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異世界冒険と3人姉弟  作者: Banapan
第一章 始まりと3人姉弟
8/38

第7話 冒険者ギルドと3人姉弟

ギリギリセーフッ!!じゃ、無いですね...申し訳御座いません!!

バイトで忙しい毎日なので毎回遅くまで書く自分です。

時間管理が出来ないのは自業自得ですけど。

こんな自分でも楽しんで読んでください

(8月22日修正)


 いよいよ憧れのファンタジー要素の一つ、冒険者ギルドに向かう僕達3人姉弟。これから様々な依頼や護衛とか引き受け、討伐や問題解決する事が出来る。正にファンタジーで冒険者だ。

 期待に溢れている僕を後ろから笑顔で見守るお姉とお兄に気付く事無く、ギルドっぽい建物の前に着いた。建物の中から大勢の人の声が聞こえてくる。


「ここがこの街の冒険者ギルドだ。気を引き締めろよ、ここだと舐められると活動に支障が出るからな」


 オールさんが忠告をした。


「え、僕達は何をすればいいでしょうか?」

「そうだな...簡単に魔力や気を少し高めるとか、後は得意な事をアピール出来れば良いな。バカでもそう簡単に手出しは出来ないだろう」


 なら簡単かな?神様からチートな能力を貰ったのだし良いかも知れない。でもやり過ぎると僕達の能力に目を付けられて悪い方向に戦わされる可能性だってある。誰もが善人じゃない。元の世界の日本じゃないんだ、色んな犯罪や裏社会があるはずだ。あまりにも目立つ行動は慎まなければならないな。難しいな。


「お姉、お兄、程程にね。僕達はここは初めてなんだから」

「はーい」

「おう」

「んじゃ、入るぞ」


 僕達は冒険者ギルドに足を踏み入れる瞬間、オールさんの言うとおりにして見る事にした。お姉は魔力、お兄は気を高め、僕は影から出てきたシャールを抱き上げた。

 騒がしかった声が止み、沢山の視線を感じる。人の視線はあんまり慣れないな。僕達は気を張ったままオールさんの後を歩いていた。


「...オールのパーティーの後ろの三人、何者だ?」

「さあ、見ねぇ顔だ。あの魔力と気はやばいな」

「ああ、只者じゃない」


 おお、かなり効いてるな。ボソボソと話し合っている会話が聞こえる。


「それに...あの小さい女の子、美人だな」

「ああ、上物だ。だが、またオールの周りに女が増えやがった。ケッ、死ねばいいのに」

「同感だ」

「オールさんもカッコいいけど、あの後ろの背の高い人もカッコいいわ~」

「その後ろの猫を抱いている人も良いね。私も飼われたい」

「分るー」


 思いっきり悪態を吐いてる男性陣と紅潮した眼差しで見て来る女性陣がいた。色々と狙われそうだな、僕達。

 オールさんは聞こえる声をすべて無視しながらカウンターにいる受付嬢に向かった。


「ミネル、戻ったぞ」


 その受付嬢は二十代なのかまだ若い印象に美人だ。黒髪のポニーテールで印象的だ


「お帰りなさい、オールさん。ゴブリン討伐、成功しましたか?」

「ああ、そのことでギルドマスターに報告したいことがある。それにこの姉弟の冒険者登録もな」

「はい、畏まりました」


 受付嬢のミネルさんが他の従業員にギルドマスターに伝言を伝えるように指示した。


「もうしばらくお待ちになられば呼び出されるでしょう。その間に貴方方の登録を済ませます。宜しいですか?」

「「「はい!」」」

「では、間単に注意事項や冒険者ギルドの説明をさせて頂きます」


 ミネルさんの説明によると冒険者の道のりは険しいみたいだ。活動すのに様々な依頼があって、それを達成するたびに報酬とランクを上げられるらしい。ランクはSランクからFランクまであり、それぞれに活動しないと冒険者ギルドから除外される。Fランクは一週間、Eランクは二週間、Dランクは一ヶ月間、Cランクは三ヶ月間、Bランクは半年間、Aランクは一年間活動しなければならない。Sランクの冒険者は数少なく、稀に国から依頼される事も多くなる場合もあるので期限は無いらしい。頑張れば頑張るほどニートになるのでは?それは良いのか悪いのか判断しかねない。あ、話が脱線した。

