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平凡娘と獣と騎士と。  作者: 葉月ナツメ
ソドウィザムの騎士
36/78

仲間入りしました。

前回の後書きに書いた通り、この回から主人公の名前がフィー・ストロベルに変わります。

ご了承下さいませ。

セイヴィリムの天幕を出て、右方向に少し歩くと、流星旅団のメンバーがそれぞれ、思い思いに過ごしていた。

「皆、集まってくれ」

フェザークがそう声をかけると、全員すぐさまフェザークとフィーの前に集まった。

フェザークは全員の顔を順に一瞥すると、口を開いた。

「我が流星旅団に、新しい団員が加わった。フィー・ストロベルだ。皆、すでに承知している事と思うが、彼女は戦えん。従って、戦闘には加わらん。…意味は、わかるな?全員、しかと心に留め置くように」

「あ、あのっ、戦えは、しませんが、後方支援とかはできるように頑張ります!よろしくお願いします!」

フィーはそう言って勢いよく頭を下げた。

すると、赤毛の男性が微笑みながら一歩前に進み出た。

「そう固くなる事はないさ、フィーさん。歓迎するよ。俺はルヴィーク・ベニシュ。この流星旅団の副団長を務めている。よろしく頼む」

「ルヴィークさん、ですね。よろしくお願いします」

赤毛の騎士さんかあ。

レイドさんも赤毛だったけど…比べるとレイドさんは赤、ルヴィークさんは紅って感じ。

同じ赤毛でも、少し違うんだなぁ。

…そういえば、他の人も…。

フィーは団員達に視線を走らせた。

紺色の毛の男性、金髪の男性、淡い黄色の毛の女性、紫の毛の女性、桃色の毛の女性がいる。

イシュマさんは、茶色、というか…栗色だし。

色々な髪の色があるんだなぁ。

さすがファンタジー世界。

そんなふうにフィーがこの世界の人々の髪の色について一人思いを巡らせていると、ルヴィークが再び口を開いた。

「さて、団員達を紹介しよう。左から、リューイ・コルン」

紺色の毛の男性だ。

「ヴィル・コオルド」

金髪の男性だ。

「クリム・ベーシュリー」

淡い黄色の毛の女性だ。

「ユスティ・ハーフェル」

紫色の毛の女性だ。

「ミレット・モーモピクス」

桃色の毛の女性だ。

「イシュマ・クリミド…は、もう紹介する必要はないか」

「はい。皆さん、よろしくお願いします」

フィーがもう一度そう言うと、団員達は微笑みながら、右手を胸に当て、騎士の礼を取った。

あ、これ、さっき見た。

護衛の騎士さんが王様に対してしてたやつだ。

…騎士の挨拶みたいなものなのかな?

それなら。

フィーは姿勢を正すと、右手を胸に当てた。

それを見た団員達は笑みを深め、大きく頷いた。

フィーは、これで騎士の仲間入りだ、と言われた気がして、嬉しそうに微笑んだ。

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