ヴォルヴァドスの章
原典ヴォルヴァドス産業
一応旧神側
ムー大陸関連
炎っぽい
「やっぱり鎧を着た女の子っていいよね! 最高だよね最高!」
「…………珍しくアレな性癖の話じゃないからどう反応すればいいか分からないんだが……笑えばいいのか?」
いつも(略)、珍しく性癖云々じゃなくて萌えについて話をしたら、超初期のカードを見る古参デュエリストのような目で見られてしまった……
たまにはぼくだってこういう日もあるのに! いつも性癖の話をする脳内ピンクドットバルーン状態だと思わないでほしいよ!
「やっぱり鎧を着た気の強い子を屈伏させるのが一番興奮するよね!」
「やっぱりいつものお前だったな……」
いつものぼく扱いされてしまった……まあ、比較的普通じゃないかと思わなくはないけど、あえて口には出さない。自分でも、全体で見れば微妙に普通でない事なんて分かっているから。
「胸当てで圧迫されて苦しそうなおっぱいもいいし逆に胸当てがただ守ってるだけなちっぱいもいいよね! でもぼくとしてはおっきいほうがいいかな?」
「おおそうかそうか、話は済んだか?」
「なんで!? まだぼくの話はランク2くらいだよ! 11段階中の!」
「中途半端だな……で、続きは?」
「うん! ええっと、強い子に一方的にいたぶられたり、ヤられたりするのもいいよね!」
「あーうんそうだなー」
「アツト君、そんな事言ったらカームちゃんがまた暴走しちゃうよ? 現に見張ってないと今にも飛びかかっちゃいそうだし」
見張っているというか羽交い締めにしてるけどツッコんじゃいけないよね、多分……
「それはそうと、普段はツンツンしてるどころか永久凍土かと思うくらいに冷たい子がデレたら感動だよね! 別に無口無表情無感情の三拍子もいいけどね!」
「お前は絶対ウチに呼べねぇわ」
「なんでさ! ぼくとあっちゃんは友達でしょ? 大親友でしょ? 相棒でしょ?」
「確かに友達というか真の友、親友かもしれないけどな、それとこれは話が別だ………………それに、クティーラ達はともかくあの卑猥な双子が僕の言うことを素直に聞くとは思えないしな……」
「ん? なんか言った?」
「いや……何でもない……ただの妄言だから」
卑猥とかいうそれだけでそういう気分になれる単語が聞こえてきた気がしたんだけど気のせいみたいだ……いや、気のせいじゃないのかな? ぼくのナカでは
「じゃあ話を元に戻して」
「そう宣言したならちゃんと元の話に戻せよ?」
「やっぱり鎧の兜は顔出しだよね! 別に仮面割れして美少女でしたー! っていうのもいいけど、由愛……夢がないんだよね夢が!」
「ほー、そうかー…………ってなんで今回はズレてないんだよ! なんで普通に発展させた! というか今日お前いつもと比べて変だけど大丈夫か! 熱とか無いのかお前!?」
なんか凄い失礼な事を言われた気がする……そんな普通な話題をするのが気にくわないのかな?
