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異世界冒険と3人姉弟  作者: Banapan
第一章 始まりと3人姉弟
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第23話 パーティー名と調薬師3人姉弟

お久しぶりです。banapanです。

一ヶ月も投稿できず申し訳ございません。前回の親族が亡くなって間もないのに、その次にも亡くなってしまい、小説に手を付けられない状況でした。

これから取り逃した分、書いていこうかと思います。

遅れて申し訳ございません。

(11月1日修正)


 朝目覚めると部屋がプービーの体で埋め尽くされていた。プービーも寝てしまって大きく広がってしまったみたいだ。早くみんなを起こさないと。


「みんな、起きて。朝だよ」


 最初に起きたのはお姉だった。


「...おはよう、モンモン」

“おはよう、ご主人”

「おはよう、良く寝れた?」

「最高の寝心地だった...」

「だね」


 僕とお姉はプービーの体から降りて顔を洗いに準備をする事にした。するとプービーも起きたらしく、体がお兄を支えられる大きさに縮んだ。それでもお兄は起きそうにないのでプービーにくすぐって起こしてもらうように指示を出した。すると女性だったら大変な絵になる状況になってしまった。男のスライムプレイは関心無いので早く済ませよう。


「お兄〜、早く起きないとくすぐる場所が増えるよ〜?」

「わかった、わかったから止めてくれ!」


 よし、完全に起きたな。プービーは抱くのに丁度良いサイズまで縮んで僕の胸に飛び込んだ。それに続いてシャールも飛び付いて来たので後ろに倒れるところだった。二匹に注意して顔を洗いに下へと降りた。

 顔を洗って食堂で朝ご飯を食べていると、いつもより多い客を相手に忙しく接客をしているギルガルドさん一家。シェリーちゃんが僕達に気付いて注文を受けに来た。


「皆さん、おはようございます。注文は何にしますか?」

「朝の定食4人前でお願いしても良いかな?それにしても、なんか他の客が多くて大変だね」

「モトアキさんのおかげでお母さんとお父さんが沢山儲かっていると喜んでいました」

「それは良かった」

「シェリー、早く注文持って来て!」

「あ、はい!皆さん、直ぐに料理を持ってきますので待っててください」


 慌しく他の客の注文を受けに行ってしまった。

 確かにポテトサラダの注文率が多い気がする。それに湯でじゃがにマヨネーズと塩胡椒をかけている人々が居た。早速マヨネーズ最高の組み合わせを見つけたみたいだ。


「お待たせいたしました、朝食定食を持ってきました」


 シェリーちゃんがパン、ベーコン、目玉焼き、サラダ、果汁ジュース四人分を持ってきてくれた。


「「「ありがとう」」」


 僕が二人分、お姉とお兄は一人分を食べた。途中でゴルファドのメンバーが同席してきて一緒に食事をした。僕等はゆっくり朝食を食べた後、ギルドに向かった。

 この町の周りは忙しい。働いている主婦や屋台で食べ物を売っている人で溢れている。歩いているとポケットに手を突っ込んでスマホを出そうと思ったら何も無かった。つい癖で出そうとしていた。元の世界からそのまま持ってこられたのは制服だけ。初戦闘の時に破れている所があったはず。後で直しておこう。

 そういえば僕等のパーティー名をまだ決めていなかった。昨日ドタバタで考えていなかった。


「お姉、お兄、僕達パーティーの名前作っていないね」

「そう言えばそうだね」

「忘れてた。俺は名前を考えるの難しいからモンモンに任せる」

「そう言って面倒事を押し付けるのは止めようか?」

「ねえねえ、“ヨモモ”は?私達の名前の頭文字を取って」

「却下。お姉のネーミングセンスは相変わらず絶望的ですね」

「もう、文句ばっかり。良い名前じゃん!」

「もう僕が考えますからやめてください」


 結局、僕が命名担当に任命された。また昔の病気が発病しそうで怖い。どうすれば発病しない線で良い名前にするか...尻文字を取って“ミシキ”とか。ダメだ、お姉と同等だ。名字を英語で“マンダリン・オレンジ”とか?シンプル・イズ・ベストってね。だとするとマンダリンを取って少しいじるか。どうするかな...

