第七話 訓練の時間だ②
短めですが、これが俺の一番書きやすい分量ですね。1000字行かないくらいがちょうどいいや。(ちなみに916字です。)
「おー。できたできた。」
「すげえな、司。」
ミハエルと明日人の目の先には司が二人いた。ミハエルに魔力について簡単に教えてもらい、杖の能力で自分の幻影を作り出したのだ。しかしそれだけでは終わらない。ミハエルと明日人がそれぞれ触れてみると、どちらも触れることができた。
「どうなってんだ?これ。」
明日人に聞かれて司は考え込む。そして数分後仮説を導き出した。
「もしかして相手の神経に作用してるとかか?実際俺が触っても通り抜けるだけだし。」
司が幻影に向かって左手を薙ぐが何の引っ掛かりもなくすっと幻影の中を通り抜けた。それを見た明日人が幻影に向かってタックルする。
「いってて…。でも通り抜けられたな。これは、司が正しいか?」
明日人は人にぶつかった感覚を感じながらも司の幻影を通り抜けていた。ハリーポッター2の時なようなことにはならなかったが半信半疑だったようで通り抜けた後に体勢を崩していた。
「みたいだな。…それで俺にも幻影にもノーダメか。え?強すぎない??」
今司自身が言った通り、彼にはこれといったダメージは感じられない。強いて言うなら魔力が持っていかれたような感覚が少し背筋を伝ったくらいか。二人がそうしているとき、ミハエルはというと手に3個の小ぶりな火の玉を作り出していた。
「魔法への耐性はどうかな?」
そういって手の平の上の火の玉を司の幻影に向かって投げつける。火の玉が当たるたびに幻影は色あせていき、三つ目を食らった時には完全に姿が消えてしまっていた。一方で司本体にダメージが入った様子はない。
「なるほどね。司君本人がダメージを受けない代わりに魔法への耐性はかなり低いのか。」
たしかにミハエルが放った火の玉はライターの火程度のものでダメージを与えることができても人を殺せる威力などでは到底ない。彼の推理はおそらく正しいだろう。司は首をこきこきと鳴らし、もう一度杖を見た。この杖は十分使える。今回は自分の姿だったが、他人の姿の幻影を作ることは可能だろうか。それに、自分にその幻影を投影することができるだろうか。幻影と感覚を共有することはできるだろうか。この幻影を戦闘に用いるならどのような形にするのが良いだろうか。彼の頭にはそんなことがダムを開門したときの水のごとくあふれてきた。
お読みいただきありがとうございます。最近ほかの方の小説をオススメされる機会がありまして、少しずつ目を賭していっているのですが、皆さんうまいですね。俺も精進しないと。
次回くらい一気に2000~3000字くらい書いたら一回大きなイベント起こるかなぁ。そうなれば「訓練の時間だ」は⑤まであるよ、ってのがウソになるけど←ヲイ
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