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異世界冒険と3人姉弟  作者: Banapan
第一章 始まりと3人姉弟
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第16話 対処と3人姉弟

長い間の戦友ノートパソコンがボロボロに...

上手く作動しないことが多いです。次の給料まで出来れば2話、難しかったら1話投稿します。

大変申し訳ございません。


 森にたどり着くまで後少しの所で僕達は休憩をしていた。周りには草原が広がっていて、見晴らしが良かった。流石に最初から飛ばしすぎて体力が削れていた。お姉はモリィの走る勢いに、お兄は僕達を追いかける為に走りまくり、僕は久しぶりの乗馬に疲れてしまい、一旦休む事にした。


「モンモン、最初から飛ばしすぎ〜」

「そうだ、叫んでも、止めないし、ハァハァ...」

「ご、ごめん...つい調子に乗っちゃって、ハハハ...」

「もう、ついじゃないよ!」

「馬と競争なんて初めてした」

「本当にすみません」


 休憩しながらお姉とお兄に怒られてしまった。テンション上がりすぎるとたまに自主出来ない時があるな。悪い癖だな、こりゃ。以後気を付ければ大丈夫かな?


「結構街から離れたね」

「そうだな、時間も沢山あるからまだ余裕だろ」

「十分ほど休んでから森に向かおう」


 少し休んでそろそろ出発しようと準備をしていると、草原から複数の物音聞こえて来た。


「みんな、周囲を警戒!敵かも知れない」

「いつでも魔法を撃てるよ」

「こっちも準備オッケーだ」

「シャール達はモリィを守りながら戦って。モリィは弱った敵にとどめをさして」

“““はい(ハイ)!”””


 周囲から唸るような音と共に複数の狼が現れた。数は十匹もいた。一応‘魔物図鑑’では無く、‘鑑定’を使ってみた。


―個体名:ウルフ

 レベル:4

 HP:100

 MP:20

 スキル:噛み付く、引っ掻く、遠吠え、連帯


 個体別の鑑定はこう言う風に見えるんだ。これなら図鑑では見れない情報が見えるので便利だな。やはり勝利への道は敵を知り、己を知れば、百戦危うからず、だな。良く考えられたことわざだな。‘魔物図鑑’と‘鑑定’で両面の知識を持って戦うはかなり勝算が見えるな。


「この狼がウルフ?多いね」

「てゆーか、ウルフって森の中にいるってオールさんが言ってなかったか?」

「そうだね、何かおかしい...森に何か異変が起こった可能性が高いね」

「まずは目の前のウルフをなんとかしないと」

「どうする、モンモン」

「ウルフは連帯行動が優れているから無闇に攻撃は出来ない。奴らの隙を作って一体ずつ仕留める。

 お姉は色んな属性魔法を使いながらウルフの隙を作って!使い過ぎないように弱い攻撃魔法でも良いから。

 お兄は防御に集中しながら隙が出来たウルフを確実に仕留めて!

 僕は周囲の状況を見ながらシャールと一緒にサポートをする!」

「「了解!」」


 出方を警戒していた一匹のウルフが襲い掛かってくる。それに続いて他のウルフも攻撃してきた。

 お兄はなるべくウルフ達を僕達に向かわせない為、追い払うかの様に剣を振り回していた。でも流石に全部を塞ぐのは不可能に近い。

 ウルフの速度が思ったより早かったと言うより、慣れていないのが正しい。あの超人並の体力と様々な運動や格闘術をやって、ステータスでは速度は高いのにも関わらず防げないのはおかしい。この間のゴブリンみたいな人型の魔物、決闘の戦ったモヒカン達だったら動きを予測出来るが、獣型の相手と戦うのは話が別だ。

 四足歩行で素早く動いてお兄の攻撃を交わした一匹がこっちに向かって自慢の牙を剥き出して噛み付こうとした。


『ウォーター·ウォール』

『ストーン·バレット』


 お姉が即座に水の壁出現させて動きを鈍らせ、追撃の為に岩の弾丸を放った。明らかにこの間の戦闘より魔力が安定していた。あのロッド、想像以上に凄い性能だ。魔力を少ししか使っていないのに、ウルフはもう瀕死状態だった。弱って倒れているウルフをモリィが最後に一撃を加える為に蹄で首を踏みつけた。骨が折れる音と共にウルフは息を途絶えた。

 良い仕事ぶりだ。シャールの指示でなるべく傷つかない方法で始末したので思ったより傷つかなかった。いい値段で引き取ってもらえそうだ。


「ダメだ、まだお兄がウルフの動きに慣れていない。シャール、掩護に向かって!」

“はい”