 冒険者ギルドに登録するとギルドカードをもらえる。それがすべての国に通用する身分証名称になれる。誰でも作れるのが凄いところだ。訳ありや流れ者や旅人が多いので冒険者になった理由は深く追求しないそうだ。暗黙的なルールみたいだ。

 まあ、僕等が異世界人だって事は悟られることはまず無いね。良かった。

 そして冒険者ギルドから登録される人々の能力を鑑定できる魔道具で個人のランクを定めるとの事。この制度は一段階上のランクの依頼で無駄な死人を出させない為らしい。でも、パーティーで始めるなら職業が高いランクでもパーティーランクがFから始まり、それなりに難易度が高い依頼が成功すればパーティーランクは速く上がるようになっている。なんでも努力は必然か。


「説明も一通り終わりましたので登録の手続きをさせて頂きます。まず、この洋紙に名前、職業、得意な魔法や技を書いてください。その後に魔道具で鑑定させていただきます」


 僕達は出された洋紙と羽ペンを貰ってふと思った。僕達異世界の文字はどうなのだろう?それに今まで何も問題なく話せたのは明らかにおかしい。洋紙に書いてあった文字を読んでみる。


 名前:

 年齢:

 得意分野:


 読める...試しに文字を書いてみた。


 名前:モトアキ

 年齢:15

 得意分野:召喚魔法


 普通に書けた。日本語で書いたつもりなのに見知らぬ文字(異世界の文字)で書かれている。これも神様が気遣ったのだろう。説明していない事が幾つかあるな。アイテムボックスとか言語とか色々説明しきれずに僕等を逃がしたんだ無理も無い。

 お姉とお兄も字を書ける事に驚きつつ、洋紙に筆記内容を書き込んでいた。


 名前:ヨシミ

 年齢:17

 得意分野:火魔法、水魔法、風魔法、 土魔法、光魔法、 闇魔法


 名前:モトヨシ

 年齢:16

 得意分野:全ての武器を扱える


 事前に名前だけ書くように言ってあるので安心だ。ここでは名字は貴族が使う事が多い。なのでオールさん達に分けありなので黙って欲しいと頼んだ。

 書き終えたらミネルさんに洋紙を提出した。ミネルさんが驚きながら洋紙を確認していた。特にお姉の年齢を見て驚いた瞬間を僕は見逃さなかった。


「素晴らしい才能ですね!一様魔道具で適性の職業を確認させて頂きます。このカードを持ってこの水晶に当てて下さい」


 もう神様から職業を貰ったので知っていますけど、いいや。僕達は渡されたカードを受け取り、言われた通りにミネルさんが出してきた水晶に当てて見ると、水晶が凄まじい光で輝いた。太陽をまともに見たような輝きだったがすぐに収まり、僕達のギルドカードに何か書き込まれている。


