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この世界と私の冒険の相棒について

数時間位、道の石に腰掛けていた時だった。


馬車の音が聞こえて来た、お腹も空き、どこに行けばいいのかわからない虚無感。


腹が空くと寂しいと思っていると馬車が見えてきた。


馬車の荷物には鉄檻のようだったが緑色の布で隠していた。


私は場所の方に走り出した。馬車の運転手はハゲていたが骨格は良かった、ある一点を除いてほぼ人間とそっくりだったが、そのある一点とは皮膚がウロコという事だった。


私は息を切らしながら、その男に話しかけた。


「…め、めし、メシをくれないか?…道に迷ったんだ…頼むなんでもやるから…そうだ」

私はショルダーバッグからサクマレックスの鱗を取り出した。

「こ、これ…これをやるからメシをたべさしてくれ……頼む…」

男は目が飛び出だ様に驚いた後、馬車から降り、強引に鱗を獲り、観察しながら話した。


「お前これをどこで?ドラゴンの中のドラゴンの鱗じゃねぇかぁ!」

私はそんなこと聞かずに話した。


「良いからメシをくれないか?それが代金だから……」


「俺だって商売人だ、詐欺はできねぇ…今残ってる商品は一つしかねぇ……それと一緒でいいならメシをくれてやる…」


「それでいいから…頼む」


男は場所の荷物に被せてある、緑色の布を取った。


そこには西洋の貴族風の着物を着た、長い金髪の少女が蹲っていた。


男は少女を下ろし、シチューを渡し道を進んでいった。


「奴隷商人だったか………私はサクマタロウ、サクマと呼んでくれ」


少女の髪からとんがった耳が出ていた、一般人より耳が長かった。


「私はシズク、エルフだから高かったからずっと売れてなかったんだ、元々は冒険者をしてたんだけどドジちゃってね、奴隷商人から奴隷商人へって感じだったんだ」


シズクと名乗る彼女は私の体を隅々まで見た後、私の顔をみた。


「へぇ〜………アンタさてはここの世界の住人じゃないでしょ?転移者って感じかな?」


「そうなんだよ、光に包まれてさ、そしたらこっちに飛ばされたんだ」


「転移者はね転生者と違って、だいぶサービスというか…転生者が選ばれて飛ばされたとしたら、転生者は天罰で飛ばされた感じだからね、説明とか何にもなかったんでしょ?」


「説明も何にもなかったよ、あったのは拳銃だけ…どうやったらあっちに帰れるんだ?」


「そうだねぇ…天罰だから、熱りが冷めたら帰れるんじゃない?あんまり転移者の話が活躍した話なんて聞かないしね」


シズクは、にこやかに笑いながら握手を求めてきた私は勿論握手を返した。


「そうだ!あんなステータスも見れてないんじゃない?私が見てあげるよ!」


そういうと彼女は右手を私の額に付けた、額が熱くなってきて、光が漏れたかと思うと彼女の右手にはカードがあった。


「なになに…体力知力は一般的でしょ…魔力以外めぼしいのはないね、魔力は一般人よりだいぶ高いけどエルフつまり私よりは低いね、それに魔素が一般人より低いから…魔術師は向いてないかも…あとは投影魔法か…外れちゅうの外れだね…」


シズクは困惑してる私の顔を見つめて説明を始めた。


「体力知力はわかるでしょ?…魔力と魔素ってのは……例えるなら火と薪だね、魔素が薪なの、で魔力が火なのよ…どんだけ火の勢いがね強くても魔素つまり薪が無いと火がつかないでしょ?だから魔術師は向いてないの…後投影魔法ってのはね私も持ってるんだけど…かげあそびってしたことある?光で映る自分の影で遊ぶ遊びね、あんな感じだと思ってくれていいよ」

シズクは少し困惑しながら


「サクマはこっちで何したいの?」

私は大学ノートをシズクに渡した。


「私は研究者だからね、勿論研究だよ、こっちの生物の調査記録、このチビタケキノコが最初の調査した生物だ」


シズクは大学ノートを読んだ。


「まずこっちの言語を覚える必要があるね、エルフとか魔術師とかの魔力感知が高い種族とかなら言語が読めなくても書いてる時の意思でなんとか解読できるけど…けどこれは売れるよ、だってマトモに研究してる人なんていないもん、いたとしても味とか狩り方とかだからね」


シズクはうなづきながら、大学ノートの白紙部分に指先で文字を書き出した。


「私が翻訳してあげるよ、研究とかするのなら、この世界の事知らないと始まらないからそれも教えてあげるよ」


シズクは書き終わると閃いた顔をした。


「魔素が低い人様なのがあったよ…言霊とか知ってる?そんな感じでさこの世界の神話ってそれが記された文字に力があるのよ」


大学ノートの切れ端に文字を書き出した


「例えばね、ここにはね、"炎の巨人は世界を燃やした、炎は広がりいつしか燃やすものがなくなった時、炎は止んだ、炎の巨人は自らの腕を薪にくべた"って書いてあるんだよね、でこれの紙にすこし力をこめる…と」


