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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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吾輩はまだ毛が生え揃わないのである。


 今日は猫ヌコ会議の日である。

 時々数匹の猫が集まっているのを見かける事があると思うのだが、あれは集会。

 その目的は多岐に渡り、今回は反省会である。


 美也殿に毛を刈られてスフィンクスと化した近隣の猫達。

 それ等が集まっての報告会、主に被害報告の発表。

 悲しき事実で、この町における実に7割強の猫達が被害に遭っていた。


 ニャー吉は人間の子供から石を投げられたらしい。

 キモい病気猫の汚名まで着せられて。


 ニャン太郎は病院に引きずり込まれて得体の知れない液体を何本も体に入れられたと。

 どうやら注射という金属の槍を体の至る場所へブッ刺されたのだとか。


 ニャン吉なんて、営業地域が商店街担当の為、その体を見た人間達が大騒ぎ。

 伝染病は街へ入れるな!と虐待を受けたとの事。

 追われてヨレヨレになり、病院坂を通りかかった時に、ニャン太郎と同じ目に遭ったのだとか。


 その点我輩にはまだあまり被害が出ていない。

 強いて言うならば・・・


 髭がくるくるのパーなので、オーブンの横を通ったつもりが触って大やけどとか。

 センサーの無い猫なんて目を瞑って車庫入れするようなもの。

 感覚が狂いまくりである。

 

 後は、御屋形様に紅茶をこぼされたのと・・・

 バイク屋のゴミ虫に熱帯魚ヒーターを肌に直接当てられた事ぐらい?

 勿論どちらも大火傷ぐらいの軽症で済んだ。


 よく考えてみれば、我輩の場合は火傷ばかりの気がする。

 毛が無いという事は、切り傷や擦り傷になりやすいから猫によっては生傷だらけかも。

 その点我輩は大火傷だけで済んでいるからなんとも運の良い事よ。エッヘン!


 幸い美也殿もバリカンを使う事に飽きたようなので、これ以上被害者はでるまい。

 結果、クールビズとして前向きに行くとするかとの締めで反省会は幕を閉じた。


 

 アナタの家へ毛のない猫が営業で訪れても、決して毛嫌いしないように。

 毛が無いだけに・・・。

 

 ナンチャッテ。


 

 

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