「タルパ」
タルパ… 皆さんはおそらく、この言葉に聞き覚えがないだろう。
そこで、まず我々が行う「アバター」を思い浮かべながら、これから話すことを聞いて欲しい。
知っている事とは思うが、アバターは、相愛の男女が互いの命を掛け、新たな命、自分達の「子」を生み出す技術である。
生み出した男女は「親」となり、生み出す時は自分達の理想をある程度、子に反映させることが出来る。
例で言えば、容姿端麗、頭脳明晰な子が欲しいなら、そう願いながらアバター行為を行えばいい。
が、生み出された「子」は親の願望よりも、親の容姿、性格を強く受け継ぐため、完全に願望通りに生むことは不可能である。
また、あまりに過剰に理想を求めれば、コラージュ(コラ化)という染色体異常が起こり、人の外見を留めない現象が起きてしまう。
以上がアバターのおさらいである。
ではそろそろ話しを「タルパ」に戻そう。
タルパは一言で言えば「アバター行為の上位種」
アバターは親に依存するが、タルパはそれを超えるもの。アバターでは不可能な様々な願望を、タルパは子として設定し生み出すことが出来る。
さらに、アバター行為は相愛の男女でなければ行えないが、タルパは性別問わず一人の人間のみで行うことが出来る。
が、残念なことに、これまでタルパ行為を成功させた事例は存在していない。
それは、タルパ行為の具体的な方法を知る者が極わずかなことに加え、タルパ行為は非常に危険な上、強いオーラを持つ者でなければ行えないためであると考えられる。
そのため、次第にタルパ行為は廃れていった。
余談だが、タルパは旧文明から認知されている行為で、タルパという名には「幻影」という意味がある。
頭の中で思い描く、幻影でしかない理想の人物。それを具現化させる技術こそが「タルパ」なのであろう。
チャネリング「未来を担う世代へ繋ぐ英知達~タルパ編~」より
チャネリング放送者代表「クレロワ=カニール」