紙が一瞬で燃えて灰になったかと思うと火の塊が何も無いから飛び出たと思うと消えた。


「まぁ、こんな感じで炎の巨人の一部分が出るわけ、一枚で指の爪がだからねぇ、炎の巨人をだそうと思ったら10万枚はいるし、それでも一瞬しか出ないわけ、活版印刷の技術で書いたら質が悪い巨人がでるから兵器としても最悪、なんだけど投影魔法で自身の魔素を素材にして使ったら結構質がいいのが出ると思うの」


「なら、なんで外れ中の外れって言ったんだ?」


「それはね、古い神話だから、威力は勿論高いけど、古いわけだから新型の魔法よりは弱いわけなの、戦争で炎の巨人を出した国があったって聞くけどE級程度の魔術師に破壊されたって聞いたわ…今の魔法の方が詠唱も早いし連鎖もあるからね…神話について完結に教えてあげるわ」


「頼む、巨人がいるってことも、それを呼び出せるって事も興味深いからな」


「まず、神話ってのは昔の魔法使い達を神格化した話だって思ってくれて良いわ、貴方の世界の神話も部族間の戦いの話を神格化してるんじゃないかしら?。


まず最初に最初の民がいたの、でその民は魔法を禁止にしていたのよね。


そのうち魔法の民って呼ばれるものが出てきて最初の民を滅ぼしたのよ。


最初の民の生き残りは魔法の民に壮絶な扱いを受けたのだけど、最初の民の恨みが溜まりに溜まっていったのよね、で最初の民の恨みが膨大な魔素に変わったのよ、さっき話したわよね意思を読み取れるってね、人の意思には魔素が関係してるのたまに人の意思は魔素だなんて言う人もいるけどね、まぁ恨みって強い意志が魔素に変わったわけ。


魔法の民はその膨大な魔素に気付かず7つの魔法を使ってしまったのよ。


一つは炎の魔法、これで炎の巨人が生まれたわ

そして

"炎の巨人は世界を燃やした、炎は広がりいつしか燃やすものがなくなった時、炎は止んだ、炎の巨人は自らの腕を薪にくべた"

って訳。


一つは水の魔法、これで水の巨人が生まれたわ

そして

"この世の都を全て沈没させ、あまつさえ空さえも覆った、しかし炎の巨人との戦いの為、自らは空へと散った"

って訳、つまり蒸発しましたよって話よ


一つは風の魔法、これで風の巨人が生まれたわ

そして

"風が吹き、火を強くする、火が世界を覆い、水の巨人が散った時、散った水の巨人の肉体で炎の巨人を殺した"

まぁこれは水蒸気で炎の巨人が死んだって訳


この三匹の巨人を"魔法の民を亡ぼし者"って言うの好戦的で凶暴で自分たちの兄弟で殺しあうほどの醜さよ、こいつらが魔法の民のほとんどを滅ぼしてしまったの残った魔法の民は最初の民と愛し合っていた者どもって訳。


魔法の民の血が濃いいものがエルフなんて言われるわね。


一つは死の魔法、これで死が生まれたのこれが唱えられる前までの世界で自然で死ぬことはなかったの、この魔法が人を殺すただ一つの魔法だったんだけど、魔素の充満で世界中にこの魔法が蔓延してしちゃったのよ。


一つは闇の魔法。この魔法は特に何か悪さをしたわけじゃないのよね、文字でなんか悪い気がするのだけど、やったことは人間以外の生物に進化する為の導線のリミットを破壊しちゃったの。


人間にはこの魔法は絶対かからないわ、国のお抱えの魔術師なんかはこの魔法で生物兵器を作ってるらしいけどね。


一つは光の魔法…まぁ人間が使う魔法のほとんどが光の魔法となにかの組み合わせなの、光の魔法単体でも強いは強いんだけど、この魔法の異質さは接着剤みたいなところなの…火の魔法と風の魔法をくっつけたりするのにこの魔法を使うの。


一つは人の魔法……この魔法はね詠唱もできないし存在もしないのよ、この魔法の詠唱文字はあるのよ。


"世界に死が蔓延し、大地は焼かれ水没し、生き残った人間以外の生物は人間さえも軽くて倒せる生物に進化した、しかし人間はその世界でも頂点に君臨する、例え何世代掛かろうとも"


要は希望よね、諦めんなよ子孫達!って言いたかったのだと思うわ。


この言葉だけを信ずる宗教が今この世界で一番信者が多い宗教だしね」


以上、この世界と相棒について






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