栄枯盛衰(えいこせいすい)
――静寂に包まれた街の中… 立ち並ぶビルに呼び掛けるように、複数の足音が響いていた。
その音を作り出すのは三人の男女。
――マティス、潟躍、ネム。
名の知れたアフィリエイターである三人は、珍しく依頼とは関係なしにこの地を訪れていた。
歩く道は瓦礫に覆われ、とても人の営みは感じられないが、無数に伸びた建物は、ここは街だと主張する。
悪路をひたすら歩く三人の眼前に、やがて一つの巨大なビルが現れた。
「…見えてきたな。もうすぐだ。」
見上げた先のビルのすぐ上。そこにあるのは青い空…
――否。
空に見える蒼い広がりは、海だった。
この地は、大陸地図には載らない隔離された場所である。
遥か昔、アセンションと共に沈んだ大陸。多くの英知を新人類に与えたこの大陸を、人は「母なる大陸」と呼んでいた。
三人がここに来たのは数日前の事――
――――――――
――ザック達がワイスを離れ、ミレマに着いた丁度その頃、マティス達はキディペアという海沿いの街に滞在していた。
ここは、別名「始まりを知る地」と呼ばれる街。
マティス達は、その街の海が見える崖の上に居た。
見渡す限りの蒼海を前にしマティスは二人に言った。
「行くぞ。準備はいいか?」
潟躍とネムは小さく頷き、懐からパープルプレートを取り出した。
両手でそれを挟み、胸元に寄せ目を閉じる。
マティスも同様にプレートを胸元に寄せた。
その途端、三人から並々ならぬエネルギーが溢れ出した。
「今回は何日くらい掛かるかな?」
やや得意げな潟躍の言葉に、ネムは「三日」と相槌を打つ。
そして三人は、そのまま崖下の海に身を投じた。
海面はマティス達を受け入れ、回遊する魚達も元気に出迎える。
水の中にも関わらず、マティス達は地上を歩く時と変わらぬ動きで移動していた。
パープルプレートを用いた事により溢れた生体磁場が、使用者に自分だけが干渉する空間を作っているために起きる現象である。
この現象によって海底移動技術が飛躍的に高まり、沈んだ大陸を探索する技術も盛んとなった訳だが、実際に目的地にたどり着くにはアフィリエイターの卓越した能力が必要となる。
効力があるのは約一週間。それまでに目的である大陸遺跡に着き、迅速に戻る必要があった。
三人は、血に飢えた海の生物と出会いながらも、数日間歩き続け、目的地である「母なる大陸」に辿り着いた――
――そして今、遺跡から頭上の海を眺め潟躍は思う。
――何度見ても不思議なものだ、と。
遺跡には、光があり空気もあった。
アセンションによる地盤大変動時、この地は強い地球磁場に覆われていたため、海中に沈んだ状態であっても水を遮り存在し得たのだった。
しかし、月日の流れの前には、人の栄華は脆弱なもの。
かつての営みの象徴は、ほとんどが崩壊し、ビルが数件、僅かに残る程度だった。
エゴにより建てられたと思しき、無駄に高く伸びた建物も、蔦に覆われ、静かにエコへと還っていく…
人類の栄枯盛衰を見、潟躍は感化されたのか突如詩集を紡ぎ始めた。
だが、下手な狂言はマティスにとって雑音でしかなかった。
ただでさえ足場の悪い道に苛立ちを覚えていたため、怒りの槌は倍となって潟躍に振り下ろされる。
「遺跡は珍しいものではないだろう。そんなにここが好きなら、ここに籍を置けばいい。」
苛立ちながら話した割に、こじゃれた言い回しをするマティス。
隣で聞いていたネムは、含み笑いを覗かせていた。
が、穏便だった二人の言い争いが次第に激しくなるにつれ、笑いが徒労に変わっていく。
目指していたビルに着いても尚、蝸角の争いをする二人に、ついにネムは口を開いた。
「…先、行ってるから。」
そして一人、聳えるビルへと入っていった――
