますと?」
横山「公安内部のことを詳しく知らないのかもしれない。だとしたら第一課長の私でもいいってことだ」
捜査員C「横山第一課長。それは!」
岩本「だったら一課じゃなくって民間密着型のお荷物課と称される第六課長の俺の方が適任じゃないか?」
横山「岩本」
岩本「時間はまだある。デモンストレーションで爆破されたショッピングモールの防犯カメラ解析を。我々第六課は現場の爆弾残骸を洗う。行くぞ」
篠崎・小川・神保・浜「はいっ」
メンバー全員の声がそろった。
岩本「心配するな。時間内に解決できなければ、俺が喜んで速報に載ってやるよ」
横山「六課はでしゃばるな!下がってろ!」
篠崎「はいはい。邪魔にならないように動きますよ~」
そう言い残し会議室を出ていく6課メンバー。
横山「・・・まったく」
<<<<S-02 現場のショッピングモール>>>>
爆破により崩れた建物の一部が散らかっている。
小川「特に珍しいものはありませんね」
岩本「ああ」
篠崎「それにしてもこのショッピングモールが今日、改装工事のため休館でよかったですね」
浜「まったくよ。もし通常営業していたら今頃大惨事よ」
神保「だからここを狙ったんだろ」
浜「え?」
神保「犯人はデモンストレーションで人を殺す気はなかった。だからこの休館になっているショッピングモールに爆弾を仕掛けた」
岩本「ところがたまたまここを通りかかった警備員が巻き込まれてしまったってことか?」
神保「はい。自分はそう見ます」
浜「なるほど」
小川「その警備員に話を聞きに行きましょう」
岩本「無理だ。今連絡が入った。亡くなったそうだ」
神保「これはデモンストレーションじゃなくなったってことだ」
岩本「小川はこの付近の防犯カメラ、使用された車を割り出し、当たってくれ」
小川「はい」
岩本「篠崎、浜はここから近い順にショッピングモールを当たってくれ。見知らぬトラックなどが入った情報がないかを聞くんだ。犯人の言うことが本当ならば20個の爆弾は相当の荷物になるはずだ」
篠崎・浜「はい」
そこへ本部から無線が入る。分析班の菊川からだ。
菊川(無線)「いわもっちゃん。こちら菊川」
岩本「どうした?」
菊川(無線)「さっきの爆弾残骸写真を解析した結果、右上のパーツがリモート受信機ね」
岩本「これか?」
がれきの中から機械の一部らしきガラクタを拾い上げた。
菊川(無線)「そう。その受信機が拾える範囲はせいぜい数百メートルってところね」
神保「ってことはターゲットにしたショッピングモール内に犯人はいるってことか」
菊川(無線)「そう。それも、もし20個もの爆弾を配置し、1度に起爆したいのならモールの中央にいるでしょうね」
岩本「なるほど。菊川、周辺のショッピングモール、建物中央あたりを映すカメラで、ここ数十分不審な動きを見せる人物をピックしといてくれ」
菊川(無線)「もうやってるけど数が数だけにね~絞れるかしらー」
岩本「頼んだ」
入れ替わりで無線が入る。
横山(無線)「岩本。横山だ。そろそろ時間だ。捜査を打ち切る。今からニュースになりやすいよう、公衆の面前で俺は撃たれてくる」
岩本「横山まて。時間を稼ごう。その役は俺が引き受ける。俺も星が言う、えらい人に入るだろ」
横山(無線)「・・・勝手にしろ。5分前になってもニュースが上がらなければ」
岩本「(前セリフ食い気味に)心配するな。華々しく死んでやるよ。行くぞ神保」
神保「はい」
<<<<S-03 街中(渋谷スクランブル交差点)>>>>
そこは渋谷スクランブル交差点。
神保はそこから直ぐ近くのとあるビルの屋上にいた。
狙撃ライフルを構える先はスクランブル交差点の中央。
そこには見慣れた男が一人。
人の流れに逆らい、立ち止まっていた。
神保「まったく、こんな町中で狙撃させるこたーないんじゃないですか?」
岩本(無線)「神保、見えてるか?」