「皆勤賞だった委員長さんが休んだことといいお前が多少脱線したけどマトモな話題しか話さない事といい、何が起こってるんだよ……」
あ、委員長さん休んでたんですか……放課後お見舞いに行かないと……(謎の義務感)
「……ところであっちゃん、委員長さんの家知ってる?」
「いや、知らないけど…………」
「私なら知っている」
聞いたことがある声に割り込まれたんですけど……確か屋上で……思い出せない、大切な事なのに……
「沙耶さんか、じゃあこのバカ……ユウを頼んでいいですか? というか変なことをしないか見張っててください」
「了解した……待ち合わせは放課後4時半に玄関だ」
「アッハイ、分かりましたー」
あっちゃん……なんでこんなよかれと思ってよからぬことをするのかな……? あっちゃんにとっては、よかれと思ってぇやったのかもしれないけど結果として危害を受けるのがほぼ確定してるんですけどねぇ……ぼくの自業自得でしょうねぇ
「遅い」
開口一番こんな事を言われてしまえば、大したお見舞いでなければ即刻帰っているところだった。まあ、委員長さんのお見舞いだから槍が降っていようとも、鯨の形の雲が空に浮かんでいようとも、羊が大量発生していようともゴリラが自壊しようとも行くことは確定的に明らかだったけど。
……たった334秒くらいの遅刻でこんなに怒ることはないと思う。ちなハム
「委員長殿を蔑ろにするというわけではないが、わたしはこの後用があるのだ」
「へぇ……デートですか?」
「なっ!? ……右手と左手、どちらを潰されたい?」
「出来れば潰されない方向でお願いします。クラスのみんなには内緒にしますから」
「…………というか貴様、誰から聞いた?」
「委員長さんがあっさりと沙耶さんとの交渉条件……おすすめのを明かしてくれました。そしてそれと噂から推測して、用事はデートかなとカマをかけてみました。」
「……ツァトゥグァ殿、あれほど誰にも言わないで欲しいと念を押したのに……まあいい、貴様が黙っていれば済む話だ」
「分かりました、この話は誰にも話しません」
「絶対か?」
「はい絶対です。ぜったいあんぜんカプセルの安全度くらいに絶対です」
「例えがいまいち分からんが、絶対だな?」
「絶対です、絶対絶命を出された時に絶望する確率よりもはるかに絶対です」
「……喩えは分からんが、約束するようだな……」
「はい、約束します……」
「もし約束を破るようなことがあったら、その時は…………縛ってウトゥルスの元へ連れて行くからな?」
「……はい、分かりました……ウルスさんの元へ連れて行かれとうなかとなので頑張ります」
「……まあいい、行くぞ」
「はい」
出発から十分ほどでツァトゥグァさんの家の前には着いた……家の前には……
「ここの地下がツァトゥグァ殿の家だ」
「…………普通の家かと思ったんですけど、地下ってなんですか?」
「そのままの意味だ……ツァトゥグァ殿はこの家に下宿している……まあ、この家の主も邪神だがな」
「……どういう方なんですか?」
「アトラク=ナクアという」
「蜘蛛の邪神ですか?」
エロゲですか? と聞こうとも思ったけど、TUEEEEAAみたいに一刀両断されたくないからやめておく。
「……何故知っているかはあえて問わないが……まあ頑張れ」
「……なんでですか? 下半身が蜘蛛ぐらいならむしろご褒美なんですけど?」
「……呪われないように気をつけろ。わたしは先ほど言ったとおりに用があるから帰らせてもらうからな? ……それに、よからぬ邪神の気配を感じる」
「よからぬ邪神ってなんですか……? 怖いんですけど……?」
「気にするな」
「でも」
「気 に す る な」
「アッハイ」
実際気にしちゃいけないんだろう。気にしたら足を止めて後ろに向かいかねないし。
「可愛い目をしていますわね……」
着物の美女によって蜘蛛の巣に捕まりましたぁ、嬉しいですねぇ……ですが、下半身どころか全身の蜘蛛成分なんて着物の柄と蜘蛛の巣くらいしかありません。くっ……悔しいでしょうねぇ
一応絶命……説明すると、玄関から入った直後に奈落への落とし穴にハマり、蠱惑の落とし穴に落っこちた。そして、蜘蛛の巣にいた美女が頬を紅く染めながら巣を移動してぼくの上にのしかかってご覧の有様だよ!