―――――――――
――古めかしい香りが立ちこめる廊下は、歩くだけで崩れそうな錯覚を覚えた。
ネムが黙々と歩く中、反省を浮かべた二人が走りやって来る。
怒った風に見えるネムだが、内心は違っていた。
普段見せないマティスのふざけた態度が、貴重な品を発掘した時の様な高揚感をもたらしていたのだった。
ビルを反響させる三人の足は、やがて一つの部屋を前にし立ち止まった。
「ここだったな。"サフィーム"を見つけた部屋は。」
そう言い、潟躍は扉を開けた。
室内は、四角いテレビのような機械と、無機質なテーブル、そして、本棚と思しき物が置かれていた。
それを目に行き渡らせ、マティスは言った。
「サフィームを見つけた場所、か。掴まされた場所、と言ったほうが正しいかもしれんがな。」
――サフィーム…それはマティス達がクレロワの依頼でここを訪れた際発見した本の名称である。
それは、アセンションに関する様々な内容が記されていたため、世界中を震撼させ今なお広く語り継がれている。
「マティス。"サフィームを掴まされた"ってどういう意味だ?」
潟躍は、恐る恐る古ぼけた椅子に座り言った。
今に解る… マティスはそう返し、ネムに目で合図を送る。
――ラインタグで三角錐を作る。
そう指示を受け、ネムは頷きタグを書き始めた。
作り出された複数の光のラインは、徐々に四角錐を紡いでいく。
それからしばらく後、美しいピラミッドが完成された。
マティスはネムを四角錘の中に入るよう促す。
一体なにをするつもりなのか… 意図が読めず、ネムは困惑していた。
「この前パワースポットに行ってな。その時思い出したんだよ。ピラミッドパワーというやつをな。」
――四角錘、いわゆるピラミッド型は、古より生命力を活性化させる等、神秘の力があるとされるものである。
ピラミッドパワーは、それにあやかり編み出された術であり、作られたピラミッドの中央に身を置けば生体磁場の増幅が期待されると言われている。
ピラミッドの中央でその話を聞いていたネムは、今まさに生体磁場の上昇を感じていた。
「で、それがどうしたっていうんだ?」
説明を聞き、納得するも、潟躍は目的が解らず首を傾げた。
だが、先ほどサフィームの話でマティスの口から飛び出した、「掴まされた」という言葉を思い出した時、閃きが脳裏に舞い込んだ。
「まさか、サフィームの発見は誰かの手で仕掛けられたものだって言いたいのか!?」
声を上げる潟躍に、マティスは「ようやく解ったのか」と悪態付いた。
「予想では、俺達がサフィームを発見する少し前、ここにサフィームを置きに来た奴が居るはずだ。」
発見したのは今から数ヶ月前…
過去の透視能力を持つ占術師と言えど、行えるのはせいぜい一週間前が関の山である。
だが、この通常の数倍近い地球磁場が漂う環境下、パープルプレートの効果とピラミッドパワーの効果を受けた今のネムなら、数ヶ月前の透視を行えるはず… マティスはそう睨んでいたのであった。
サフィームの発見は何者かの工作によるもの… にわかには信じがたい仮説に、ネム自身半信半疑ではあったが、ひとまず試してみることにした。
初の試みだけに、高揚感と不安感に苛ませられながらも、徐々に目的となる日に近付いていた――
※図は、ネムラインタグで作ったピラミッド。
サフィームを手にした自身の姿… それをさらに遡り、ついにその日は訪れる。
(――まさか…)
マティスの予想通り… そこには、黒いスーツの男が、奥まった本棚にサフィームを収める姿があった。
透視を終えたネムは、目を強く見開き、早速二人に報告をした。
偉大な発見が自分達の功績ではなかった事実に、潟躍は絶句し肩を落とす。
