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X Brave  作者: 八雲紅姫
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Brave 3

ペルセフォネが前で構えて部下にロザリアの治療を任せる


「まったく次から次へと変なのが現れる」


「デスト・コンティアムですね?

 貴方の身柄を拘束します」


「お前如きにこの俺を止められるのか?」


「あまり舐めないで下さいね?」


2人の間に火花が飛び舞う


両者は互いに飛び上がり空中で激しいぶつかり合いになる


ペルセフォネは術式を固定して作り出した剣でデストの大鎌を受ける


ただの剣ではなく呪剣と呼ばれるこの剣は術者のエネルギーを大量に喰らう変わりに


剣自信に力が宿り女性でも男性が扱うかの如く力強い剣戟が放てる


呪式兵装じゅしきへいそう神無月かんなづきかその様な自分を喰らわせる武装を身にまとうとは」


「貴方のような私利私欲で動く愚かな物を倒す力です」


「愚かか…それはどちらの事なのだろうな…」


大鎌で力強く払いのけデストは後退する


そし大鎌を自分の後ろまで引き戻し一気に前へ振り抜く


「『修羅一閃しゅらいっせん鋼牙こうが』」


大鎌の先が地面に突き刺さるとペルセフォネ目掛け斬撃が襲い掛かる


「その様な物通用いたしません

 『呪蛇の群れ』」


地面に手を着くとそこから黒い蛇が群れを成しペルセフォネの壁となり攻撃を阻む


すぐにペルセフォネが攻撃を仕掛けようとするがデストは既に離脱してそこには居なかった


「逃げられましたか…」


何らかの術式を唱えると神無月は結晶体へと姿を変える


「何故ペルが?」


治療を受けながら質問をする


落ちた大剣を拾いロザリアに渡しながらその質問に答える


「ジュリアの命令で部下にロザリアさんを護衛させていたんです」


「ちっ余計な事を…!」


治療の途中だったかそれを振り払い大剣を受け取り


支部へとフラフラした足取りで進んでいく


「あ…まだ治療が!」


治療をしていた女性が追いかけようとしたがそれをペルセフォネは止める


「今はそっとして置きましょう

 あの人はプライドが高いから今日の事が悔しいのでしょう」


その通りデストを全ての者を勝る為に鍛え上げてきたその力が一瞬にして打ち砕かれ


更には相手に武神降臨はおろか技すら出させす事が出来なかった


ロザリアのプライドはかなりボロボロである


支部に用意された部屋に着くなりベットに倒れこみ壁を何度も叩く


「あの男…!あの男…!あの男………!!!」


黒のグローブに血が滲むほど壁を叩きつける


痛覚はデストへの怒りで完全に消えている


その物音に気づいたのかジュリアが部屋の様子を見るがあまりの殺気に当てられて


部屋に入る事を躊躇している


その気配に気づいたのかロザリアがにらみつける


「うわわわ!!!」


あまりの恐怖にジュリアは急いで部屋の前から逃げていく


それと同時刻先程ロザリアが襲われた森林の中にデストは居る


どうやら何かを探しているようだ


「ふむ…ここでもないか」


辺りを見渡していると木の影から女性の声がする


「まだ見つからないですの?」


「ん?お前か悪いがまだ見つかってはいないな」


女性はため息をつきながらも命令口調で指示を出す


「早く見つけてくださいですの

 アレが無ければ私の計画はオジャンですの」


「分かっているよ」


「では私はこれにて失礼ですの」


気配が一瞬で消える


それと同時にデストは息を乱してしまう


「はぁーはぁー!まったくとんでもない存在だ

 さっさと例の物を見つけないとな」


息を整えながら再度森林の奥へとデストは消えていく

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