二夜
ウザイうざいウザイ・・・・・・どうして店長って人種はこうもウザイ奴ばっかなんだろうね。
早速マックで働いてみたんだが店長がうるせえのなんのって「発音は正しく!」だの「お辞儀は丁寧に!」だのと俺はわざとやってんの。女の客に対する俺の豹変ぶりをちゃんと見てんのかね。注文してない商品まで勧めて買わせてやってんのによ。このバカ店長!野郎なんてどうでもいいじゃねえか。あいつら店の対応なんて何ひとつ気にしちゃいねえっつうの。店の対応より女子店員が可愛いかどうか位だろ野郎が気にするのは。
可愛い店員といえば俺の心臓を射抜いた彼女が出勤してきた。なんとも間の悪い事に俺が店長に怒鳴られている時に、だ。従って彼女の俺に対する第一印象は最悪。できない、さえないバイト君が入ってきたって思われたよな。怨むぜバカ店長。
彼女と一緒に注文カウンターに立ってみた。メチャクチャ可愛い!間違いなくこの店のナンバーワン看板娘だ。それに制服姿がなんともエロい、おそらくサイズが合ってないんだろうな。彼女だけスカートがマイクロミニになってるぜ。
なまめかしい太ももの誘惑に負けた俺は意を決して、お腹が痛いフリをする。もちろんマイクロミニの中を覗く為にだ。痛たたた・・・・・・と腹を押さえてかがみこみ彼女を見上げてみる。・・・・・・おいおい見透かされちゃってるよ。彼女、両手でスカート押さえちゃってるもの。最悪、どころじゃねえな。これで俺はエロキモできない君として彼女からさげすまれる事が決定した。まあ弁解の余地は無いから仕方ない。
とりあえず約束の時間まで働いてはみたものの、バカ店長に働く姿勢がなってないなどとのたまわられ、すっかりやる気を失った俺は採用を辞退する事にした。つうか、辞めさせる気満々だもの。あの店長。
帰り際にポリバケツを開けて商品が捨てられていないか確認してみたが、残念ながら一つも捨てられてなかった。おかしいな?と思い店長に尋ねてみたが「頼むから帰ってくれ。」の一言。なんだよ、そこまで邪険にする事ないだろ。眉間にしわ寄せちゃって、高血圧で死ぬタイプだな、ありゃ。
思惑どおりにはいかなかったが、とりあえずビッグマックを二つばかし手にいれる事ができた。というか危うく餓死するところだったぜ!手癖が悪いのが今日ばかりは役に立ったな。しかし、これからどうしたもんかな?・・・・・・なんにも思いつかない。財布の中身は相変わらず17円だしな。
あ〜あ、それにしても・・・パンツ見たかったな・・・・・・。




