「思念実体化(タグ術)」
――思念の実体化
これだけ聞けば、この世の全ての物が思念により作られてしまうと考えるだろう。
しかし残念ながら、それは現時点では不可能な話である。
思念実体化の過程については、「タグ」というものを理解しておかなければならない。なので、まずはそちらから述べていこう。
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タグとは一言で言えば「空気中のフォトンエネルギーに命令を送ることが出来る文字列」である。
これだけでは解りづらいので、実際にどういう物なのか見てみることにしよう。
下記の文字列がタグの一例である。
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例に示したタグは、空気中のフォトンエネルギーを「原子」と「分子」に変換するよう命じる文字列である。
生命を含む全ての物質は、原子と分子からなることはご存知だろう。
フォトン(光の粒子)を原子に変換し、それを用いてイメージしたものを形付ける。それが「思念実体化」と呼ばれる現象である。
一般的にこの能力を使うのは、多大の生体磁場を伴うため、人体にかかる負担を軽減出来る環境下でのみ行うことが出来る。
その望ましいとされる環境下は、地球の磁場が通常より強力な場所。通称「オーロラプレース」呼ばれる場所である。
なお、一度に原子に変換出来る量は極少量で、せいぜい厚さ数センチの紙を作り出せる程度。(作り出した紙は、思念紙という。)
だが、それに自分の思念を映し、他者に意思表示することが出来るため、一種の有形芸術として利用される。
例としては、自分が見ている景色や光景を脳裏に印象付け、それを思念紙に表示させる「思念写真」が有名だろう。
タグは、我々がアセンションを遂げたと同時に身につけていた能力。つまり本能的に知っていた能力と考えられている。
タグに使う文字は、我々の共通文字「ひらがな、カタカナ、漢字」とは異なるものであるため、その文字についての研究がなされていたが、現在でも詳しいことは解明されていない。
また、例で見せたタグの他にも、様々な効果を持つタグがあるが、そちらについては、ここでは割愛させていただく。
またの機会に記述しよう。