「…確かに、俺達以外にも来る奴が多いこの場所で、長年サフィームが発見されなかったのはおかしいと思っていたんだ。」
だが、ここで新たな疑問が現れる。
――誰が、何の目的で。
「それは直接本人に聞くとしよう。」
マティスはそう言い、したり顔を覗かせた。
詳しく話を聞こうとする潟躍と、それを突っぱねるマティスの押し問答の傍ら…ネムはピラミッドの中で、一心不乱にタグを書いていた。
「なにしてるんだ?」
ネムは聞かれてもお構いなしに、タグを書き続ける。
そのタグは、空気中のフォトンエネルギーを圧縮し質量を持つ物質へと変換させる「ブロックタグ」だった。
変換された物質はオルハルコン、またはヒヒイロカネと呼ばれ、それはアフィリエイターの武器などの素材として使われる。
そして、ヒヒイロカネは思念紙同様、作り手の思念や生体磁場によって強度が変わる特徴を持つ。
ネムは、この優れた状況下の元、高い強度のヒヒイロカネを作り、より高度な武器を作ろうと考えていたのだった。
潟躍はそれに気付き、ネムを賛辞し祭り上げた。
タグを書き終え数分後。
無事、赤く輝くヒヒイロカネが現れた。
「俺は今までので十分だから作らなくて構わん。」
マティスの言葉にネムは頷くと、「時間が掛かるから」との理由で先に行くよう促した。
二人の居なくなった室内は、静寂に包まれ遺跡らしい厳かさを取り戻す。
ネムは、ヒヒイロカネを思念によって形付け、無事に棍を作り上げた。
服の埃を静かに払い、背筋を伸ばし、リラックス。
細かい調整や装飾は街に戻ってからする事に決め、ひとまず体にストレージする。
用も済み、後は仲間の元へ向かうだけ… そう思われたが、ネムは動こうとはしなかった。
ピラミッドから出るものの、ためらいがちに再び中へと入り、一息。
そして、意を決したように、新たにブロックタグを書き、頼まれてもいない武器を作り始めた。
背丈ほどに伸びた長剣… それを作り終えたネムは、満足げな表情で部屋を後にした――
――一方、マティス達は遺跡の中で最も高く聳えるビルに足を運んでいた。
その屋上に着いた時、二人は頭上を見上げた。
そこには、手が届きそうな程近くに広がる海があった。
このビルは、海と遺跡を覆う地球磁場の丁度境目近くまで伸びていた。
多くの探索者は、ここから跳躍し海へと戻る。
遺跡の出口の役割を果たす事から、このビルは「ストラトスフィア(成層圏)ビル」と呼ばれていた。
海を見上げる二人の元に、遅れてやってきたネムが合流した。
「じゃあ行くぞ。」
海に向かい、跳躍しようと三人は身構えた。
パープルプレートを用い、ここに至るまで掛かった時間は三日間。
プレートの効力は、一度使えば一週間は失われないため、そのまま飛び込んでも支障はないのだ。
「でももう使いたくてもパープルプレートは使えないんだよな。」
やや残念そうに潟躍は言った。
使用したパープルプレートは、リリから貰った体験版。三回使用すれば効果が切れる代物だった。
手にした際に試しに使用した分、ヤーニとの戦闘時に使用した分、そして今回の遺跡探索を含めると、丁度三回目…
潟躍が手にしたパープルプレートは黒ずみ、ただの板と変わり果てていた。
だが、マティス達のプレートは、依然紫色のまま、まだ使えると輝いていた。
聞けば、二人は手にした時、効果を試さなかったらしい。
事にネムは、ヤーニとの戦いの際にも用いなかったため、二回の効力を残しているとの事だった。
「効果を試してみたいって潟躍がうるさいから、わたし達は試してみるって事にしたけど…後先考えないで使ったのは結局潟躍だけ。」
ネムは気だるそうにそう言い、海の中へと飛び込んだ。