神保「こちら神保。望遠スコープ良好。岩本さんの位置情報も衛星で拾ってます。誤差27センチ」
岩本(無線)「急所は外せよ」
神保「誤差27センチ。風はあるし、こんなに人多かったら誰かのGPSに干渉しちゃうかもしれません」
岩本(無線)「外すなよ」
神保「岩本さん、誤差27センチの意味わかりますか?防弾チョッキ狙っても頭に当たるかもってことですよ」
岩本(無線)「お前ははずさねーよ」
神保「信頼ありがとうございます」
岩本(無線)「時間だ。やれ」
神保はライフルを構え直した。そして一言。
神保「了解」
2秒ほどの静けさのあと、1発の銃声。
((((狙撃用ライフル発砲))))
発射音が街に鳴り響いた。
遅れてスクランブル交差点ではざわめきが広がり、そして悲鳴が上がっていた。
その中央には一人の男が倒れていた。
その後、街の大型ビジョンには速報が流れていた。
ニュース速報アナウンサー(大型ビジョン)「本日13時47分頃渋谷の駅前交差点で公安局刑事部サイバー犯罪防止所属、岩本課長が何者かに狙撃され亡くなりました。事件は白昼、交差点のど真ん中で起こり、一般人の被害者は出ませんでした。事件を目撃していた現場の方へお話を伺いました、ご覧下さい。現場の加藤さん(現場へ呼びかけた)」
<<<<S-04 とある車内>>>>
このニュースはTVでも大々的に放送されており、それを走る車の中で他人事のように見ている男がいる。
岩本「その後犯人からの連絡は?」
浜「ないわ。ってかもう動いて大丈夫なの?」
岩本「大丈夫だ。こんなのただの打撲だ」
神保「打撲?俺は言われた通りしとめましたよ」
岩本「ああ、感謝している。おかげで死なずにすんだ。俺が用意した防弾チョッキがちょっと薄かっただけだ。あたた(痛い)」
神保「当たり前でしょ。なんで20ミリで受けてるんですか。もう少し近かったら貫通してますよ」
岩本「わかってるよ。だからできるだけ遠くから撃ってもらったんだ。分厚いチョッキを用意している時間が無くてな」
車はショッピングモールの前で止まった。
ドアを開け6課のメンバーが降りてくる。
篠崎「無茶しすぎっすよ。肩貸します」
岩本「すまんな。ココが狙われたショッピングモールで間違いないんだな」
浜「おそらく」
小川「一般客駐車場に乗り捨てられた不審な小型トラック。デモンストレーションが行われたショッピングモール付近で記録されたトラックと一致しました。ただ、20個の爆弾を運ぶには小さくないかしら」
菊川(無線)「こちら菊川。そのショッピングモール中央のカメラからはちょこちょこ外れちゃうんだけど館内をせわしなく歩き回ってどの店舗にも立ち寄らない怪しい人物発見。ここ1時間で携帯コーヒーを3本も購入してるわ。相当落ち着けないイベントでも控えているのかしら」
篠崎「先生、それ間違いなくビンゴでしょ。特徴は?」
菊川(無線)「黒スーツに黒ネクタイ。鞄を持ってるわ。この中にリモートスイッチが入っているのかしら。年は49。あ、でも義体手術受けてるみたいだからかなり若目に見えるかな」
篠崎「りょうかーい。岩本さん、俺たちサボロッカで終わらせちゃいましょ」
岩本「ん~。トラックが想像より小さいことが気になる。もしかしたら単独犯ではないのかもしれない。だが、一刻を争うわけだし、いたしかたない。そいつだけでも確保しよう」
浜「連絡くらい入れておいた方がいいんじゃない?また勝手に動いたって怒られても後が面倒だし」
岩本「そうだな」
無線で形式的な連絡を入れる。
岩本「こちらサイバー犯罪防止第六課。これより犯人確保に向かう。現場は俺のGPSを見てくれ」
横山(無線)「まて岩本!狙撃班を向かわせるまで犯人を刺激するな!犯人の手には20個の爆弾が握られているんだぞ!」
岩本「(無線にかぶせて)だから急いでいるんでしょと。(「と」で無線切る)」
怒鳴っている無線を途中で切ってしまった。そして前をじっと睨み、