「ワタシは好きなのですよ……あなたのような捕らわれの小鳥のような目をした娘が……そして、殿方同士の○○(自主規制)が……そして、可愛らしい、まるで乙女のような顔の殿方が……!」
そんな事を、ぼくの顔やら首やらを撫でながら、蜘蛛美人さんは言った……
それはさておき、腐ってやがります……! 深すぎたんですか……
「ぁっ……」
「うふふ……さあ……ワタシに見せてご覧なさい、あなたの蠱惑魔を……ねぇ……?」
「んっ……! んっ……!」
ギガス2体がオーバーレイしちゃいそう……超弩級砲塔列車がエクシーズ召喚されそう……
……危なかった……色々と……
「…………すや……」
2000バーン通る直前に中断してよかった……何故かは分からないけど眠ってくれてよかった……
……薄くてイマイチ分かりづらいけど、かすかにお酒の匂いが……酔った勢いですか、そうですか……くっ
「なんでフラグは立つのにイベントが起こらないんですか……ぼくは可愛い子が喘いだりするのを見ていたいんですよ」
「…………………………」
視線を感じて上を見ると、銀河としか喩えようがない、黒に近い瞳で奈落の落とし穴を覗いている幼女がいた……
……助けを求めるべきかな?
「………………久しぶり?」
「…………初対面だよね?」
「…………前世ぶり?」
「じゃあぼくとは初対面だね」
「……ちょっと待ってて…………ツァトゥグァを呼んでくるから」
どうやらツァトゥグァさんと知り合いみたいだ……友達以上なのかな? 少し違うかも……
というか前世ぶりって……? やっぱりそういうことなのかな?
数分後、呆れ顔のツァトゥグァさんに救助された……蜘蛛の人は放っておいてもそのうち勝手に上がってくるらしいから放置されたけど。放置されたけど。
「こんにちは、ツァトゥグァさん。ユウです」
「なんであなたは来たのですか?」
「お見舞いに来たんですけど悪かったですか?」
「いえ、お見舞い自体は悪くありませんよ……そもそも、あなたへの連絡手段を持たなかった私が悪かったわけで……あ、痛い目見ても知りませんよ? 今日は色々あってよからぬ来客がありそうので……」
「よからぬ来客……? 帰ってもいいですか? 痛い目には遭いたくないので」
「別にいいですけど……わたし達側と間違えられてやられてしまっても知りませんよ?」
わぁい、八方塞がりだぁ……このまま居てもヌッコロされて、逃げようとしてもヌッコロされる……あっちゃん、これが絶望だね……ターンエンド
「あ、ところで誰が狙われてるの? さっきの女の子?」
「さっきの……ヨグソトースさんはただ助けに来てくれただけです……狙われているのはわたし」
「囮にしようとしてすいませんでした!」
全力土下座、全身全霊、本当にすまないと思っている人にしか出来ない見事な土下座だったと思う。
「の叔父さんです」
「あっサーセン」
「急にノリが軽くなりましたね、ユウさん……まあ、わたしも狙われているという事も……もっと言えば、あなたも狙われているかもしれませんが」
「…………ところで、どんな人にやられたらしいんですか?」
「確か……碧色混じりな銀色の鎧を着た少女らしいです……武器は槍でもう片手には……まあ、何らかの記号の形をした盾で……節々から白銀色の炎が上っているとか……」
「白銀色……プラチナ……星の」
「それは絶対に関係無いです……というか、叔父さんの話しによると、白銀と言うよりも少し青みがかった色だったとか……」
「分かりました……退治するのはいいんですが……別に(おっぱいを)揉みしだいてしまっても構いませんよね?」
「殺される覚悟があるなら勝手にどうぞ……それと、相手の情報ですが……特徴などから、おそらく名前はヴォルヴァドス……かつては他の邪神と共に異次元からの敵を退治していた邪神です……一応人に対して比較的温厚な邪神なので、こんな状況でなければ、胸を揉んでも半殺し程度で済んだかも知れませんね……」
うわぁん、酷いや酷いや、囲んでいたワケじゃないけど酷いや……なんでぼくに気持ちよくフォトンハンドをヤらせてくれないんですか? ぼくは可愛い女の子が(略)。
「…………来る……」
来ない
……なんて展開を予想していたら、突如爆音が響き渡った……本当に来ちゃったみたいだ。原作でポンポン墓地から蘇ってたハズのラーは『※特殊召喚できない』なんてザマなのにね。
「外ですか?」
「そう……多分外に……ヴォルヴァ……ル? が」
「外で爆発……闇のゲームを……あ、ちょっと待って置いてかないで下さい」
家の前の道路に出来た小さなクレーターの中心に彼女は立っていた……顔が半分隠されていてもはっきりとわかるほどの美貌、守ることより魅せる事を優先したとしか思えないほどの美しい蒼い鎧……そして頭を、そして目を覆い隠す――髪や眼帯以外で目を隠すのは熱血指導モノという考えは改めなければなるまい――兜……そして豪華特典と言わんばかりの鎧の上からでも大きいとはっきり分かるおっぱい……更に更にぃ、圧縮されてチラッとのぞく横チチ!
