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サフィームゲート  作者: 弥七輝
解説
7/75

「生命誕生の仕組み(アバター行為)」

では次に、生命の誕生についてを語りたいと思う。


生命の誕生には、前回皆さんに話した「タグ」を用いるため、まずそちらを参照にしていただければ解りやすいだろう。






―――――――――







――生命誕生の仕組み――


深く相手を想い合う男女二人が、子供のイメージを二人で作り上げ、思考、精神、生体磁場の量ともに完璧に一致した時、生体磁場の一部が生殖能力を持つ細胞へと変化する。


この変化した生体磁場は「生殖磁場」または「生殖オーラ」と呼ばれる。


男女の生殖磁場が交わった時、特定のタグを用いると、生命が誕生する。


そのタグの名を「アバタータグ」といい、それにちなみ生命を生み出す行為を「アバター」という。


アバタータグは、交わった生殖磁場に、フォトンエネルギーを収縮させ、肉体を作り上げることが出来るタグである。


アバター(化身)というだけあって、生まれた子供は、生んだ男女の外見、内面を強く受け継ぐ。


が、生む前に固め合った子供のイメージや理想もある程度反映される。


つまり、より美しい子が欲しければそうイメージすればあるいは絶世の美女が生まれるかも知れない。


また、子供のイメージを互いに固め合う際は、旧人類に見られた「繁殖行為」を行うのがいいとされる。


どのような行為なのかは、長くなるため割愛させていただく。個人の想像にお任せしよう。



かつては快楽を伴うとされた繁殖行為。


だがその行為も、我々にしてみれば苦痛と疲労を伴うもの。男女に掛かるその負担は、魂にまで深刻なダメージを与えることも少なくない。


さらに、実際にイメージを実体化させる時は、その数十倍近い苦痛を伴うため、いくら深い愛情で結ばれた者同士でも、子作りは敬遠する傾向にある。


出産というのは種の繁栄のための行為だが、寿命の拡大、さらには魂の寿命を手に入れた人類では、種の繁栄はさほど重要な要素では無くなった。


生命誕生が男女共に多大な苦痛を伴うのは、人類が増え続け、地球に溢れかえるのを恐れた人類が、本能的に繁殖行為から遠ざけるよう進化した結果なのかもしれない。


故に出産を決意した者達は、強い絆と深い愛情を持っていると言える。


そして、苦痛を経て誕生した新たな生命は、その証となり光り輝くことだろう。



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