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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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吾輩はお礼(参り)をするのである。


 今日の仕事はバイク屋への挨拶、そしてお礼をしに行くことである。

 ここが営業の辛いところ、何事も素早い対応が次の仕事と結びつくのだ。


 先日土砂降りの日、ゴミ虫のおかげで三河家ボスに別の雷を落とされた我輩。

 今日はそのお礼をたっぷりと・・・ククク。


 ニャンコ足差し足忍び足で、”あるもの”を持ってゴミ虫バイク店へ。

 勿論、見つかるような愚かな事はしない。


 そんな我輩の気遣いを知ってか知らずなのか、店にゴミ虫の姿はない。

 サボり魔めっ!

 少しは我輩を見習えっ!!


 などと思いつつ、店内を観察。

 今更ながら気づいたのだが、ここは小さいながらも様々な車種を扱っている。

 しかも相当古い骨董品の様なものまで。

 それでもメインで扱っているのは、ヤツが若い時に流行っていたものらしい。


 その証拠に、若き日のゴミ虫がバイクへと跨る写真が店中に貼られている。

 なんと汚らわしき事よ!


 隙を見て一枚づつバリ掻いてやる!

 とくに顔を集中的に。


 ある程度ズタズタにしたところである物を発見。

 近づいてみると、それは丸く大きな亀のよう。


 所々黄色いテープが貼ってあり、赤と白の境目に黒線と文字が書いてある。

 C8Ⅹ?・・なんのことやら??

 しかし、上手い具合にコイツのど真ん中へ穴が開いているではないか!

 とても甘~い大きめの白いサイコロに似た”あるもの”をそこへ三個放り込んだ。


 そして先ほどから我輩の鼻を突く強烈な臭い!

 それはこの、赤・白・黒・透明の4つある缶から発せられているようである。


 イラっとしたので全ての缶を前足で倒してやった。

 残念な事に、ここでゴミ虫の足音が・・。


 「なんかやけに店が騒々しい・・・あぁーーーっ!!!」


 その後、必死で店内の後始末をするゴミ虫。

 我輩のおかげで滅多にしない掃除が出来た事を感謝せよ!



 久しぶりに良い仕事しましたねぇ~。

 

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