「さぁツァトゥグァさん、のこりカード数枚というザマで」
「いったいわたしは何と戦っているんですか」
「ぼくベクター」
「ああ、しばらく静かにしていてください、もしくは筆談で」
『えっ……ひどくない?』
ぼくらのアホなやりとりとほぼ平行してさっきの幼女……ヨグソトースちゃんによる説得がさり気なく行われていた……まあ、説得と呼べるかは微妙だけど
「……本来あなたは地球へ侵略する者を退治するのは役目のはず…………なのになんであなたはただ遊びに来たフジウルクォイグムンズハーに攻撃…………そして今現在」
「笑止、私ノ役目ハ地球ヲ守ルコト、ソシテ地球ノ安全ヲ脅カス旧支配者ノ退治ダ」
感情の感じられない抑揚の無い声で答えるヴォルヴァドス……わずかながら見えた瞳さえも感情は感じられなかった……
「じゃあ余計におかしい……もっと危険な邪神は山ほどいるはずなのに、なんでフジウルクォイグムンズハーを……?」
「奴ハ私ノ制止ヲ振リ切リ、強引ニ地球ヘ入ロウトシタ……コレハ許サレザル我々旧神ヘノ反逆行為ダ……故ニ」
「フジウルクォイグムンズハーは急いでいたから……早く姪に会いたいから焦っていただけ……なのにあなたは」
「奴ノ都合ナドドウデモイイ」
駄目だこの人……抑揚が無い声や感情が感じられない瞳だし融通効かないし、一番面倒なタイプだ……
「……ヨグソトースさん、ここは私に任せて下さい」
「分かった……後は論破が得意なツァトゥグァに任せた……」
ツァトゥグァさんが論破なら得意なんて聞いていないんですけど……絶望モノなんですけど……
「まず最初に聞きたいことがあるんですけど……封印される前も……いえ、今までこれといった事もやらずにその気になれば自分の封印を自分で解くことも可能だったのに面倒だからという理由で封印を放置していたくらいに面倒くさがり屋の叔父さんが、地球を脅かすとあなたが考えた理由を教えて下さい」
「ダガ奴ハ旧支配者側ダ……イツ何時気分ガ変ワリ地球ヲ破壊スルカ分カッタモノデハナイ」
「叔父さんはわたしを大層気に入っているので、わたしが地球に居る限り地球を破壊するような事なんて絶対にあり得ません」
「クッ……ダガ、我ノ制止ヲ無視シ、地球ヘ侵入シタトイウ事ハ紛レモナイ事実ダ!」
「今この場でもっとも叔父さんを知っているわたしが、その認識が間違いだと証明します! 叔父さんはわたしを溺愛しているので、久々にわたしに会うという事で頭がいっぱいになっていてあなたに気付かなかったという可能性をあなたは否定出来ますか! あなたは叔父さんに話を聞いた上で無視されたという可能性を、叔父さんがそもそも気付かなかったという可能性を否定して証明できますか! 出来ないでしょう! とりあえずは以上です! 反論、追加の説明はありますか!」
「グググ……」
ツァトゥグァさんが少ししたり顔な気がするけど、まあとりあえずは論破したから気にしないでおこう。実は逃げ道ばっかりな気がするけど。
「……ナラバ実力行使ダ……」
ちょっと待ってくださいなあなた……
……ヨグソトースちゃんが前に出た瞬間その時点でほぼ勝負は決まっていた……まあ、率直に言ってしまえば33‐4のような有り様だった。
……まあ、ありのままに起こった事を話すなら、ヨグソトースちゃんが槍で突かれたハズなのに、傷が無かった上にヴォルヴァドスさんの鎧に傷が付いていた……それが何度も繰り返され、無効化さていれると思っていたのか、修羅のような猛撃を仕掛けるも、やっぱりすべて鎧に受け流され……そして、鎧が砕けると共にヴォルヴァドスさんが気絶し、決着がついた。
