表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
PR
149/218

吾輩は職務放棄などしてないのである。②


 秋と言えば旬なモノが多い。

 次は八百屋へ行ってみるとしよう。


 最近あそこは偉そうに監視カメラを導入したそうな。

 しかしニャー吉風着ぐるみを着ている我輩に抜け目はないのだ!

 フッフッフ。


 旬と言えば細長い青魚やイガイガの中身が真っ先に思い浮かぶだろう。

 そしてもう一つ、くっさいキノコ(松茸)などはその代名詞である。

 

 我輩どうもあの臭いが苦手。

 店先に並ぶだけで吐き気を催す。

 しかも我が国のやつだけではなく、他の国からも取り寄せよってからに!


 あっ!

 いったそばから軒先に並んでおるではないか!

 

 ここは我輩の腕の見せ所!

 仕事師の名において駆除してくれるわ!


 なになに?

 メープルが美味しいカエデが国旗の地域産だと?

 

 こいつはあまり臭くないな?

 しかも真っ白で見た目も他のヤツとは何かが違う。

 そんな訳でキサマは床ばらまきの刑だ。

 それ!


 下へ落ちるときに開いた笠がバラバラに。

 なんとも弱いキノコである。


 その隣で大陸産のヤツを発見。

 あの国は許可されていない薬品や肥料を多量に使うと聞く。

 時には毒も・・・


 となれば浄化が必要だな。

 我輩の消毒液で中和してやろう。


 {ジョロロロロ・・・}


 ふぅ。

 いい感じで本体が吸い込んだ様だ。

 しかしこのキノコより我輩のオシッコの方が臭うとは・・。

 混ざって気分が悪いな。


 げ!

 こっちにもあるではないか!

 えーっと・・・ミサイル・・マン・・の国産?

 どこだろう?

 見た目は我が国のヤツと全く変わらないってことはエイジアのどこかか?


 ニセモノだな。

 こんな模造品を流通させるわけにはいかない。

 税関職務で鍛えた我輩の目をごまかせると思うなよ!

 

 注:税関職務=公園内に流れ着く新参猫の入園チェックをしただけ


 コイツはズタボロの刑だ。

 爪と牙で細切れにしてやる!

 

 そして一つ残らずズタズタに。

 ところが粉々になったせいで臭いが増す。

 

 う~む、なんとかせねばな。

 それなら対極の臭い将軍を置けば・・・

 よし、そうしよう!


 {プリリリ・・}


 臭みはほどなく中和。

 ってか、我輩のしたウンチのほうが強烈かも。


 ふん!

 これに懲りて二度とフェイクを置くんじゃないぞ!


 あ!

 こいつは我が国産ではないか!

 くっさいくっさい笠の開いていないキノコ!

 しかもヒバゴンが育てただと?

 だから群を抜いて値段が高いのか!?


 ひーふうーみぃ・・・5諭吉だと!?

 フザケルナ!

 たかがキノコ数本でこの値段はなんだ!?

 ボッタくりにもほどがあるだろうに!?

 お前の使い道はこうだ!


 

 こうしてキノコの乗る緑の樹脂で出来た網の皿を咥えた我輩は速攻姿を消す。

 普段やり込められている美也殿への嫌がらせ用に自宅台所のテーブル上へ。

 別名臭い爆弾。

 

 しかし爆発するどころか、それを見た家族全員歓喜の大騒ぎ。

 その日三河家では”神の贈り物”として松茸料理三昧だったそうな。

 当然ニャゴローもその恩恵として松茸ご飯を・・・


 くっさいわっ!

 



 その後商店街の八百屋は暫くシャッターが閉まったままだったそうな。

 そこには『デッドオアアライブ・ドラ猫ウォンテッド』の張り紙が・・。

 



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=205125233&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