表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
42/218

吾輩は夏野菜収穫に大忙しである。


 最近の我輩は仕事場が主に畑となっている。

 この時期非常に沢山のものが収穫される為だ。


 それでも昼間は暑くて熱中症の危険があるので、メインは夜勤となる。

 皆が寝静まった時が我輩の出勤時間なのだ。


 ー そして丑の刻 -


 玄関はカギが掛かって出れないから、先ずは窓を開けっぱなしで寝る御子息の部屋へ。

 出かける前に、彼の眠るベッドの上で一旦立ち止まる。


 「スー・・スー・・・。」


 よく寝ているようだ。

 折角なので枕元を転がりまわる。


 「ハハハ・・ハックションッ!!」


 勿体ないが、とっておきのブラックサファイアをオデコの上へプレゼント。

 おまけにオナラをかます。

 

 今日はこれぐらいでいいだろう。

 我輩も忙しいのだ。


 そして窓から表へ出ていざ畑へ。

 



 我輩の通う仕事場は三河家からそれほど離れていない。

 大きさも大したことは無いのだが、それでも一通りの野菜が育てられている。

 

 先ずはナスなる御子息の友人に似た野菜。

 ギョワギョワして爪が刺さる何とも言えぬ快感。

 大きい物から順番に刺してやれ!


 お、これはトマトではないか?

 血液の様に赤いこの野菜は爪を立てて撫でるとはち切れるのだ。

 パンパンに皮が張っているやつを順番にシャーっと。

 青いやつはガン無視で。


 そして今日の目的である胡瓜。

 これを2~3本頂いておくとしよう。

 これだけ頑張ったのだからその対価として当然の事。

 

 これをこっそりニャー吉やニャン太郎の後ろへ置いてやるのだ。

 きっと飛び上がって喜ぶだろう。


 ムムム?

 我輩の手足では2~3本どころか1本も持てないではないか!

 仕方が無いから1本だけを咥えて持ち帰ることに。


 今日もいい仕事しま・・・


 「ニャギャァァァァァァァァァァーーーーッ!!!」


 振り返るといつの間にやら足元に胡瓜が・・・。

 この時我輩3メートルほど飛んだと後からニャン吉に聞かされる。



 今日はニャン吉がいい仕事しましたねぇ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=205125233&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