「お姉と僕でこの場を凌ぐよ」

「分かった!」


 ウルフ達もお兄を避けて僕達に向かって来た。お兄はなんとか止めようとするが、全部は止められない。今度は三匹のウルフがお兄をすり抜けて来た。


『ストーン·ウォール』

『ファイヤ·ショット』


 お姉は二枚の石の壁を左右に逃げられないように作っては小さく圧縮された炎を素早く放った。前ににいた二匹のウルフはお姉を飛び越えながら交わしたが、最後の一匹の眉間を貫いた。二匹のウルフは僕達に向かって来た。


『サンダー·ボルト』

“ビリビリ!”

“はぁ!”


 僕はサモンズマジックロッドの能力でプービーの雷魔法を借りてサンダー·ボルトを放った。詠唱しないと行けないのかと思ったけど、サモンズマジックロッドで召喚獣の属性魔法を使おうとしたら、サモナーアシストローブの効果で召喚魔法の内に計算されるのか分からないが、詠唱破棄出来るみたいだ。また新しいコンボ発見だな。ますますチートになっていくな。今は良いや。

 プービーも雷魔法を使ってウルフを麻痺させ、モリィがトドメを刺すためにウルフの首を踏み折った。素材も順調に集まりそうだ。僕はとっさにアイテムボックスにウルフの死体を仕舞い込んだ。

 お兄も段々とウルフの動きに慣れてきたのか、剣一振りで首を切り落とし始めた。段々とウルフの数が減ってもう五匹しか残っていない。不利な状況になってきてるの察したのか、一斉に遠吠えを始めた。


「お姉、お願い!」

「うん!」

『ウィンド·トルネード』

『ファイヤ·ストーム』


 風の竜巻でウルフの動きを妨害し、即座に炎の嵐を放った。五匹とも消し炭になったが、もうすでに遅かった様だ。いつの間にか数十匹のウルフに周りを囲まれていた。


「お姉、お兄、もう僕達に構わずに存分にやっちゃって。僕達は僕達でなんとかするから。出来れば綺麗に狩りたい所だけど、緊急事態だ、止む終えない!」

「「了解!」」


 そう言うなり二人は大きく行動に移す。

 お姉はなるべくウルフに逃げられないように自分の持てる全ての魔法を連発した。炎の玉、鎌鼬、水の斬撃、岩の弾丸を撃ちまくった。さらに動きを鈍らせる為に光魔法で閃光を放ち、闇魔法で状態異常の暗闇で視界を奪っていた。魔力が腐る程あるからね、あんなに連発しても顔色が変わらない。

 お兄はアイテムボックスから持っている全ての武器を取り出した。そして、その武器を周りいるウルフ達に投げつけた。飛んできた武器が体に刺さり、戸惑って動きを止めたウルフに急接近して投げた武器を引き抜いてはさらに切りかかった。危ない所はシャールが掩護してくれてるので安心だ。

 僕はお姉とお兄は取り逃したウルフからモリィを守りながら戦っていた。激しい戦闘なので魔力の消費量が思ったより大きいので出来るだけロッドで攻撃を塞いだり、反撃もした。それでも危なかったら雷魔法で動きを封じた。お姉と僕が動きを封じたウルフをモリィがトドメを指しながら走り回った。

 この状態で数十分戦って気づいたらもう全てのウルフを倒しきっていた。

「多すぎだよ...」

「何匹いた?」

「たぶん七十匹はいたかも...」

「遠吠えって厄介だね」

「ああ、次は速攻で狩るのがベストだな」

「それじゃ、ウルフの死体をアイテムボックスに仕舞うよ」

「「はーい」」


 それから二十分過ぎてやっと全部の死体を全てアイテムボックスに入れてた。ウルフの数を数えてみると、計七十五匹もいた。


「これで一つ目の依頼完了かな」

「これ位あるから大丈夫だよね?」

「もう懲り懲りだ...」

「もう少しだけだから。ウルフはもういいかな。

 次はこの森の中で採取と対処を同時だから気を付けて」

「うん、分かった」

「ああ、了解」


 森の中は動くにくいのでモリィはしばらく帰還だな。森の中では早く動き回れないしね。

 この異変が起こっている森の中を行くなんて...こりゃあキツイな。頑張らなくては。


「残りも頑張ろう」

「オッケー、モンモン」

「了解、モンモン」

「モンモン言うな」


 僕達は多少入るのに戸惑ったが、さらに進もうと決心をして森の中を踏み出した。


久々の戦闘シーンは難しいですね。

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