……気絶した子を放って置くわけにもいかなかったから、良かれと思ってツァトゥグァさんの家で布団に寝かせておいた。
……フラグ立たないかな?(本音)
「うっ……ここは……どこなのだ……?」
長い蒼髪の乙女が目を覚ました……さあ、フラグ建築の始まりだよ!
「目が覚めましたか……」
「確か……拙者は……この街に来た良からぬ双子に……卑猥な事をヤられ敗走……その後ノーデンス殿に……試作品の鎧を着せられ……うっ……頭が」
卑猥な事の詳細が気にならなくはないけど、いまはそれより情報収集だ。ちなみにヴォルヴァドスさんは旧神側らしいので旧支配者側のヨグソトースちゃんやツァトゥグァさんと一応対立しているので、ぼくが変わりに事情聴取の役目をやっている
「大丈夫ですか? まだ夢の続きを見てるんですか?」
「……おぬしは誰だ」
「ぼくですか? ぼくは通りすがりの少年Aですけど何か?」
「……何故拙者は布団で寝かされているのだ?」
「まあ、色々あったんですよ……通りすがりの……フジフィルムさんでしたっけ? を襲ったり、ギャラクシーアイズタキオンガールに決闘で一方的にやられたり」
「…………頼むから分かるように説明してくれぬか?」
そうですね、自分で言っておきながらぼくにも分かりませんでしたから。
「ちょっとツァトゥグァさんを呼んできますので」
「ツァトゥグァ……だと……? もしや拙者は気絶する直前、フジウルクォイグムンズハーを?」
「お気づきになられましたか……何かに操られていたみたいでしたよ……カタコトで一人称も違いましたし、そして何より……今のあなたは人並みには感情があるみたいですし」
「…………そう、か…………拙者に何があったというのだ?」
「……原因ですけど……ヨグソトースちゃんが鎧を破壊したら」
「ヨグソトースをちゃん付けで呼んだだと……!?」
ヨグソトースちゃんって、そんなに凄い神様だったりするのかな? ひょっとして……
「……ヨグソトースちゃんが鎧を破壊したらあなたが気絶して……あ、別に鎧の下が薄着じゃなかったからってがっかりはしていませんよ?」
「……鎧を破壊……やはり鎧が……いや、ノーデンス殿がまさかそんな事をするはずは……」
「ヴォルヴァドスさん落ち着いて下さい、落ち着いてぼくと」
「おぬしと……なんだ?」
「結婚……はまだ早いので、キスしましょう。もしくは接吻」
「……それもまだ早い、拙者とおぬしはまだ会ったばかりではないか……!」
「良いではないか良いではないか~」
「良いわけがなかろう! せっぷんするには まだ はやい!」
「開幕キスから始まる恋もあっていいと思うんですけどね」
「…………せめてもう少しお互いを知ってから……」
「…………じゃあ膝枕してください!」
「おぬし、まるで意味が分からんぞ……何故に接吻から膝枕になるのだ……? まあ、別に構わぬが……」
「わぁい! 膝枕! ぼく膝枕だぁいすき!」
「おぬし、幼げな顔立ちだが一体何歳なのだ……」
「ラブリー18歳です☆」
「男なのにらぶりぃとは如何に……? それに、拙者の見立てではまだ小童かと思うたのだが……」
「女の子と見間違えられやすいですけどこう見えても花も恥じらう18歳♂ですよ!」
「…………所々言葉が妙だがまあ良いか……ほれ、膝枕をしたいのならするがよい」
そう言ってヴォルヴァドスさんは布団から少しだけ太股を出し、ぼくを誘導した。
……駄目だよぼく……笑うんじゃない……堪えるんだよ……太ももフェチでなくともペロペロスリスリしたくなるくらい綺麗な太ももで膝枕で気持ちよくなるのはぼくだけ……
そう……ぼくだ!
