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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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吾輩は三毛猫のフリしたハチワレである!


 ー 前回三毛猫に化けたニャゴロー、そして・・・ -


 

 颯爽とお寺へ戻って来た我輩。

 途中、魚屋の流しを利用して全身水濡れ準備万端!

 流石”うおーたーぷるーふふぁんでーしょん”だ。

 これぐらいの水ではびくともしない!

 

 手始めに頭のハゲたマスターをジャンプ台にして花の海へダイブ!

 ”菊”のみを選んで首をへし折ってやる。


 そして蝋燭の前に座り、フッと一息。

 折角なので壺に入った臭くて煙を出す赤色に光る真っ黒な木を器ごと床目がけてドーン!


 この辺りで複数人が我輩を追いかけ始めた。

 しかしそう易々と捕まる間抜けではないぞ?


 そしてもう一度花の海へダイブ!

 ムムム?

 センターにて大きな木の箱を発見!

 すかさず飛び乗る。


 そこで不思議な小さい扉を発見。

 前足を使いパタリと開けると・・・


 中にはなんと、八百屋の耄碌ジジイが寝ているではないか?

 しかも白い大きな鼻くそを両鼻の穴目一杯につけて!


 偉そうにフカフカの花ベッド上で気持ちよさそうに寝ているジジイ。

 ヤツの顔を見ていたらだんだん腹が立って来た。


 {ジャァァァァァァァァ!!}

 {プリリリリリリリッ!}


 顔の部分に糞尿を垂らしてやった。

 いい気味である!

 我輩を誕生会に呼ばなかった罰だ!


 血相を変える人間どもをきりきり舞い。

 ムハハハ!

 キサマ等の動きなど我輩から見れば止まっているも同然!


 今度は殴られ続けている右端の大きな蛙を救出すべく棒を持っているハゲにアタック! 

 そして蛙にも体当たりして床へ逃がしてやることに成功。


 もうそろそろ許してやってもいいだろう。

 では帰るとする・・あっ!


 正座している人間達の中でバイク屋のゴミ虫を発見!

 一目散にヤツ目がけて走り出す。


 そしてジャンプでダイレクトにゴミ虫の膝上へ着地。

 腹を出して甘える事に。


 「ウニャン?」


 「あっ!なんだその猫、小張さんの飼い猫か!?無茶苦茶じゃないか!!どう責任取ってくれる!!!」


 「い、いや・・俺はこんな三毛猫知らんぞ!?」


 困った顔で我輩を見つめるゴミ虫。

 いや、それも嬉しい顔の一つとして理解しよう。

 さて、我輩そろそろお暇するとしようか。

 


 その夜商店街で三毛猫狩が盛大に行われた。


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