第一章4 『後戻り』
俺は今、順風満帆に学校生活を送っている。一週目の反省を生かし、色々と活用している。勉強も、復習みたいなものだった。
小テストがあれば、満点。授業の内容を応用した問題が多く、とっくの昔にやっているため分かったのだ。
クラスの雰囲気は、過ごせば過ごす程、色々と思い出す。だが思い出しきれてない部分が何かが引っかかる。厳密に言うならば、思い出したがそれと今ある現状が違うと言う違和感。
悶々とした問題が頭に残る、そんな事をベットで考え込んでいた。まだその違和感の正体を掴めないまま襲い来る睡魔に俺は身を任せた。
3
それは、二度目の学校生活を一か月も過ぎてない時の事だった。目の前の光景が、一週目のあの日、記憶を呼び起こす。俺が無知で馬鹿で優しかったあの頃を……。
帰り道、朝の雨が晴れ、水溜りが残る帰り道だった。そんな時自分を含め、四人のグループの下校途中。なぜその四人かと言うと理由は単純、方向が同じと言うだけ。
一人の気の弱い生徒名前は、五木 宏太。
その彼の持ち物の傘を取っているのは、西門 孝介、クラスでは秀才、顔もクラスで比べたら一位の格、おまけにサッカーでレギュラーを獲得していた。俺の一週目の経験だと中学でもレギュラーを獲得している。
女子たちは彼がいじめの主格とは知らないだろう。女子と男子では、差別、いじめの実態は把握してない。
そんな秀才でイケメンな彼は、気の弱い宏太君の傘を取り、もう一方のサッカー友達にパスをし、笑い虐めていた。宏太が取り返そうとしても二人目にパスをし、また取り返そうとするとパスをする。
俺は、馬鹿で無知で、優しかった。この自虐ネタは何回でも言う。一週目の俺は間に入り、空中の傘を掴むと宏太に手渡した。クラスで一位を誇る顔を持つ生徒に俺は盾を付いた。
その後の学校生活は最悪だった、いじめの対象が俺に移ったのだ。気の弱くて、声も小さい五木から気も小さく声も小さい一週目の俺に。
半ば無意識で行動したため、その後は後悔した。いじめをされる、悪口言われるわ。何も言い返させない俺は、ただ我慢するしかなかった。
そして、そのまま卑屈になったまま小学を卒業し、中学に入っても心は捻くれて言ったのだ。
余談だが、宏太の仲はそれ以上もそれ以下にもならなかった。




