「タキオン反射と未来予知」
未来予知。それは本来誰しもが持つ能力。
それは、我々が持つ神経伝達の仕組みを理解すれば解るだろう。
かつて、アセンションにより地球地場が大変動を起こした時、凄まじい磁気が世界を包んだ。
それにより、時間の流れ「時間流」が加速し、これまでの人類ではその流れに着いていけず時間の中に取り残される状態となった。
そこで人類は、アセンションを遂げたと同時に、時間感覚、神経伝達の速度を進化させ、新世界での活動を可能にする必要が生じた。
通常、視覚や五感を含む感覚は樹状突起からシナプスへ電気を送り、送られた電気の衝撃によりシナプスから神経伝達物質が放出され、それが脳へ運ばれることで情報が伝わる。
だがこの仕組みで行われる反応速度は、時間の加速した新世界では遅すぎた。
そこでシナプスに伝える「電気」を「タキオン」にすることにより、人類は感覚の上昇に成功。
タキオンとは光速よりも速く動く粒子。
どんなに加速しても光速に達しない通常粒子とは逆に、タキオン粒子はどんなに減速しても光速以下になることがない。
また、エネルギーが失われれば失われるほど、その速度は加速するという性質もある。このタキオンにより、神経伝達が行われている人類は、光速よりも速い反応速度を手に入れ、加速する時間の流れに乗ることが出来たのだ。
さて、ここで本題といこう。
未来予知とは上記にある神経伝達速度を更に上昇させることにより起こりうる現象なのである。
先ほど述べたように、タキオンはエネルギーが失われれば失われるほど速度を増す。
だが、人の身体は常にフォトンエネルギーに満ちているため、最も減速している状態にある。
未来予知者はこの仕組みを応用し、身体のフォトンエネルギーを一時的に低下させ、神経伝達物質であるタキオンの速度を速めているのだ。
加速するタキオンの速度は光速をはるかに凌ぐ。
それは時間を逆行、飛び越えるほど加速するため、加速し続ければ未来に見るであろうビジョンを現在で見ることが出来るのだ。
これが未来予知の理論である。
ただ、未来が見えるほどのフォトンエネルギー低下行動は、危険が伴うと同時に、才能も必要になるため、現状では一握りの人のみが行えるものである。
現在、未来予知者は「占術師」の中に分類され、気象予知、磁場変化予知などでその能力を役立てている。