 名前:ヨシミ

 年齢:17

 職業:ネイチャーウィザード

 ランク:B

 パーティーランク:F


 名前:モトヨシ

 年齢:16

 職業:ウェポンズマスター

 ランク:B

 パーティーランク:F


 名前:モトアキ

 年齢:15

 職業:クリエイションサモナー

 ランク:B

 パーティーランク:F


 全員ランクBか、凄いな。周りの人達も驚いているのか喋る声とか物音も何も聞こえない。


「お、おめでとう御座います!三人ともBランク級の素質と職業が出ました。姉弟揃ってなんて素晴らしいことです」

「おめでとう、俺の目に狂いは無かったようだな。それなりの素質があったから当然だな」

「すげぇな、オールの旦那以外のBランクなんて始めて見たぜ!」

「(コクコク!)」

「ヨシミたん、スッゴーイ!」

「...凄い」

「神に恵まれていますね。凄いです」


 何か祝われてるな。恥ずかしい。


「パーティーを組まれるのであれば沢山の冒険者が志願するでしょう。気を付けて下さいね」


 確かに珍しいし、大きな戦力としてパーティーの強化、そしてランクアップに近づけるので一石二鳥な話だ。オールさんのパーティーに入るのはさすがに無理だな。色々と問題があるし、彼等が目指す事と僕達が目指す目的は遠い。

 どうするかと考えた矢先にチンピラの格好をしている十数人のモヒカン軍団が近づいてくる。この世界にもモヒカンが存在するんだ...


「おう、お譲ちゃん。オレ等‘野党騎士団’のパーティーに入らねぇか?手取り足取り色々教えてあげっからよう。ギャハハハッ!」


 胸くそが悪くなるような言葉を吐くゲスがお姉にパーティーの勧誘をする。お姉は明らかに嫌そうにしている。


「嫌です、他に当たってください」

「冷たい事言わずにさぁ、いいだろう?」


 キッパリと断っているのに食い下がるモヒカンのリーダー。さすがにこれ以上見ていられないので止める事にした。


「断っているのにしつこくしないで下さい」

「あぁ?男には興味はねーんだよ、すっこんでいろ!」


 モヒカンリーダーが僕に手を伸ばそうとした瞬間、シャールがその手を引っかいた。


「イテッ、何しやがる!?」


 引っかかれた事に怒ったモヒカンリーダーは拳で僕の顔を殴った。僕は殴られた拍子に床に尻餅をついてしまった。頬に痛みが感じる以前に事態が深刻になっている事に気付く。

 僕の目の前に強い殺気が二つ感じる。一つはお姉、もう一つはお兄の殺気だった。

 やば、死ぬ。モヒカン軍団共が。


「可愛い弟を殴るなんて、死にたいの?」

「弟を殴った事を後悔させてやる。クソモヒカン共、表に出ろ」


 ビビッてるモヒカン軍団に更に威圧するお姉とお兄。


「ちょっと待って下さい!私に提案があります」


 ミネルさんがこの場を納めるために提案を出した。


「このギルドにある訓練場で決闘をして頂きます。勝った方が負けた相手に言うことを何でも聞かせるとゆうのはどうでしょうか?これならお互いに文句無に望む結果になります。決闘の場をこの私、ミネルを代表としてこの場の全ての冒険者が保証人となります。それで宜しいでしょうか?」


 この短時間で最小の危害、最大の安全を確保できる案を出すなんて、さすが冒険者ギルドの受付嬢だ。


「そうする」

「ああ、お姉に同意だ。疑問は無い」

「お姉、お兄!」

「い、いいぜぇ!所詮ガキ共の相手なんざぁ朝飯前だ。勝った暁にこの女をテメエ等の前で犯してやる!」


 ブチッ。僕の中から何か切れる音が聞こえた気がした。


「僕も出る」


 僕は言葉に威圧をかけながら決闘に応した。モヒカン共が更に怯えるが気にしない。


「両側からの同意を頂きました。では、訓練所へご案内いたします」


 僕達姉弟とモヒカン軍団はミネルさんの後ろについて行った。僕はどうすればこのゴミクズ共を八つ裂きにするかを考えた。戦力的に召喚獣を増やさないといけない。僕は小声で適当に詠唱を唱えて召喚できる目録に目を通した。

 うん?以前に無かった召喚獣が召喚で来るようになっている。どうしてなのかは後で確認してみよう。今は決闘だ、すぐに使える戦術と能力の検証が出来る。

冒険者ギルドとか本当に憧れる件。

次はちゃんと投稿します

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