岩本「いたぞ。あいつだ。浜、小川、神保はそれぞれ12時、3時、9時から回り込み共同班がいないか監視しろ。俺と篠崎で犯人と接触」
浜・小川・神保・篠崎「了解!(大声にならず勢いはよく)」
岩本「菊川、館内全体のカメラ監視、リモート信号電波をキャッチしたらすぐ教えてくれ」
菊川(無線)「はーい。篠崎君、無茶しないでよ」
篠崎「先生、俺交渉ちょー得意ですから」
菊川(無線)「(笑顔で)期待してる」
6課メンバーは素早く対象者を遠くから囲み距離を詰めていく。
岩本「あと7メートルで犯人と接触。状況を共有しろ」
浜「異常なし」
小川「異常なし」
神保「同じく」
菊川(無線)「今んとこ平和」
岩本「篠崎、行け」
篠崎「了解。・・・・・・(やさしく)すいませーん。お財布落としましたよ」
犯人「え!?あ、いや、その財布は私のじゃありませんっ。(焦ってる)」
篠崎「あっれ?おっかしいな~。あなたが落としたように見えたんですけどね。あれ?すごい汗かいていますけど具合悪いんじゃないですか?コチラで少し休みましょうか?」
犯人「いえ、私は大丈夫です!ほっといてください!」
篠崎「いえいえ、そうもいかないんですよ」
犯人「私は大丈夫だって言ってるでしょ!」
篠崎「そうですか??でも民衆が大丈夫じゃないんですよ」
そう言うと素早く手錠をかけた。
((((手錠))))
犯人「何するんだ!」
岩本「こんにちは。サイバー犯罪防止第六課です。爆弾所持、脅迫、犯行予告の件でお話があります。公安局までご同行願います」
犯人「あ、あなたは!死んだはずじゃ!」
岩本「ニュースはご覧になっていただけたのですね。光栄です」
犯人「だましたのか!」
岩本「申し訳ございませんが公安局は犯罪者との取引を禁止されておりまして、鵜呑みに公安の人間が誰かを殺すことができないんですよ。さ、一緒に来ていただきます」
篠崎「さ、鞄は俺がお持ちいたします。おっと。両手は前へ」
岩本「ポケットの中を調べさせていただきますね。・・・・リモートスイッチ確保。おとなしくご同行願います」
<<<<S-05 取調室>>>>
篠崎「鞄の中にあった爆弾はデモンストレーションで使われたものと同型。犯罪を共有している兆候もなし。爆弾20個も見つからず」
小川「ショッピングモール全体を狙った犯行というのは狂言ということで間違いないですね」
犯人「…」
篠崎「爆弾もってポケットにリモートスイッチ、犯行の手口、どう考えたって犯罪に対して素人だし、もともとショッピングモールの人に危害を加えるつもりなかったんじゃないの?」
犯人「…」
小川「なぜショッピングモールと公安局長を狙ったんですか?」
犯人「…」
篠崎「黙秘してもためになりませんよ。それに鞄に入っていたお写真の方はどなたですか?」
犯人「…」
((((ドアあき岩本が入ってくる))))
岩本「茅場さん、こちらでいろいろ調べさせていただきました。私はあなたに謝らなければならない」
篠崎「え?」
岩本「申し訳なかった」
小川「課長。どういうことですか?」
岩本「6年前のことだ。とあるショッピングモールで爆弾事件が起きた。今回と同じように犯人はショッピングモールに来ている客を人質に政府へ政治的要求をし、応じなかった事に対し報復を加えた」
小川「ああ、記憶にあります。ただ、爆発はしたものの一般客は何とか建物の外へ避難させたはずじゃ」
篠崎「犯人は?」
岩本「戦術チームが狙撃。死亡した」
小川「では、実質の被害者はゼロだったわけですね」
岩本「いや、警備員が一人、爆発が元で起きた火事に巻き込まれ亡くなっている。そしてこちらの茅場さんがその犠牲者の親御さんだ」
小川・篠崎「!(え!?)」
茅場「ああそうだ。あんたら刑事課の人間には犯人を殺して終わった事件かもしれないが、うちの悠斗の恨みは終わっちゃいないんだよ!」
小川「落ち着いてください」
