お嬢さまと執事とカメ
8回目の投稿です。
今回は
お嬢さまと執事が織り成す物語を
お話しましょう。
最近、最近、とあるところにある森の中に、お嬢さまと執事が住んでおりました。
お嬢さまはまだ幼く近頃からご本をご覧になることをご趣味になさっている、とっても可愛らしい女の子です。
そして執事はまだ若く近頃から本を読むことを趣味にしたお嬢さまの為にお勧めできるご本を探そうと一日20冊のご本を読んでいる、真面目で顔の整った青年です。
ある日、お嬢様はあるご本をお読みになり、あるコトを思い付きました。とても良いコトを思い付いたので、すぐに執事をお呼びになりました。
「執事さん。執事さん。」
「どうしましたか?お嬢さま。」
「海に出かけましょう。」
「それは素晴らしいお話ですね。
では早速、向かいましょう。」
執事は瞬く間に
出発の支度を整えました。
「お嬢さま。支度が整いました。」
「そうですか。では行きましょう。」
お嬢さまと執事が住んでいるお屋敷は森の中にありますが、森の外れまで行くと海の浜辺があります。ですから歩いてからすぐに海の浜辺に着いてしましました。
「海ですね。執事さん。」
お嬢さまが言いました。
「そうですね。お嬢さま。」
執事は応えました。
「かめは、どこにいるでしょうか。」
お嬢さまが執事に問いました。
「亀はきっとこの海のどこかにいます。」
執事は答えました。
「かめは、いじめられてないでしょうか。」
お嬢さまが執事に問いました。
「大丈夫ですよ。亀は硬い甲羅を持っています。」
執事は答えました。
「かめは、しあわせでしょうか。」
お嬢さまが問いました。
「亀は生きている間に幸せを知るでしょう。」
執事は、答えました。
「そうですか。では帰りましょう。」
お嬢さまが言いました。
「えぇ。そうしましょう。」
執事は応えました。
そう受けこたえすると
お嬢さまと執事は
お屋敷に帰っていきましたとさ。
いかがだったでしょうか?
何かを感じとっていただけたら幸いです。
「お嬢さまと執事と…」シリーズは
こちらで3作品目となります。
気に入っていただけたならば
他の2作品も読んでみてください。
今回はキーワードに「詩風」と書いた通り(?)ちょっと雰囲気が前半と後半で違います。だからどうしたという話ではありませんが、気付いていただいていたなら嬉しく存じ上げます。
突然ですが…
私は、あとがきを「あとがき」と書くことにロマンを感じます。
あとがきにロマンを感じます。
後書きや後書ではなく「あとがき」。
このひらがなの美しさ…
残念ながら私には書き表せません。
「あとがきには何を書いても良い。」私の尊敬する作家さんが仰っておりました。
何でも良いというコト、
つまり自由は時に人を縛ります。
例えば子どもに「なにしても良いよ。」と言ったら子どもは混乱してなにもしないでしょう。ですが「砂遊びして遊びなさい。」と言われると子どもたちは喜んで砂遊びをしますでしょうね。
あとがきはこの前者「なにしても良いよ。」の方に入ると自分は勝手ながらに思います。
確かに
「この小説の後書き(作者からのコメント等)がありましたらご入力下さい。」などの指針はあるでしょう。
しかしそれはあくまで指針に過ぎません。
私は従うことが本当に嫌いなのでそれに歯向かって今、こうして長ったらしい文章を書いています。
何を伝えたいのでしょうね。
それは読者の皆様の力量に任せるとします。
私のレベルアップの為の
コメント、またはレビューなどによる
ご感想及びご助言を
心よりお待ちしております。
宜しくお願いします。m(_ _)m
※誤字脱字はお伝えくださいませ。