第12話
ピラミッドは上に登っていくものだと思っていたが、思いのほか、下に進むようになっていた。
いわゆる地下だ。
そして、私達はただひたすら地下を進んでいた
「たしかに暑くはない、暑くはないよ、けどさ、けどさ!蒸し暑いよ!しかも道のりなげぇーよ!!蒸し暑いし道のり長いしですっげぇイライラする、ソフィアなんとかして!!」
『そんな事言われましても私にはどうにも出来ませんし出来てもしませんよ。まぁ、私は魔法で涼しいんですけどね』
「ひきょっ、あぁーもぅ!なんでこんなに蒸し暑いんだよ!私は蒸しまんじゅうか!!」
『まぁまぁ、叫んだら余計に暑くなりますよ』
ガタッ
「あれ?今さっきなんか音しなかった?」
『しましたね、なんでしょう?』
私達は辺りを見渡してみたがなにも異常が無かったためそのまま歩きだした。
ポンポン
「もー、何?ソフィア」
『え?私、何もしてませんよ?』
「え?でも今さっき私の肩叩いて…」
そう言いながら後ろを振り返るとそこにはにたりと笑ったミイラがいた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
2人の叫び声は事前に打ち合わせでもしたのでは、というくらい見事に重なった
「逃げろーーっっ!!」
《まてー!》
ミイラは何か笛らしき物を取りだし吹いた。すると、大量のミイラや骸骨らがやってきた。
《侵入者を逃がすな!追えー!!》
私達はただただひたすら全力で逃げた 後ろから追いかけてくるミイラ達から
『桜花さん!!あそこの隙間に隠れましょう!』
「う、うん!」
私達は角をまがり、すぐさまその隙間に隠れた
《くそっ、何処に消えた!?皆のもの全力で探せ!!侵入者をにがすなぁ!!!》
バタバタ
『ふー、なんとかやり過ごせましたね、それにしても、何だったんでしょうね、今の』
「さぁ、でも、何にしてももう会いたくないなぁ…」
『そうですね』
《見つけたぞ、あそこだー!!》
「うわぁ~ん!もう嫌だぁ~!!」
私は走りながら叫んだ
ざっ
目の前にミイラが現れた、左に逃げようとしたら左にもミイラが右を見たら骸骨が前後左右、ミイラ達に囲まれてしまった。
ジリジリと距離が縮まっていく
「どうしよう、ソフィア、なんかいい案ない?」
『こんな時こそ魔法です!』
「よし!バーンアウト!」
火の玉がミイラに向かってとんで行く
《シールド》
「なっ!?」
《魔封じ》
「よし!次こそ!バーンアウト!!」
パスッ
「ソフィア、でないよ!?どうして!?」
『くそっ、魔封じか、厄介だな…』
「ソフィア、魔封じってなに?」
『一時的に魔法を使えなくする魔法です』
「そんなっ!!じゃあどうするの!?」
『今の私達には手も足も出せません』
「そんなっ」
ミイラがこちらに縄を持ってやってきた。
「く、くるなあぁぁぁぁぁぁーーっっっ!!!!」
私達は呆気なく捕まった
◇・.。*†*。.・◇・.。*†*。.・◇・.。*◇・.。*†*。.・◇・.。*†*。.・
「お久しぶりです!桜花ですっ!!」
『ソフィアです』
「にしても、捕まったな」
『捕まりましたね、まさかあんな下等生物に魔封じが使えるなんて、見くびってました』
「あの、ソ、ソフィアさん?」
『あぁ、すいませんいいですか、桜花さん、次回絶対にあの下等生物どもを足腰立たなくなるまでやっちゃってくださいあ、半殺しでもいいですよ』
「ひぃぃ」
『いいですか、絶対ですよ、まぁ、桜花さんが殺らなくても私が殺るんですけどね』
「あああああああ!!私は何も聞いていない!何も聞いていない!そう、私は何も聞いて無いんだ!はい、今回はここまで!(汗)」
『絶対に殺す…!』
「ひぃぃぃ」