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帝国の概要


 先帝が掲げた壮大な理念、すなわちパクス・ヴィデハの旗のもと、第25代皇帝ベクティデウム(Vectīdēum)は、その威光をさらに広げるべく、従属している5の同盟国を管理、支援し、その国力の増強に努めていた。そんな帝国の国力を見ていこう。


【人口構成と社会階級】

・全人口:90億人

・ヴィデニア人(Nobilēs Vidēhianī)人口比率:48%

・概要:建国よりこの帝国を支える貴族階級。彼らは元老院を構成し、帝国のあらゆる権力を握る。寿命は300歳に及び、他種族にはない神通力と優れた政治的知性と戦略的思考を生まれながらに備えている。彼らの長きにわたる生命は、帝国の繁栄と安定の礎となっている。

・ストラビニア人(Ordō Scholāris Strabinī)人口比率:22%

・概要:1000年前にヴィデハ帝国に併合された古い人族の子孫。細長い耳を持つ彼らは、主に学士階級に属し、卓越した学術的才能をもって帝国の科学とインフラを支える。

・シオル・ファクサ人(Ordō Scīori Faxanī)人口比率:30%

・ 概要:白い肌と白髪が特徴の彼らは、かつて宇宙の放浪者であったが、古代にヴィデハ帝国と契約を結んだ。彼らは騎士階級に属するが、超人的な身体能力を持つため、そのほとんどが帝国軍団の兵士や特殊部隊として重用されている。


【国力】

経済力

・銀河西域順位:単独で3位、同盟国を合わせれば2位

 概要

・5つの穀倉惑星、豊かなテラ・フェルティリスとして知られ、銀河西域の食料供給を担う。

・6つの先進工業惑星、フォルナクスと呼ばれ、高度な工業、光学製品を生産する。

・7つの学術惑星帝国の科学力の心臓部。

・貿易システム:同盟国から人的、鉱物資源または艦船を輸入し、その見返りに食料や高度な工業光学製品、そして鉱物資源の利権や自国に有利な条約と引き換えに高度な技術を提供している。この関係が、帝国経済の安定を保証している。


軍事力

・ 銀河西域順位:単独で5位、同盟国を合わせれば4位

・ 概要

・主力艦:航宙母艦(Portālis)、戦艦(Praetōria)、駆逐艦(Velōx)がその中心。

・テレポートゲート:ウルティマ・リーニア(究極の防衛線)として知られる次元門網が帝国の全域に張り巡らされ、圧倒的な機動力で敵の侵攻を阻止する。

・戦術:テウトドゥス・ドクトリン(消耗を避ける戦略)それは、敵地を即座に制圧するのではなく、最小限の被害で敵を疲弊させ、最終的な勝利を掴むことを目的とする。この戦術は、帝国の人的・物的資源の保護を最優先する。また同盟国であるアウストラリス(Australis)からの兵士供給により強大な艦隊と予備兵力を備えている。


科学力

・銀河西域順位:1位

・ 概要

・ 帝国の科学力は、経済、工学、軍事のあらゆる面で他国を圧倒している。

・最新研究:カオス・マキナと呼ばれる、ブラックホールの軍事転用研究が開始された。これは、銀河の戦争の歴史を根底から覆す可能性を秘めている。


 ヴィデハ帝国の衛星国

 ヴィデハ帝国は、3つの同盟国を厳格に管理することで、その巨大な国力を維持している。これらの国々は、帝国の支配下にあるクリエンテス(従属国)であり、それぞれの特化した役割を通じて、帝国の軍事、経済、そして社会の基盤を支えている。


1. アウストラリス王国(Australis)

・帝国の南方の広大な星域を支配しており帝国に従属している王国であり。また、帝国の人的資源の供給源である。


関係性:この国は、その膨大な人口と高い出生率を帝国の最大の資産としている。彼らは帝国軍団のアウクシリア(補助兵)として徴兵され、最前線での戦闘や辺境のパトロール艦隊勤務を担い、帝国は従軍した者に市民権を与えた。また、帝国の工業惑星や農業惑星に労働者を供給することで、帝国の経済活動を支えている。帝国はアウストラリスの人口動態を厳密に管理し、定期的に人口調査ケンススを実施している。


・国力

・人口:190億人であり他同盟国を人口で圧倒している。

・ 軍事:独自の艦隊はパトロール艦隊を十保有しており帝国の衛星国である同盟国の国境管理と交易路を管理し、帝国軍団の兵士の供給に特化している

・経済:農業を主産業としており、帝国の厳格な管理下にあるため、自国経済の発展は限られている。


2. テルース属州(Tellus)

・帝国の北方を支配し鉱物や希少物質、暗黒物質などの資源を産出する国であり他国との貿易の要衝であるが他国から侵略されやすい星間交差位置と隣接している。


・関係性:テルースは、その広大な領土に眠る鉱物資源と希少物質を帝国に独占的に供給している。特に、テレポートゲートの稼働に不可欠な特殊鉱石とカオス・マキナ研究に必要な暗黒物質が豊富に産出されるため、戦略的に極めて重要である。帝国は、テルースの資源を確保するために、直轄のプロウィンキア(属州)として臣民権を与え優遇し管理している。


・国力

・ 経済:鉱業が唯一の主要産業であり、経済活動の全ては帝国への輸出のために組織されている。

・科学:帝国が派遣した専門家が鉱石の精製と加工を監督しており、独自の科学技術はほとんど発達していない。

・軍事:資源を運搬する護衛艦隊のみを保有し、軍事力は帝国の監視下にある。


3. ヴァルカヌス連邦(Vulcanus)

・帝国の東方を支配し重工業と造船の国であるが1000年前に帝国に敗れ従属している、帝国の艦隊や民間の船の造船を担っている。 


・関係性:かつて帝国に対抗した強大な工業国であり、その技術力は今なお傑出している。帝国は彼らの技術を最大限に活用するため、この国を軍事工業の心臓部としている。ヴァルカヌスは帝国の艦隊や兵器を独占的に建造しており、帝国は彼らの技術者たちをフォルナクス(工場)の管理者として重用し、帝国はヴェルカヌス人の新しい世代を帝国に取り込むことで将来的に属州として取り込もうとしている。


・国力

・ 工業力:帝国に次ぐ高度な工業技術を誇り、特に宇宙船建造においてその能力は突出している。


・軍事:帝国の艦隊を建造する一方で、アウストラリスと同じく十のパトロール艦隊を持っており、また帝国宇宙移動要塞艦隊に技術者として数百人が勤務している。


・ 経済:帝国の軍事産業に完全に統合されており、その経済は帝国の軍事予算によって動かされている。


 これらの衛星国は、それぞれが帝国の特定のニーズを満たす役割を担うことで、ヴィデハ帝国の強大な支配体制を維持している。アウストラリスの人的資源、テルースの鉱物資源、そしてヴァルカヌスの工業力は、互いに連携し、帝国の繁栄を支える「三位一体」を形成している。


 だが三位一体制が始まって以来1200年がたち最後の反乱から250年がすぎた頃に帝国に新たな反乱の芽が出ようとしている、帝国で三度目の内乱が起きようとしている、元老院での保守派と左派との争いその禍根となったカオス・マキナ研究、そして現皇帝の信念。西域で1000年の平和と栄華を築いた帝国は時代が変わろうとしていた。


 ーそれは滅びか再生かー

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