茅場「なぜうちの子だけが死ななきゃいけなかったのか!刑事課は何故うちの子だけを見捨てたんだ!!なんでうちの子を助けてくれなかったんだ!答えてくれ!何故・・・」
岩本「私もあの事件の後、独自調査を進めました。あれだけの爆発と火事の中、どうしてあそこにいたお客さんたちは全員非難が出来たのか。何故あなたのお子さんだけが逃げ遅れてしまったのか。あなたには初めっからこれを伝えておくべきだった。これは聞き込み調査をしたときの音声記録です」
客A(ICレコーダー)「あの警備員さんがみんなを誘導してくれたんです。一人、火事の方へ向かって逃げ遅れた人を探して・・・」
客B(ICレコーダー)「自分は最後に逃げるから先に行けと、非常口までの通路を教えてくれました」
客C(ICレコーダー)「この子を運ぶのに売り場のカートへ乗せてくれました。その時子供の頭に濡れたハンカチを乗せてくれました。これがそうです。今でも持っています」
岩本「あの建物に誰より詳しい警備員が逃げ遅れるわけないんですよ。あなたのお子さんは逃げ遅れたんじゃない。みんなを救うために警備員として最後まで逃げ遅れたお客さんがいないか探していたんです。亡くなるその時まで」
茅場「悠斗・・・」
岩本「お子さんを守れず申し訳ございませんでした。しかし、あなたが今回したことは犯罪です。実際に爆弾は仕掛けていなかったにしても、デモンストレーションでは本当に爆発事件を起こして見せました。そのことで偶然居合わせた警備員の方がお一人亡くなったことをご存知ですか?」
茅場「え!?」
岩本「やはりご存じではなかったですか。目的は違うにしろあなたは6年前と同じ事件を犯し、悠斗さんと同じ、人ひとりの命を奪いました。これでは、あの時の犯人と同じじゃないですか。あなたのお気持ちは分かります。ですが、間違っています」
茅場「なんてことだ…私はなんてことを…(静かに泣く)」
静かに泣く声が取調室にいつまでも響いていた。
<<<<S-06 公安局屋上>>>>
公安局ビルの屋上。神保が一人。煙草に火をつけた。
((((ジッポライター・タバコ吸う))))
浜「(ちょっと遠くから)あの事件を思い出していたの?」
神保「心愛凛さん」
浜「確か犯人を狙撃して事件を終わらせたの…琉生君だったわよね?あの時は戦術班にいて」
神保「ええ。だが事件は終わっちゃいなかった。武力じゃ何も解決しない」
浜「…そうね」
((((携帯灰皿で火を消す))))
神保「失礼します」
立ち去ろうとした神保に声をかけた。
浜「ねえ、久々に狙撃ライフル使ってドキドキした?」
神保「ええ。正直…外すかと思いました」
浜「あんたは外さない。琉生君はもう…外さないから」
神保「心愛凛さん。俺は、、、」
言いかけた時、後ろでドアが開く。
((((後ろでドアが開く))))
岩本「(遠くから)浜、神保、ここにいたか。明日から新しいメンバーが来る。かわいらしい女の子だってよ。くれぐれも怖がらせるなよ!」
神保・浜「はい」
屋上から見える空は今日も広かった。
<<<<エンディング>>>>
サイバー犯罪防止第6課
第1話 トップを消せ(完)
(キャスト)
サイバー犯罪防止第六課 課長 岩本
浜 心愛凛
小川
神保 琉生
篠崎
分析班 菊川
サイバー犯罪防止第一課 課長 横山
捜査員A
捜査員B
捜査員C
ニュース速報アナウンサー
客A
客B
客C
犯人 茅場
<<<<予告>>>>
サイバー犯罪防止第六課に新しく加わる森下。
オークションサイトで出回る偽物の正体を追う。
次回、サイバー犯罪防止第六課
「物の価値」お楽しみに。
<<<<クレジット>>>>
この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などには一切、関係ありません。
ファンから「台本を見たい」のご要望によりこのサイトへ残すこととなりました。
読みづらいこともあるかと思いますが、変な小説として楽しんでいただけましたら幸いです。