第13話
《ここでおとなしくしているんだ》
ーーどさっ
「あーあ誰かさんのせいで 捕まっちゃたじゃない」
『そういわれましても』
「ったく 気味悪いぜ」
『それだけしか思っていない 貴方はある意味すごいですね』
「お互い様だせ?」
『ふふっ』
周りには屍の山。頼りない蝋燭が辺りを照らしている薄暗い中で いつ書かれたか解らないような浅黒い血でひび割れた〝たすけて″の文字
――耐えきれない者も居たのだろうか。縄で首を吊っているものも見た。
まさに 地獄。
「しっかし よくもまあ、 私をこんな目に」
スクッと立ち上がると
決心したように呟いた。
「…この檻 破壊する」
「肉体強化部分指定『足』」
両手をパキパキと鳴らしてから左足を前にだし、そのまま右足で中心部を思いっきり勢いよく蹴った。
「dreak!!」
ドカンッ
パラパラと欠片が落ちてくる中心部分にはぽっかりと大穴があいていた
《な、お前らどうやってこんな大穴を!?》
「逃げるぞ!!」
『はい!』
私達は全力で逃げたがしかし、
「…ってソッコーで追いつかれた~!こいつらどんだけ足速いんだよっ!」
『…転送!』
シュンッ
瞬間、私の周りはさっきと全く違う景気と化していた いや全くではない少し違うくらいだ ピラミッドの中はだいたいおんなじ柄だ
「えぇぇぇっ」
「ソフィア!?これって転送魔法だよね!?」
『はい、そうですけど何か?』
「いやいやいや、何がそうですけど何か?、だ!!使えんならさっさと使えよ!!無駄な体力使ったじゃねーかよ!!」
『だって、転送魔法って疲れますしぃ~体力も使いますしぃ~』
『ま、そんな事は置いといて、楽譜探しに行きましょう』
「いや、流すなよ!謝れよ!!」
『五月蝿い!だまれ!つべこべ言わずさっさとついてこい!!』
「誰のせいでこんな事になったと思ってんだよ!!」
『さあ、誰ですかねぇ~』
「お前だよ!なんなんだよお前!!」
私達がいろいろと言い合っていると、目の前には砂で綺麗に固められた鋼鉄のような扉があった
『この先から楽譜の気配がします』
「なんかこのパターンどっかでみたような…ってまさかこれも」
『勿論』
《ガキャゴキャダーン》
『強行突破ですが?』
「再びおみそれいたしました」
「それじゃあ、2個目の楽譜も頂戴いたしますか!!」