Brave 23
「あはははははははははは!!!
これがコスモギアスの力なのね♪いいわ~♪」
高笑いをするだけで周りの空気がぎしぎしと悲鳴を上げる
デストもロザリアもメイガスの存在を認識しているだけで気が飛んでしまいそうだ
「まったく厄介な事になったようだ……」
「これは一体どう言う事なのじゃ!?」
「コスモギアスは物体でありエネルギー体でもある
封印されている時の姿はエネルギー体なんだ
そのエネルギー体のコスモギアスを取り込み奴自身がコスモギアスになっちまったんだ」
全銀河の意思が集合したコスモギアスの膨大なエネルギーを取り込むことに成功した
メイガスは自分自身をコスモギアスにしてしまったのだった
「これが私の目的だったのよ~ん♪
エネルギー体であるコスモギアスを取り込む事で私自身がコスモギアスになる!」
「それでは武王機関はただの捨て駒だったってわけか!?」
震える両手でしっかりと修羅の大剣を握り構えを取る
「そうよ~ん♪私の目的の為のただの捨て駒♪
まあある程度は私の役に立ったかしらね♪」
ニタニタと倒れてアルフェルシーを見ているメイガスに怒りが爆発した2人は
同時に叫び襲い掛かる
「調子に乗ってんじゃねーよ!!!」
左右から同時に攻撃を仕掛けた二人だったが
「この私にその程度で対抗できると思って?」
2人の剣がメイガスの10cm前くらいで止まってしまう
まるでそこに壁があるかのように攻撃が遮られてしまった
「何じゃこれは!?」
何度も何度も刃を振るうが攻撃は同じ場所で止まってしまう
「これはこの星の意思よ~ん♪
偉大なるコスモギアスを守ろうと星の意思が私を守ってくれているのよ♪」
「じゃあこれでも喰らいやがれ!
『必勝の斬撃』!」
「加勢するぞ!
『黄金散雷』!」
2人の今撃てる最大の攻撃でメイガスを叩く
攻撃を張った二人は完全にエネルギーを使い果たし武神降臨が解け地面に倒れこむ
「これで何とかなったかのう……?」
「完全に……倒せなかったにしろ手傷くらいは……期待したいぜ」
段々と攻撃で生まれた煙が晴れてくる
「やられちゃうかと思ったわ♪」
地面から巨大な一枚岩が出現しそれが2人の攻撃を遮りメイガスに攻撃は届いていなかった
「畜生が……!!!」
「だから言ったじゃない♪
私はこの星に守られているのよ!」
両手をデストとロザリアの方向に向けると怪しく光り出す
それと同時にデストとロザリアは何か見えない力に押しつぶされる
「ぐぅぅぅぅぅ!こ……これは重力!?」
「正解♪まあ重力を操るくらい今の私にはどうってこと無いわ♪
呼吸と同じ同じ♪」
どんどん圧し掛かってくる重力は大きくなりもう2人は声が出ないほど
「あまり人がぺしゃんこになるのは見たくないけどこれで御終いね」
2人にと止めを刺そうとしたその時
「『音速の流星群』」
メイガスの頭上より星屑が降り注がれる
「あら?貴女は確か」
「よくも私のロザを傷物にしてくれたね……
死ぬ覚悟は出来ているかい?」
メイガスに攻撃を仕掛けたのは支部にいるはずのジュリアだった
その後ろにはジュリアの部下とペルセフォネ、マサイアスが立っていた
「ペルとマサイアスはロザとデストの治療をお願い
この糞アマは私は引き受ける」
「了解」
2人は指示通りロザリアとデストの緊急治療を開始する
一方のジュリアは黒いマントを脱ぎ捨てて戦闘態勢に入る
「そんなに怒っちゃって可愛い顔が台無しよ?
それに今来たばかりだから分からないと思うけど
私はこの星の意思に守られているの
さっきのは油断していたけど次からは攻撃は通らないわよ?」
鼻で笑って余裕を見せているメイガスだったが
「その油断が命取りにならなければいいね……
『武神降臨』!!!」
真っ青な鎧を纏った女性の武神『鎧燐』がジュリアを包み込む
全身が包み込まれると真っ青な片翼が生えた羽衣を身に纏い
両手に真っ青な長剣を持ったジュリアが現れた
「それが貴女の武神なのかしら?」
「『片翼の羽衣』そしてこっちが
『燕刃』と『燕翼』
X Brave支部支部長ジュリア・レクイエム参る!!!」