「思念紙と衣服」
タグ一覧項目の「思念紙タグ」で、思念紙について少し触れたが、今回はより深く、それについて追求してみよう。
思念紙は、自分の頭に記憶されている風景、または思想を一枚の紙として物質化したものである。
その紙は、人の思念で構成されたものであるため、耐久性、柔軟性は全て作り出した者に依存する。
その特性を利用し、思念紙は普段人が身に纏う衣服の素材に用いられている。
自身が作り出した思念紙を布上に加工し、これを衣服加工師にオーダーメイドしてもらい、衣服を完成させるのだ。
完成した衣服は、素材が素材だけに、着衣者の身体と一体化したものとなる。
バイオレットが半霊化した際、衣服も同時に半霊化するのはそのためである。
また、着衣者の疲労や精神の揺らぎに応じて、衣服の耐久性や柔軟性の劣化が起こる。
着衣者が万全な状態である場合、衣服は決して破れることはないが、負担が大きい場合、驚くほど脆くなる一面もある。
旧文明時の衣服は、寒冷や温暖などに応じて着こなすものであった。
今では、それらの用途としてあるのではなく、体内から無意識に溢れる生体磁場を出来る限り防ぎ、生体磁場の無駄な浪費を防ぐ道具として存在するのである。
だが、旧文明と共通する用途もあるにはある。
それは「羞恥する事を隠す」目的であるが、これについては言うまでもない話であるため、割愛させて頂く事にする。
チャネリング「未来を担う世代へ繋ぐ英知達~思念紙と衣服編~」より
チャネリング放送者代表「クレロワ=カニール」