ヴォルヴァドスさんも準備が出来てるみたいだし、遠慮なく太ももに頭を……
「はっ、ここはサルガッソ? ぼくがベクターだよ!」
「おぬしは何を言っておるのだ……?」
リメンバーした! じゃない、合ってるけど違う、思い出した! ヴォルヴァドスさんの膝枕を堪能しようとしてついうっかり鬼うっかり眠ってしまったんだ! なんだってー!?
神の膝枕(二重の意味で)を堪能するまえに眠ってしまったなんてケジメ案件だ! セプクモノだ! 慈悲はない!
……起き抜けのテンションでアホな事考えたけど、まだチャンスはあるじゃないですか……じゃあ、また膝枕を……
「……うわぁぁぁぁぁぁ!」
なんで寝たんだよぼくのバカ! ……まだあわわてるよようなじじかんじゃなないからら……大丈夫だから、問題はない
いざ、再びふとももへ……
「くぅぅぅぅぅぅぅぅ! 破ってもいい壁はどこですか! ぼくは悪い子ぼくは悪い子」
「ん……どうしたのだいきなり起きたと思ったら叫びだして……」
「すいません、ヴォルヴァドスさん……せっかく膝枕してくれたのに……すぐ眠ってしまい、何の成果も……得られませんでした!」
「……それを許して下さい、と? ……まだ日が昇るまでは時間がある、それまでに」
「……ちょっと確かめてみたいことがあるので、そのまま寝ていてもらってもいいですか?」
「……まあ、別に構わんが……あまり破廉恥な事はするなよ?」
まだ笑パート2、どうやったって、ぼくは膝枕を堪能するまえに眠ってしまう……だったら、膝枕よりもレアな事をすればついうっかり眠ってしまいましたぁで色々と許される……じゃあさっそく……いざ、神の丘へ……
……あれ、おかしいな……ヴォルヴァドスさんが壁に……あ、逆か……ぼくが壁に磔にされているのか……どうしてこうなった! 答えろルドガー!
「ん~……あれ? 少年は……少年!? おぬし何故に磔にされているのだ!」
「むしろぼくが聞きたい位なんですけど!? 朝……というか起きたらご覧の有様……」
「書き置きか……? 『ほぼ初対面の人の胸に頭を置いて寝るなんてユウさんには失望しました、壁に磔にします』……と」
「……ヴォルヴァドスさん、すいませんでした……つい魔が差して……じゃない、気が付いたらなってました」
「拙者は別に魔が差したから許さないというわけではないのだが……まあ、おぬしはしばらくそこで反省しておれ」
「あんまりですよォォォ!」
当たり前ながら、その日の授業には遅刻した。更に更に重役出勤がバレて、ぼくのストライクゾーンからバット二本分ぐらいズレだアラサー美人女教師(性格が残念、5点)に呼び出しを喰らった。さり気なく特に用もないハズの婚姻届を渡されて泣きそうになった(小並感)
この作品のヴォルヴァドス産業
数少ない常識人兼癒し系兼ツッコミ…?
デレ7割
サムライ
とある二人が天敵




