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X Brave  作者: 八雲紅姫
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Brave 7

治癒の福眼リボーンズアイ


強力な力を秘めた魔眼の1つ


攻撃で受けた傷を完全に治癒し体力も回復させる


一撃で死亡でもされない限りは対応策がない


「この眼を使うまでに追い込んでくれて嬉しいよ

 でもここまでさ!君もその子も殺してあげるよ♪」


ニコニコ笑いながら破輪を振り下ろす


もう駄目だと悟ったその時


大きな大剣が破輪を払い除ける


「これはこれは!SSSランク級犯罪者

 デスト・コンティアム!!!」


何とロザリアの危機を救ったのはロザリアの敵であるデストだった


ロザリアもビックリした表情だったが声が出ない


「こいつは俺の獲物だ」


修羅の大剣でヴァシリーを払いのける


その間にロザリアとペルセフォネを安全な場所に運び治癒結界の中に放り込む


この治癒結界内にいる限り通常の治癒能力が倍になる


「さて…心行くまで相手をしてやろう」


修羅の大剣の切っ先を片手でヴァシリーに向ける


「いやいや幾ら僕でも君には勝てないよ~

 でも…少しくらいなら遊んであげるよ!!!」


破輪を1つ投げつける


攻撃を払いのけるが破輪は誘導式なのかデストを必要に追い続ける


その間にヴァシリーはデストに近づき攻撃を仕掛ける


「ほらほら!防戦一方だよ!?」


「あまり調子に乗るなよ」


飛んでくる破輪とヴァシリーから離れる


離れて修羅の大剣をどこかへしまい今度は両手に双剣を持っている


「それが3つの武器の内の1つ

 修羅の双剣か!」


「面倒だ一気に決めよう…」


空間が歪むほどのエネルギーが双剣に集まる


「避けろよ…死ぬぞ?」


「死にたくないから逃げるよ♪」


ヴァシリーは破輪を回収するなりデストから逃げるが


「逃げてどうなると言う攻撃ではない事を知れ!

 『修羅双閃しゅらそうせん双閃断絶そうせんだんぜつ』」


眩い光がヴァシリーの左右を駆け抜ける


同時に自分の両腕が宙を舞っているのが見えた


光より早い斬撃がヴァシリーの両腕を切断したのだった


「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!腕…僕の腕あはあはははは…!!!

 お…覚えていろよ!!!」


振り向く事無くヴァシリーは闇の中に消えていった


デストは追わずロザリアとペルセフォネの治療を優先する


「まだ間に合いそうだな」


小さな包みから薬草のような物を取り出し2人の傷口にそっと押し当て


包帯で固定する


薬草が血に触れると薬草から汁が出始めそれが傷口を包むように覆う


少し回復したのかロザリアは喋れるようになった


「御主…何故妾とペルを…」


「お前が今ここで殺されるのは面白くない

 あくまで俺の娯楽の為だ

 勘違いはするな」


何やら薬を注射器で投与されると急に眠気に襲われる


かなり強い睡眠剤のようだ


「き…ま待て…」


体に薬が回ったのか深い眠りについてしまった


「じゃあな

 ロザリア・リージュドット」


言い残しデストは消え去る


時間が立ちロザリアが目を覚ますとそこは支部の病室だった


帰りの遅い二人を心配したジュリアが部下に探しに行かせ


見つけた2人を保護したようだ


「ここは…デスト!!!」


急に立ち上がろうとすると激痛が体を走り咳き込んでしまう


「駄目だよまだ起きちゃ」


ベッドの隣にはジュリアが立っており咳き込むロザリアの背中を優しくなでる


「ジュリ…」


「まあ深い事情は聞かないけど…

 デストにやられたのかい?」


少し殺気が混じった言葉でロザリアに質問する


それはロザリアに対してではなくロザリアとペルセフォネをこんなにした犯人に対してだ


「それがデストではないのじゃ

 信じられないが妾とペルはデストに助けられたんじゃよ…」


それを聞いたジュリアは目を丸くしてポカーンとなった


信じられなくても仕方が無い


デストはジュリアにとっても敵である


その敵でありましてや自分の命を狙うロザリアを助けるなど理解不能の前に信じられない


しかしロザリアが嘘をつくような人物ではない事をジュリアは知っている


悩んだ末とりあえずその事を信じる事にした


「とにかく今諜報部の人達がロザリア達が倒れていた場所をくまなく操作しているよ

 何らかの手がかりがあると思うしとりあえず今は休んでね?」


「もう妾は大丈夫!」


「だーーーめ!これは命令だからね?」


口元に人差し指を添えてロザリアを寝かしつけジュリアは部屋を後にする


その頃街の入り口に1人のコートで体を隠した女性が街に入ろうとしている


「ふふふ!良い香りがするわね♪

 とんでもなく可愛い娘達の甘い香りが♪」


何やら物凄く怪しい雰囲気を纏う女性はクスクス笑いながら街へと入って行くのであった

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