物申そうとする潟躍。だが、続けざまにマティスも海に飛び込んだ為、時期を逃し、消沈。
不満を残し遺跡を後にした――
―――――――――
――海の中を遊歩するマティス達。
潟躍は勇んで突き進み、ネムは魚と戯れる。
皆思い思いに海の旅を満喫していたが、その余裕は突如消え失せた。
「…居るな。」
マティスが鋭く言ったその時…周りの魚達が一目散にその場を離れ、変わりに、体長五十メートルを超える一匹の生物が現れた。
細長い蛇のような胴体が特徴の「シー・サーペント」と言われる生物である。
クリスタルの一撃や、バイオレットの思念波でも決定打にならないため、時には荒らしより驚異となる非常に危険な生物だった。
「活きの良さそうな奴に見つかっちまったな。」
潟躍は身体を半霊化させ、厄介そうに呟いた。
マティスも臨戦態勢へと入り、二人に指示を出す。
だが、指示より早く潟躍は動き出した。
五十メートルの身体を器用に泳がせ、噛み砕こうと向かってくるシー・サーペント。
その口をかいくぐり、うねりを上げる尾を見事にすり抜け、潟躍はシーサーペントの背後を取った。
「行くぜ。潟躍キック!」
勇んで叫び、その後頭部を蹴り込む
が、バイオレットである潟躍の肉体的な攻撃は、堅牢な皮膚を持つシーサーペントに届くはずもなく、逆に強いダメージを受け、はね飛ばされた。
「パープルプレートの効力なら行けると思ったんだがな。」
苦笑いを浮かべ、再度シーサーペントに向かう潟躍。マティスはそれを援助しながらも内心呆気に取られていた。
いくら間が抜けた潟躍でも、武器を持たず向かう用な真似は普段しないはず… そう思ながら、ふとネムの方を見る。
ネムは、シーサーペントの尾をブロックタグで防ぎ、牙に追いやられる潟躍をラインタグを引き寄せ危機を救う。
いつもと同じ冷静なネムに、マティスは胸をなで下ろした。
が、ペーストタグをネムが書いた時、再び口の閉め方を忘れてしまう。
現れた物は、背丈ほどに伸びた長剣。
それを手にし、ネムは言った。
「潟躍はあいつを引きつけて。わたしは後ろに回る。」
目を丸くし佇むマティスをつゆ知らず、二人は見事な連携でシーサーペントを翻弄し、攻め立てる。
普段は後援に徹し、冷静に状況を見つめるネムが、武器を手に、シーサーペントの尻尾を勇ましく切り裂いていく。
そして、潟躍の援助の元、胴体に回り込み、力強い一差しを決め込んだ。
巨体が地に伏す振動が、マティスの元に伝わる。
倒れたシーサーペントの上… 悠然と武器を収める二人の姿があった。
「潟躍、今の動き… 見てたんだね。あれ。」
「そういうお前こそ見てたんだな。その剣が動かぬ証拠だ。」
そして二人は、互いの右手を叩き合い、意気を合わせ、こう言った。
「高速機動隊!」
それは、カニールガーデンが新たに放送を始めたデフォメの名だった。
二人は、その影響で先の様な奇行に走った訳だが、それが解せないマティスは、後ろで呆然と眺め、ため息をついていた。
「…とっとと行くぞ。」
周りを泳ぐ魚達は、そんなマティスを笑うかのように回遊していた――
――マティス達が、蒼然とした海の中に身を置く中… ザックは騒然としたミレマのチャットルームに腰を据えていた。
ザックの前席には、パープルプレートを手にしたラーソが。
夜光祭が無事に終わり、夜も明けた今日。
ムゲ達がワイス行きのジョウントタグの経費を払うと約束していたため、ここでその時を待っている最中だった。
ラーソは、プレートを両手で挟み、折り曲がるかどうかしならせてみたりと、なにやら原始的な方法で観察を行っていた。
その間ザックはというと、目を閉じテレパシーを行っていた。
『…解ったよ。ダークミラーはやめとく。』
そうザックに話すのは、シェイン。
