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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
102/218

吾輩は勇猛果敢に攻めるのである!


 今日も一仕事終えて、公園の食堂へ立ち寄り一服。

 ムムム!?

 なにやら見慣れぬ輩が!


 我輩よりも一回りは大きいであろうその生物。

 ヤツは一匹で食堂を独占!

 

 ハッ!

 よく見ればその周りの茂みには複数の猫達が!

 ビビッて隠れながら様子を伺っているのだろう。

 なんと情けないその姿!


 キサマ達は本当に百獣の王と同じ科目に属しているのか?

 ハァー・・・。


 よし、ここで我輩が猛獣らしさを見せてやろうではないか!

 よく見てるがいいチキンどもよ!


 臆することなく堂々とその輩へ近づく我輩!

 傍に寄ると分かるその大きさ!

 てっきりカワウソぐらいだと思っていたが・・・


 取りあえずは威嚇の為、失禁をする!

 しかもけっこうな量を・・・。


 ほほう、無視か。

 中々肝っ玉が据わっていると見えるな?

 ならばこれではどうだっ!


 ドライフードの中心へコロコロの糞をしてやった!

 バカなキサマなら食べ物と間違えて口にするのでは?

 ウニャーッニャッニャッニャッ!


 おっと!

 カチンときたのか、体はそのままで首だけこちらへ向ける巨大生物。

 その眼力は凄まじく、我輩の五感が全て働きを止めるほど。

 普通の言い方をすれば・・・ビビッて動けない?


 あっ!

 やる気かキサマ!

 両腕を大きく広げおってからに!

 そんなモノで我輩がビビると・・・ビビる・・ビビ・・ビ・・・


 ななななんて大きさだ!

 腕かと思っていたのは翼ではないか!

 しかも広げた時の大きさは優に2メートルは超えるぞ!?

 もしや鳥類だな!


 フフフ。

 我輩達猫科のハンターが指や手を持たぬバードなんかに負けるはずはない。

 いや、寧ろキサマ等は狩られる側なのだ!

 大人しく観念するのだな!


 瞬発力を生かしてその鳥に飛びかかる我輩!

 ヤツはビビったのか、その大きな翼で大空高く舞い上がる!

 そのまま見えなくなってしまった!


 そう、逃げて行ったのだ!

 我輩に恐れをなしたのだ!


 自慢げに周囲へ身を隠す猫達に目を向ける。

 彼等は心底縮あがったのか、一向にその場から出てこない。

 ハテ?


 ここで我輩ある事に気付く。

 彼等が一様にして見ているのは我輩でなく、なんと空。

 この時以前美也殿が見ていたテレビ番組のフレーズを思い出した。


 『しむらあぁーっ!うしろおぉーっ!!』


 

 その後、この街ではイヌワシが住み着いたと話題になる。

 愛好家が捕らえた一枚の写真には、足の爪でガッチリ獲物を捉えて飛ぶ勇姿が。

 餌食となるその動物は、遠くからでも白と黒の体がハッキリ確認できたそうな。

 

 

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