 色々と考えているとあっと言う間にギルドに着いた。中に入るとまたもや視線を集まる僕達姉弟。すると何人か僕達に近づいた。


「君達、私達のパーティーに入らないか?」

「私達のパーティーに入って冒険しようよ!」

「オレ達と一緒に行こうぜ!」


 パーティーの勧誘が激しいですな。ここでキッチリ断っとかないとまた後から同じ繰り返しだ。


「大丈夫です、僕達でパーティーを組むので」

「そ、そんな...」

「なら君達のパーティーに入れて欲しい!」

「一応、僕達の最終目標は邪神討伐ですけどそれで良ければパーティーに入っても良いですよ?」

「じゃ、邪神...」

「難しければ大丈夫です」


 軽く挨拶をした僕達は受付に向かった。今日もミネルさんが勤務されていた。


「おはようございます。今日はどのようなご用件でしょうか?」

「僕達姉弟のパーティー名の更新と調薬師を紹介して欲しいんですけど」

「はい、かしこまりました。どのようなパーティー名にされますか?」


 色々と考えてみたけど、思い付いた中でマシな名前を思い付いた。


「パーティー名は“マンダリッジ”です」


 結局マンダリンとオレンジを合わせた名前にした。


「良い名前だね。てっきり黒歴史を貪る名前かと思った」

「モンモンにしては良いんじゃない?」

「お姉、それは言わないお約束で。お兄はモンモン言うな」


 コメント酷かった。それとお兄には人前でモンモンと呼ばれたくない。


「“マンダリッジ”ですね。ギルドの名簿に登録しておきます。ちなみに昨日の依頼でパーティーランクをDランクに昇進されました」

「「「へ?」」」

「昨日達成された依頼のポイントが高かったので条件を満たされていました。ただし、個人のランクは高くても、まだ駆け出しと変わらないです。昇進にそれなりのポイントと信頼度がないと上がらないので気を付けて下さい」

「分かりました」

「では“マンダリッジ”結成を心からお祝い申し上げます。これからも頑張ってください」

「「「はい!」」」


 これから“マンダリッジ”として、この世界で活動するんだな。


「そして調薬師をお探しでしたね。どのようなご用件ですか?」

「僕が調薬を覚えようかと思って、調薬師の紹介をお願いします」

「昨日の魔力草を依頼された方だったら腕の良い調薬師です」

「ではその方でお願いしても良いですか?」

「はい、畏まりました。こちらから紹介状を書かせて頂きます。その方が信頼があるので大丈夫かと」

「その調薬師の名前と場所を聞いても良いですが?」

「お名前はモロットさんと申します。この街の南門の近くに“モロット・ポーション屋”を運営されています」

「「「ありがとうございます」」」


 僕達はシャール達を撫でながら紹介状を出るのを待った。ギルド員が封筒に入った紹介状を持ってきてくれたので、僕達は南門の方角に向かった。

 しばらく南方に進んでいると、目的の“モロット・ポーション屋”が見えて来た。結構年期が入った建物にポーションが描かれている看板が掛かっていた。


「ここだね」

「この建物カッコ良いな」

「僕はここで調薬の方法を教わるけど、お姉とお兄はどうする?何処か歩き回って待ってる?」

「私は調薬する所を見てみたい!」

「みんなで一緒の方が良いしな。俺も見学しながら待っている」

「そう?んじゃ、入ろうか」


 ポーション屋のドアノブを掴んでドアを開けると、同時にドアベルが鳴った。店の中に入ると誰も居なかった。奥の部屋に通じる通路が見えるので奥に入ったのかな?。


「いらっしゃい」


 店の奥から60代のお爺さんが出て来た。優しそうな印象と服装は奥で調薬していたのか作業服を着ていた。


「あのう~、モロットさんで宜しいでしょうか?」

「ワシがモロットじゃ。ワシに何用かな?」

「僕が調薬を学びたくて教えてくれる方をギルドから聞いたら、ここを紹介されて来ました」


 ミネルさんから貰った紹介状をモロットさんに渡した。モロットさんは紹介状を読み上げる。


「ほう、昨日の良質な魔力草を持って来てくれた冒険者か。期待できるのう」

「どうか教えて貰えないでしょうか?」

「ふむ...おぬし、名前は?」

「僕の名前はモトアキです。こっちが姉のヨシミ、こっちが兄のモトヨシです」

「モトアキ君、今薬草を持っているかの?」

「はい、薬草と魔力草二種類とも持っています」


 僕は持っている薬草と魔力草をアイテムボックスから出した。


「アイテムボックスにこの量...あい分かった。モトアキ君に調薬を教えよう」

「ありがとうございます!」

「ちょっと待ってくれ、今店を閉める」


 モロットさんが開店の看板を閉店に直した。


「お店を閉めちゃって大丈夫ですか?」

「な~に、教えるのに集中したいのでな、店は閉めたほうが良いからの」

「ありがとうございます!」

「奥の部屋に行くぞ」


 僕達はモロットさんの後を続いて奥の部屋に向かった。

 ポーション作りはゲームではやったことがあるけど、リアルでは初めてだ。教えてもらえれば“多様多芸”で調薬のスキルを得られるかな?楽しみだ。


マンダリッジ結成と調薬師モロット登場!

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