病院へ行こう
僕が会社へ行けなくなった、直接の理由は“医師の診断書があったから”です。
では何故、僕は医師の診断書があったのか?そもそも、僕は有効な診断書が書ける医師の診察を受けていたのか?
答えは簡単です。診断書を書ける医師を紹介してもらったからです。別に、友人が医師だとか、受診している病院がとても有名だとかではありません。僕の場合、かかりつけの医師に紹介してもらいました。
最初の部分に書いていませんでしたが、僕の職場は実家で通える範囲にあります。しかしながら、僕の仕事が終わるのが22時以降であり、帰宅すると0時を越えてしまうため、僕は会社近くに家を借りました。引っ越しても帰宅時間は変わりませんでしたが。
実家でよかったことは、自分が幼少期からかかっている医師に診てもらえるということです。20年近い付き合いですから、自分の既往症や家族関係などもすべて理解したうえでのアドバイスがもらえます。そして、結論も早いです。
「あ、これ、俺じゃ無理。」
その一言で、“話はどうしたら治るか”から、“誰のところへ行ったら治るか”に変わります。後は医師のネットワークです。その医師の出身大学や病院のある地域の繋がりから探すか、「この先生だったら知ってそう」という医師に電話をかけて紹介してもらいます。(大抵の医師は出身大学の大学病院に紹介状が書けるので、大学病院に現在いる医師を把握しています。また、多くの医師は病院のある地域の医師会に属している筈なので、その繋がりで他の医師を知っていたりします。)
町の病院に書かれている専門分野というのは、大体内科とか整形外科とかあっさりと書かれる先生が多いです。専門分野の中でも専攻した部分に関しての記述はあまり見かけません。ですので、自分の症状についても理解があり、心療内科も取り扱っている医師を一般人が見つけるのは難しいです。かかりつけの医師にお願いするとすんなり見つかると思います。
ただし、自宅から1時間以上離れたところとか、都心にある病院を普通に紹介(または提案)されるので、少し覚悟しておいてください。
或いは産業医に紹介してもらいます。自分の会社に産業医がいる場合、どうしたら産業医に相談できるかを休む前に調べておき、相談しに行きます。相談が初回の場合、だいたい「メンタルヘルスクリニック、または心療内科に通ってますか?」と尋ねられます。自宅や職場から最寄りの病院を紹介してくれると思います。
最終手段、というほどではないですが、自分の症状が出ている部分についての病院へ行き、その先生から紹介してもらいます。
僕の場合、眩暈が酷かったので、定期的に眩暈を専門とする耳鼻科へ通っていました。最後の診察の日、先生から「メンタルヘルスクリニック、紹介しようか?」と言われました。ストレスから生じると考えられる症状についての診断をする医師は、基本的にメンタルヘルス系のチェックテストを持っています。僕の場合、先生お手製のチェック表があり、心療内科やメンタルヘルスクリニック諸々の病院で受けさせられる、心理学科ではお馴染みのテスト(就活時に受ける性格テストとか適性テスト的なもの)もその耳鼻科で受けました。(心療内科でも受けていましたが。)そのテストのどちらもアウトだったので、「紹介しようか?」という言葉があったのです。
「既に受診しているので大丈夫。」と答えてしまいましたが、紹介だけはしてもらえばよかったかな、とも今更思っています。
そう、病院の専門分野も様々。医師も様々。自分に合う医師に出会うのは本当に難しいのです。
いつだったか、某呟きで「鬱は心の骨折。…中略…骨折する前に自分に合った医師を見つけよう」(意訳)というものを見かけました。確かにそうです。強く言ってくれる先生がいいのか、自分をいつも肯定してくれる先生がいいのか。どちらも長所があり、短所があります。会社を休んでいる時に喧嘩するなんてことがないように、今のうちに色々と情報を集めて、どうしようかと考えてください。
そして、もういよいよ自分はダメだと思ったら、心療内科またはメンタルヘルスクリニックを予約してください。もし既に休めているのであれば、平日を予約してください。
初診時は先に書いた心理テストをすると思うので、時間に余裕があるとか、早めに行くとかしてください。テスト自体、頑張っても30分くらいかかりますし、問診票の記入やテストの採点であっという間に1時間経過していたりします。加えて書くなら、予約といっても時間は無視される可能性もあるからです。
予約は自分が指定した時間から、次の人が予約できる時間までのイメージがありますが、僕の場合は違いました。予約時間になっても呼ばれないし、下手すると「長くなりそうだから、通常診察の後にしてもらえる?」(つまり訳すと「診察は1時間後になるよ。」)と言われます。初診でそれは無いと思いますが、土曜日だと指定した時間に始まらない可能性が高くなります。
ですので、平日に行くことをお勧めします。
診察後に診断書が出た場合、次は会社に相談することになると思います。