スパンセで出会った恩人、レリクの子にして、クルトを父に持つ人物である。
母であるレリクの誕生日が近い事から、プレゼントに最近流行のダークミラーを送ろうとザックに話していたシェイン。だが、ザックに頑なに止めるよう促された為、消沈していた所であった。
『でもザックにも言われるとは思わなかったな。実は父さんにも言われたんだ。』
そして、話は父クルトの話題へと移る。
父と共に初めてスカイフィッシュ討伐の依頼を達成した事、そして、父が前より頼もしく感じる様になった事…
それを聞き、ザックはクルトとの事を思い出す。懐古に浸ると同時にシェインの成長を嬉しく感じた。
アフィリエイターを目指し着実に邁進する姿勢は、見習うべき所があった。
『じゃあまた。父さんと母さんに宜しく。』
ザックはテレパシーを終え、一息着いた。
その矢先、ラーソが新たな用事を作り出す。
「パープルプレートの力の履歴を調べた結果…ザックさんの予想していた人が浮かんできましたわ。」
…信じられない。
ラーソの表情はそう告げていた。
ザックから預かったパープルプレートは、元々シオンが所持していたもの。それを調べれば、進化派の者に行き着くはず… ザックのその考えは、間違ってはいなかった。
――クレロワ=カニール。
その姿がまじまじとラーソには浮かんでいた。
クレロワが進化派ということは、最近流行らせようとしているダークミラー、そしてそれを作り上げた人物もきな臭い可能性があるという事になる。
「…リリ=アンタレス。おそらく彼女もそうでしょう。」
その言葉に、ラーソは肩を落とした。
リリに憧れ占術を始めたラーソにとって、それはあまりに辛いことであった。
「昨日から辛い話ばかり聞かされて苦しいでしょうが…今は出来る限り忘れて下さい。」
ラーソには酷だが、ザックにはそう話す意外になかった。
二人は落胆し、同時に深いため息を付く。
と、そこに、待ち合わせをしていたムゲ達が姿を見せた。
「二人共、暗い顔してどうしたんだ?」
スズナはラーソを見るなり「わたし達と別れるのがそんなに悲しいのか」と冗談を飛ばし、登録書を差し出した。
落ち込んでいた矢先の明るい姿勢は、ザック達の憂いを中和した。
「俺達はこれから世界中を回って実力を磨いてみることにしたんだ。そして、いつかまたここに戻ってくる。」
スズナの後、ラーソと登録書を交換し、ムゲは嬉々としてそう話した。
会話は弾み、時間は静かに流れていく。
やがて、別れの時が訪れた。
「あ、最後に言いそびれてたことを一つ。あんた達はどうやって村の異変を知ったんだ?」
言われ、ザックは知人から話を聞いたと返答した。
途端に首を傾げるムゲとスズナ。
「変だな。村の異変は絶対に漏れないようにしているってシオンが言ってたんだが…」
言い掛け、ムゲは口を閉ざした。
――清々しい別れの時に、水を差す真似はしたくない。スズナも察し、笑顔だけを別れの餞別にしようと努めた。
「じゃあ、またね。」
手を振るムゲ達に見守られ、二人はジョウントタグに包まれミレマの地を後にした――
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――馴染みのチャットルームに出迎えられ、二人は安堵で表情が綻んだ。
外に出ると、丸い土屋は無く、四角いビルの群れがあった。
「とりあえず、サムの所に戻りましょうか。」
ザックは、盛観に立ち並びながらも、どこか虚しさを感じさせるビルを眺め、ラーソと二人、馴染みの道を歩いていった――
第二十四話「栄枯盛衰」 完
二十四話登場人物集
※イラスト協力者「そぼぼん」
※登場人物一部割愛
マティス=ハーウェイ
潟躍
ネム
シェイン