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第26話

『!?』


急にソフィアの顔が険しくなる。

いや、ソフィアだけじゃない、その場にいたマリア様にクローディア、皆お城のあるほうを向いて動かなくなる。


「皆、どうかしたの?」


おそるおそる聞いてみる。

すると、ソフィアが凄い剣幕で言う。


『桜花さん!急いでください!!世界が、崩れかけています!』


「え?」


説明プリーズ。


『ああ、もう!あなたが行った海や砂漠、いろいろな場所が壊れかけているんです!今いるここも本来はもっと綺麗だったんですけど・・・』


「本当!?」


『もお!こんな時に嘘ついてどうするんですか!!さっさと呪文を唱えてください!!』


「なんの呪文?」

まずそこからだ。私は楽譜を使って世界を救うとは言われていたが、実質どうやって世界を救うかは教えてもらっていないのだ。


『先ほどとおなじで一言一言に思いを込めて、言霊を!』


「わかった!」


そう言って私は楽譜を手に持ち前に掲げ 唱える。


「天 海 地 の力を秘めた楽譜よその旋律を世界に響かせ

暗黒に染まった空を

荒れ狂った海を

枯れ果てた大地を

癒し、平和な世界へと導きたまえ」


私がそう唱えると辺りが眩い光に包まれ―――――





無かった


「え!?どうして!?」


私はソフィアに視線を向くける。


『どうして・・・まさか!桜花さん、もしかしたら魔力が足りないのかもしれません』「魔力が足りない?」


『はい。先ほど、悪魔界の王と王妃に魔法を使いましたよね?』


「うん。」


『それが原因かもしれません。』


「どうして?」


『あの呪文が思いのほか魔力を使ったのかもしれません。』


「魔力って無限じゃないの?」


『はい。桜花さんはマリア様に魔力かして頂いている常態です。桜花さんはその魔力を自分のものにし、倍増していました。なので桜花さんは普通の人より魔力がとても大きいんです。楽譜を使う呪文は大きな力が必要となります。しかし、先ほどのあの呪文で魔力が足りなくなっているみたいです。』


「ソフィアが変わりにするこっとって出来ないの?」

『だから、先ほどもいいましたが私達が持っている魔力じゃ到底足りないんです。貸すことは出来るんですけど』


「じゃあ、ソフィアの魔力を少し私に貸して?」


『いいんですけど・・・』


「けど?」


『私の分だけじゃ絶対に足りないと思うんです。』


「じゃあ、どうすれば・・・」


《私達をなんだと思っているの?私にも手伝わせてちょうだい?》


マリア様


〈そうだ。私達はお前達の仲間だぞ?〉


リリ

(ごめん、少し存在忘れてたよ・・・)


〔私にも少しでいいから償いをさせて?〕


クローディア


『桜花さんには仲間がいっぱいいるんですね。』


ソフィア


『でも、この人数でたりるかどうか・・・あと一人欲しいんですけど』


[私を忘れてない?]


この声は!!


後ろを振り返ると同時に現れたのは楽譜の第一の守護者、乙姫様だった。


[ひとでが必要なら私も呼んでくれたらいいのに水臭いわね。]


「乙姫様!どうしてここに?」


[こっちの海もちょっとヤバくてね。それで、少しでも力になれないかなと思って来てみたの。]


「ありがとう!助かるよ! ソフィア!」


私はソフィアの方を向く。


『はい!この人数なら!!』


ソフィアはその場にいた人の顔おグルっと見回す

それに合図するように皆頷く

最後に私の顔を見たソフィア。私も皆と同じように頷く


『皆さん』


ソフィアが言ったと同時に皆が私に手をかざす。

すると、皆の手にそれぞれの光が灯る。ソフィアは燃え盛る炎を思わせる赤、マリア様は王を思わせる完全無欠な金、乙姫様は深海を思わせる濃い青、クローディアは漆黒を思わせる黒、リリは髪と同じ真実を表すような銀

それらがあわさりそれぞれ色こそ違うが虹のような感じになり丸くまり、私に近づき体に入ってくる。力がみなぎってくる。

今ならなんでも出来る。

そんな気分だ


『桜花さん!』


「わかってる」


私はそう言って、私は楽譜を前に掲げ一言一言に思いを込めて紡ぐ。

大切な人達が笑って暮らせるような世界にするため


「天 海 地 の力を秘めた楽譜よその旋律を世界に響かせ

暗黒に染まった空を

荒れ狂った海を

枯れ果てた大地を

癒し、平和な世界へと導きたまえ!」


私は力一杯唱えた。

体の中の魔力がすっからかんになってさまったんじゃないかと思うくらいだ。


私が手に持っていた楽譜はすうっと光の道筋をつくり、空へと登ってゆく。


そして、ある程度の高さになると、そこで止まり綺麗な旋律を奏で始めた。

私はその旋律に耳を傾け目を瞑って聞き入っていた。

それ程までに楽譜が紡ぎ出す旋律が綺麗だったのだ。

 その旋律は数分間流れ続けていた。旋律がなりやみ、目を開けるとそこは―――――

やっと、楽譜を奏でましたよ!

これで世界が救えるのか否か。

そしてソフィアよ、傷はどこへ行った・・・(´・ω・。)

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