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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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吾輩は仕事仲間を弔うのである。


 今月に入って既に半月あまり。

 いつまでも正月気分が抜けない我輩は久しぶりの外回りへ。

 

 そんなワケで早速得意先が集中する商店街へと足を運ぶ。

 同じように正月ボケをかましているニャン吉にも喝を入れるとしよう。


 

 程なくして現場へと到着。

 パン屋のわき道からアーケード内へ入ると、そこにはいつもと違った光景が!


 約三分の一程の店舗がシャッターをバッチリと閉めている。

 数日前まであれ程賑わっていたのに、今は人影もまばら。

 閑古鳥が鳴きまくりではないか!

 これは一体どういうことなのだ!?


 原因探求の為、アーケード内を悠々歩く我輩の姿はまるでマフィアの首領。

 途中途中で新入りの野良猫が挨拶をしてきた。


 そんな時、肉屋の前で寝そべるニャン吉を発見!

 勿論シャッターはバッチリおりている。


 彼にこの寂れ具合の訳を問い質すと、ニャァニャァと理由を話し始めた。

 しかしゴニョゴニョ聞き取りにくいのでもっと分かりやすく説明を求めるも……


 「ニャ~ン ムニャニャン ウニャ~」


 分かるかバカモノが!

 ニャーニャーニャーニャーとキサマは学の無い原生生物か!?

 教養を持ち合わせるなら何かしらの言語を使わんかっ!


 {バシバシバシッ!}

 「グニャニャッ!」


 イラっとしたから猫パンチを一万発ほどお見舞いしてやったわ!

 そのせいで我輩の肉球がパンパンに腫れたのは計算外だがな!


 その後、ヒスワリ語で説明を受ける我輩。

 この有様の原因へと辿り着くことに成功。

 

 彼曰く、駅前スーパーが安売りを連発した為、老舗の店が駆逐されたのではと。

 だから影響を受ける食料品店中心に弾けたのではと口にした。


 なるほど。

 彼の話は尤もだ。

 

 幾らいいものを取り扱っていても、明らかな価格差だったから仕方のない。

 ましてやこの辺りは低所得者層が多く住む地域。

 (ニャゴローの思い込み 特にバイク屋の主人を指している)

 体にいい高級品より、得体のしれない安くて量が多い物の方が多く消費される。

 これも時代の流れなのだろうか。

 寂しい世になったものだな……


 それならば多少なりとも彼等に世話となったこの身。

 恩返しとは言えないまでも、せめて報いる事をさせて貰おう。



 暫くして、駅前スーパーに大量の猫が押し寄せる事件が勃発。

 不潔な体で店内を大暴れする彼等の姿は、まるで領主を失った兵士崩れの野盗。

 そしてスーパーは、みかじめ料を払わないスナックの様な有様に……

 

 こうして店は保健所から数日間の営業停止命令が下された。

 目撃情報によれば、どうやらそれを指揮していた猫がいたらしい。

 だが、服を着ていて素早く動き回るので柄すら特定できなかったそうな。



 備考:食料品店の閉まっていた理由は、少し遅い年末年始の振り替え休日

    商工会による取り決めの為、取扱商品分けで順次休みを取る事に

    この日は食料品店のみ一斉にクローズ

    スーパーは取扱品種が多岐にわたる為、特別に営業していた

 

 

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