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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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吾輩は休息が必要なのである!


 今日も全開で営業中の我輩。

 人間界でいう所の盆は過ぎ去ったのだが、まだまだ暑い!

 

 休憩の為、エアコンのよく効いたコンビニへ。

 我輩では店の扉が開けられない為、人間が入店するのをじっと待つ。

 同時に侵入しようというわけだ。

 

 {ピロパロポロ~ンポロパロロ~ン♪}


 「まったく、どこから入ったんだこの猫はっ!二度と店の中へ入っちゃだめだぞ!」


 どうやら先約がいたらしい。

 ニャー吉が店主らしき人物に外へ放り出される場面へと出くわした。

 首の皮を掴まれたヤツは、見た目通りに摘まみだされるとの言葉がピッタリ!

 ニャッハッハ、その画のなんと間抜けな事か!


 ヤツのおかげでコンビニでの休憩案は消えた。

 ならば魚屋に・・・

 

 あっ!

 ニャン太郎のヤツめ!

 そこは我輩の特等席だぞ!?

 普段のキサマは肉屋が十八番ではないかっ!


 マグロの白っぽい身の上で座るとひんやりしてこれが気持ちいい。

 生憎あの場所は毎日出来る訳では無く、本当に極まれなのだ。

 他の魚や身はエブリディ置いてあるのに・・・。


 クアァーっと欠伸をするニャン太郎。

 その後ろにはいつの間にやらご主人が!


 「ニギャァァァァァァァッ!!!」


 「お前なんかこうだっ!・・・ワッハッハ!滑りまくってパニくってやんの!」


 ニャン太郎は90cmほどもある水槽の中へ放り込まれて蓋をされた。

 突然現れた主人と、水槽の中へ閉じ込められた事に大パニック!

 暴れまわるその姿は周章狼狽!

 今はオオカミではなく猫なのだがな!

 

 中国の爆竹みたいに弾けまわるニャン太郎の姿でお腹一杯。

 仕方が無いから危険な肉屋に・・・。


 あ!

 店頭に不思議な形の旗が掲げられている!

 今日は肉屋の記念日か何かなのだろうか?

 それにしても見た事あるようなガラだな・・。


 うーむ、どこからどう見ても三色のソレは猫の毛皮にそっくり。

 というより、ニャン吉の柄と全く同じような・・ハテ?


 「安いよ安いよーっ!今日のハンバーグはジビエ肉だからお安くしとくよっ!!」


 活気がありすぎて休むどころか近づくことさえままならない肉屋。

 今日は諦める事にしよう・・トホホ。



 その日を境にニャン吉は商店街から姿を消した。

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