表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢現~僕達は忘れられない  作者: 島忠(シマチュウ)
1/4

第一章1 『夢心地』

 雪が路線に薄く降り積もる駅のホームで、彼はベンチに腰を掛けていた。時間帯は、深夜を回ろうとしていた。そんな彼の元に電車が時刻表通りにやってくる。


 電車に乗り、人が少ない所を意識的に座り、不意に反対側の窓に自分の顔が映る。自分の顔が好きと言うナルシストでは無い、嫌いな方だから目を逸らす。

 電車はホームとは違い暖房がある、外の冷気が入ってくる電車の扉が閉まるのと同時に睡魔が襲う。

 彼――荒船 晃(あらふね こう)は襲い掛かる睡魔に身を任せた――。


 夢現――夢か現実かはっきりしない状態。瞼を開けると、暗い場所にいた。数メートル先の前見えない。


 何かを考える前に、突然横から体全体に激痛が走った。

 その後、動けない脱力感が体を襲う。一番感じられるのは心臓の鼓動だ。鼓動の音で自分が生きているっと実感できる。体は横向きに倒れた状態だ。


 突然、今まであったら地面が無くなり、体全体が抜け落ちる体験をする。

 言うならば空から落ちると言う体験それも頭から。その瞬間、動かなかったはずの腕は怖さから無意識に手振りをする。

 

 落ちている時間は正確には分からない、数秒かも知れない。そんな恐怖の中張りつめた糸はポツリと切れた――





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