吾輩は危険察知能力を磨いているのである!
「ねぇニャゴロー、ちょっとこっちきて・・」
美也殿だ!
逃げろっ!
―― 30分後 ――
「あ、ニャゴロー。あのさ・・」
美也殿だ!
撤収ーっ!
―― 2時間後 ――
「ねぇねぇニャゴ・・・」
美也殿だ!
ダッシュ!
―― 6時間後 ――
「ニ・・」
美也殿だ!
緊急退避ーっ!
次の日町からニャー吉が忽然と姿を消した。
「お、ニャゴローか!なんか久しぶりだな!・・あっ!!」
ゴミ虫だ!
失禁してやれっ!
―― 5分後 ――
「うん?どうしたニャゴロー、なんか元気ないな??・・うわっ!!」
ゴミ虫だ!
下痢便をお見舞いしてやれ!
―― 8分後 ――
「あ、ニャゴロー!今度こそ捕まえて・・あぁっ!?」
ゴミ虫だ!
今さっきバイクから抜いていた真っ黒でドロドロの油をひっくり返してやれ!
―― 10分後 ――
「ニャゴロー!いけしゃあしゃあと何度もまぁ・・覚悟しやが・・ギャアッ!!!」
ゴミ虫だ!
並んでいるバイクの足を全部倒してやれっ!
次の日から町でニヤの姿を見かけなくなった。
そして・・・
「お!なんだい美也ちゃん?その帽子!?まるでドラ猫の皮で作ったみたいじゃないか!!おしゃれだねぇー!!!」
「おじさんこそ!そのポケットから出ているキーホルダーかっこいいね!!まんまシャムネコの尻尾を切り取ってつけたダケみたいだよっ!!!」
「ガハハハハハ!」
「アハハハハハ!」
「あっ!ニャゴローっ!!」×2
・・・次のターゲットはニャン吉かも知れない。




