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家族ゲーム  作者: 祐月
3/14

私×6+α+1(1)

設定や人物の説明が多いです。

「希、ここが今日からお前の家だよ。」

 車から降り立った悠が希を連れ、大きな家のポーチに立つ。

 希は緊張したまま、悠に促されて玄関のドアをくぐるとパタパタという軽い足音と、カツカツという軽い音がして奥から子供と犬が走り出て来た。


「パパ〜、おかえりなさ〜い。」

 子供の声と嬉しそうに吠える犬の声が重なり、悠のただいまという声をかき消す。子供の勢いに驚いた希が悠の腕にしがみつくと、子供の声を追いかける様に奥から、上階からおかえりなさいという声が聞こえる。子供はそのまま悠の足に抱きつき、犬は三人の周りをしっぽを降りながら走り回る。

 子供は悠の隣に立つ希を見上げると、飛び上がり目を輝かせる。

「つっくん、いつおでかけしたの?

 パパとおでかけずるい!」

 足下でかわいらしく頬を膨らませながら、希のスカートの裾を引き抗議の声を上げる渉に不思議そうに首を傾げ自分を見上げる希に悠は笑みをこぼす。

「つっくん?」

「すぐにわかるよ。」

 さらに首を傾げる希の頭を撫で微笑む。

わたる、これはつばさじゃなくて、新しく家族になる希だ。

 スカートをはいているだろう?」

「ほんとうだ。つっくんはスカートはかないね。」

 一人で納得しているらしい渉をよそに、希は悠を見上げ

「ごあいさつは?」

「ぼく、しんどうわたる。三さい。さくらぐみ。」

「私、橘希たちばなのぞみ。十六才。」

「のぞ・・・み?」

 少年につられて自己紹介した希に、わたると名乗った少年は少し言いづらそうに希の名前を繰り返す。どうも子供には少し難しいようだ。

「希、もう今日から新堂希しんどうのぞみだろう?」

 微笑ましい二人の様子を見守っていた悠がからかう様に言うと、希ははじかれた様に悠を見上げた。 それと同時に渉が声をあげる。

「のぞみちゃん、のぞちゃん?

 のんちゃん?のんちゃん!」

 どうやら呼び方を決めたらしい渉が希の手を引き嬉しそうに笑う。

「渉、希をリビングに案内してあげなさい。

 セナ、上にいる者を呼んで来なさい。」

 子供のかわいらしいはーいという声と犬の答えるような声が重なり、犬は階段を駆け上って行く。

 渉は希の手を引き、こっちこっちとリビングに向かい希を引っ張って行く。悠はその後ろをゆったりとした足取りでついて行く。 階上からセナの吠える声と爪の音が聞こえる。


 悠がリビングに入ると、一馬とあきらを前に希は固まっていた。

「兄さん、この子が希?」

「そうだ。驚いただろう?

 玲、飲み物を。他はセナが呼びに行っている。

 さあ、希。こっちにおいで。渉も一緒に座りなさい。」

 悠は希の肩を優しく抱き、ソファに誘う。L字型のソファの端に座らせ、自分も隣に座る。渉はソファの角の席にのぼり、希を挟んで悠の反対側に座り、希の袖をひっぱり自分の方を向かせる。そこに走って戻って来たセナがソファの背中側からジャンプして渉の隣に着地する。舌を出してしっぽを振るセナを悠が長い腕を伸ばし誉めるように撫でてやる。気持ち良さそうに目を細めるセナに希は興味を向ける。それに気づいた悠が希にセナを撫でる様に促すと、希はおそるおそる手を伸ばす。

 その様子を一馬は元から座っていた悠と希の対面にある一人がけのソファから、玲はキッチンカウンターの向こう側でお茶を入れながら見ていた。

 そこに次々と人がリビングに入って来ては固まる。それを悠は目だけで座るように促す。玲は手際よく菓子皿にお菓子を乗せソファの前のローテーブルに置くと、渉が目を輝かせ手を降る。


「マコちゃん、ぼくきいろいのが欲しい。」

 渉の隣に座った少年はぎこちない仕草で袋を開けてから渉に渡してやる。

「ありがと。これおいしいよ。のんちゃんもたべよ。」

 渉が受け取った袋の中に入っていたクッキーのうちの一つを希に渡すと、袋に入っているもう一つを食べ始めた。

 おいしいと言ってにっこりと笑いかける渉につられ、希もクッキーを口にする。渉は目を輝かせて希の顔を覗き込む。おいしいと言って渉に微笑むとセナまでも首を傾げしっぽを振る。

「いま紅茶入るから、渉には先にミルク。」

「え〜、俺、コーヒーの方が良かったな〜。」

 渉と希がクッキーを食べている間に、玲はアイスティーの入ったグラスを持って来て、それぞれの前に置く。 それと同時に小柄な少年がトレーからグラスを取る。希は自分と良く似た少年に見入ってしまう。後から来た少年達は希に気づく事無く、話し続けている。

「文句言うなよ。翼。

 コーヒーが飲みたきゃ自分で入れろよ。」

 後から来た少年が言い、すばやくソファに座り自分の分のグラスを受け取る。玲もそのまま端の空いている位置に腰を下ろすと、翼と呼ばれた少年は迷わず今座ったばかり玲の膝に腰掛ける。と、その時もう一人部屋に入って来た。それを見て悠が手に取っていたグラスをテーブルに置いた。

次回も説明が多いです。

わかりやすく説明できるかな。。。

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