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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
63/218

吾輩は動くものに反応してしまうのである!


 『エノコログサ』


 御存じだろうか?

 我が猫達にとって、最愛最悪の雑草である。

 しかもたちの悪いことに、年がら年中生えている。


 公園には勿論、道路わきなどからも生える雑草の中の雑草。

 その生命力たるや、なんと力強いことか!


 どんなに忙しい時でも、一度そのモサモサの先っちょをワサワサされると・・


 「ニャッ!」


 ついそばえてしまう。

 習性と言ってしまえばそれまでなのだが、どうにもこれがガマンできない。

 

 色こそ違えど、それは家の中を走り回るブラックサファイアも同じ。

 目の前を横切られると、無意識のうちに前足で押さえてしまう。

 まぁ、コイツの場合はブチャっと中身が出るときもあるのだが。


 少し前の事だが、家を留守にしていた我輩。

 なんの悪だくみを企てたのか、美也殿が色々な場所を探していたらしい。

 

 運の悪ニャー吉。

 偶々公園でババァの撒いた猫エサを食べていたら彼女に見つかってしまう。

 

 実はこの時我輩もいたのだが、危険を察知して咄嗟に茂みへと隠れたのだ。

 そしてじーっと事の成り行きを陰から見守っていた。


 「あ!ニャゴローではないけど、猫がいる。」


 彼は食べるのに夢中で気付かなかったようだ。

 それが美也殿とは・・・。


 「この猫の好きな草を使ってと・・・」


 ニャー吉の前でエノコロをカサカサする美也殿。

 いくら食事中だと言っても、これではたまらない!

 当然即反応のニャー吉。


 「ハイハイハイッ!こっちよこっちっ!!」


 彼女はテンポよくトントントーンとステップをしながらも、地面で草を動かすことは忘れない。

 猫心を知っているのか、またその誘い方が絶妙な事。

 完全に術中へと陥ったニャー吉は、それを追いかけずにはいられなかった。


 「ほらこっちこっち!・・・・・・・そーれぇっ!!」


 最後に彼女はエノコログサを空高く投げ捨てる。

 川に向かって・・・。


 「ニャアァァァァァァァァ・・・・・・・・・。」

 {ドプン}


 「猫って泳げるのかなぁ?・・今度ニャゴローで試してみよーっと!」


 スッキリしたのか、彼女は公園から姿を消した。

 デーモンが浄化された瞬間である!



 このとき生贄になったニャー吉の事を我輩は永遠と語り続けよう。

 ・・・笑い話として。


 


 


 


 

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