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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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吾輩は雷様が苦手である。


 我輩、今日も朝から営業中。

 道路はどこも危険が一杯。

 安全対策として開いてる場所から側溝へ侵入、そこを歩くことに。


 {ゴロゴロ・・・ピカッ!!}


 急激な夕立到来!

 犬も含めて動物達は大きな音が大の苦手。

 ビビりの我輩はその場で蹲る。

 蓋のあるこの場所は、雨宿りにも丁度いいかと。


 {チョロチョロ・・・}


 水が流れてきたが、外は土砂降りで想定内の出来事。

 ザーザー降りの外に比べて足が濡れるなど、大したことではない。

 そして・・・


 「ニャバゴボゴボゴボゴッ!!」


 一気に増えた水嵩で逃げ場のない危険度トリプルAクラスの場所へと変貌を遂げる。

 すぐ近くに用水がなければそのまま溺れ死ぬところだった。


 こんな時は雨が去るまでじっとすることに。

 濡れた体は容赦なく我輩の体温を奪う。

 暖を取る為、そして雨除けにもうってつけの駐車したばかりと思われる車の下へ。


 ゴミ虫バイク屋前に備え付けの”コーヒー”と書いてある大きな箱。

 この前には車がよく停車するのを我輩既に確認済みである。

 この日もやはり止まっていた。


 ダッシュでその下へ駆け込む我輩。

 しかも計算通り、下の温い事。

 これなら体が渇くのに時間をあまり必要としないだろう。

 

 それでも体の芯から冷えてしまった我輩は、更に暖を取る為、隙間から上へ向かう。

 またこの狭さがなんともいえぬ。

 

 まったくこの車という鉄の馬は、猫心を掴んで離さない。

 温い・狭い・暗いの三拍子揃った優れものである。


 {タタタッ・・ガチャッ・・バタンッ!}


 どうやら人間が車内へ乗り込んだようだ。

 息を殺すように警戒をする我輩は、もはや獲物を狙うハンター。

 

 フフン、差し詰めハードボイルドニャゴローと言ったところだろうか?

 少しだけ乾いてきた体も相俟って気分は最高潮へ。

 

 {キュルキュルキュル・・・ブロォンッ!}

 「ニャギャアァァァッ!!!」


 {ブロブロブロ・・ブロロロロロローンブロロロロロロロ・・・}



 車の去った後、ビリビリに敗れた白黒赤からなる起毛仕立てが粋な座布団のようなものが、いつまでも”小張バイク店”の自販機前で雨に濡れていたそうな。


 

 

 

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