仕事に戻ろう(定時勤務編・1か月目)
嫌な予感がする。
そんな予感を抱いていたのは、時短勤務時からです。というか、午前勤務時だって15分の残業が発生し、時短勤務時は最長で40分の残業をしていました。それを考えれば、定時勤務になった初日に30分近い残業なんて、予想できたことです。まさか、定時勤務に戻ったその週の真ん中で、2時間も残業するなんて思っていませんでしたけど。
忘れられているかもしれませんが、僕は就業後3か月間は残業禁止です。守れていません。そもそも、最初の診断書発行時にきちんと定時退社できていれば、僕は3か月近く休むことも無かったのですが。
毎日変わる仕様、増えていく機能、終わることのない会議…。僕が休む前の状況を再現するかのように、今回の仕事も同じような状況になりつつありました。とはいえ僕は、今回は一担当者。しかも資料作成や整理だけですので多少の残業は目を瞑りましょう。2時間の残業は定時ギリギリに顧客から問い合わせがあって、その内容を的確に返答できるのが僕しかいなかったので、仕方ないとしましょう。
だがしかし、なぜ僕は開発に回されたのでしょう?しかも納期が…え?普通より短くない?!という期間で、未だに開発計画書も日程書も無いのに先行して開発?毎日仕様が変わるシステムをとりあえず作れ?わけがわからないよ!
産業医との面談まで1か月。それまでに再発していなければいいけれど、僕はどうだろうか。
復帰してから、先輩たちはみんな気を遣っているのか遣っていないのか微妙な距離を保ちながら話しかけてくれる。ありがたいけど、これ以上仕事は要りません。
そんな中で、僕はまた普通の時間で仕事を始めました。1週目の2時間残業した翌日から頭痛と吐き気と胃痛が酷いですが、眩暈がまだ発生していないのでなんとか許容範囲だと言い聞かせて。
2週目は眩暈と吐き気と戦っていたら、嵐のように過ぎ去りました。
3週目に初めて、欠勤しました。給金がガリガリ削られていきますが、そんなこと言っていられません。1日しっかり休んで翌日には出勤しましたが、相変わらず、退勤時間は19時台でした。
定時勤務に戻って1か月経ち、産業医との面談になりました。「どうですか?元気ですか?」と尋ねられる前に、言い放ちました。
「定時で帰れてないんですけど。」
産業医は「は?」とのたまいましたが、お忘れでしょうか。僕の事業部は「定時で帰ってね。」という診断書が出ても、定時で帰れません。仕事量の調整とか、してもらえませんでした。
面談後、すぐに部長へメールが飛びました。「休養から復帰した人が定時で帰れていないのは問題です。産業医の意向を無視するということでよろしいですか?」
産業医の意向は無視してはいけないですし、無視するようなら上層部から色々と検査が入るようで、部長から課長へメールが飛びました。「産業医と部長の意向を無視するの?」と。…残念ながら、それで怯む課長ではありませんでしたし、何故か僕もカーボン・コピーで入っているので、流れを知ることとなりましたが。
課長から、特に配慮は無く、そのまま残業が継続された状態で僕は勤務が続くこととなりました。
ちなみに、この産業医によるメールの最後に「(中略)来月から異動することになりました。今までありがとうございました。新しい先生に引き継ぎますので、どうぞよろしくお願いします。」とありました。
僕は、次の面談から、担当が違う先生になるようです。