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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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吾輩は隠密行動が得意である。


 最近の我輩は夜勤が多い。

 夏という灼熱地獄は日中外を歩くこともままならない。

 日差しと言う名の超高熱源紫外線ビームで急激に体温を上昇させ、毛皮の脱げない動物たちを躊躇なく殺しにくる。


 つまり日の高いうちに働くのはバカのする事、よって夜勤がメインとなるのだ。

 まだまだ死にたくないですからな。


 前回中途半端な仕事で終わった役所。

 あれから何度となく訪れては夜勤専用出入り口を探す。

 そしてついに・・・


 以前からパタパタ音がして不思議に思っていた。

 それは建物の裏手にある部屋の上部にへんなフードを被って隠されていた。

 

 窓枠を登ってフード裏の30cm四方で蓋がしてある小窓を前足で触る。

 するとパタパタ動くではないか?


 グイっと持ち上げると、中には三枚の羽根が見えるも、今は止まっている。

 顔だけ突っ込み中を覗くと、小さくはあるが、どうやらここはキッチンの様だ。


 人気のない事を確認して体全体を中へ。

 出勤成功の瞬間である。


 先ずはカメラの位置を確認しながら内部を探索。

 アレに姿を捉えられると後々面倒だ。


 キャットウォーク走りで鍛えた我輩は、考えられないような細い場所をわざわざ選んで歩く。

 窓の縁、手摺、場合によってはぶら下がり蛍光灯の上や月明かりに照らされた机の影なども。


 そして遂に、前回頭上へヤシの繊維を乗せた上司らしき人物が座る場所へと辿り着く。

 その机の上には書類の山が。


 旨い具合に朱肉と呼ばれる判子用の赤いインクを近くで発見。

 早速蓋を開けてっと・・・。


 書類を見ながら左前脚をポンポンと朱肉へ。

 なになに・・・公用地使用の許可・・?

 よく分からないので全面へ肉球判を押しまくる。


 ムム?

 公園内に野良猫が増殖して・・・??

 これは爪を立てて念入りに破いてやる。


 などとこれらの仕事を明け方まで熟し、その後暫く玄関傘立ての裏で休憩。

 朝一番に来た職員の鍵開けと同時に目にも止まらぬ速さで外へと駆けだす。

 思った通り、彼には何が起きたか分からない様だ。


 得意先への仕事が増えた事に喜びを隠せない我輩。

 ニャつきながらも今夜の仕事に備える為、走って帰宅をする。


 

 これから暫く忙しい夜となりますねぇ。

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