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某掲示板
塾の休憩時間を使って某掲示板を覗いていた。
ん?何々…安価で告白?他人に頼らずこういうのは自分でしろよ…
そう心の中で言ったが、自分も一人で告白する勇気は持ち合わせていないので誰かに頼りたい気持ちは分かった。
ってか跪いたり花束って…プロポーズでもあるまいし恥ずかしいでしょ。
カチカチと携帯から俺さん向けてのアドバイスを打ち込んでいく。
告白か…
クラスの気になる相手を思い浮かべては、今の関係を崩したくないと思う。そう思うからこそ告白など出来ないのだ。
「ゆーり、また掲示板?」
「え、あぁ。うん。」
「あんたの外見とその掲示板って全く似合わないよね。」
「関係ないよ、そんな事。」
「あいつ、百合がオタクって知ったら喜びそうじゃん?高瀬はぱっと見オタクだし。」
「莉緒〜…」
「あはは、ごめんごめん。ま、高瀬は良いやつだよ。好きって言っちゃいなよ。」
「それができたら悩まないよ。」
そうしてモヤモヤした気持ちのまま授業を受けて家に帰った。