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X Brave  作者: 八雲紅姫
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Brave 21

一部元ネタがあります

読んで気分を害された場合申し訳ありません

黄金の雷はより激しさを増しバチバチと音を立てる


「行け」


ピタリと黄金の雷はその場で音を鳴らしたまま止まり


まるで意思を持つかのように黄金の雷はメイガスに向かって襲い掛かる


「色と音だけのようね!」


ふふん!と笑いながら魔弾で対抗する


「その油断が貴様を黒隅にするのじゃよ」


黄金の雷は魔弾と衝突すると粉々に吹き飛ぶ


飛び散った幾つ物雷の欠片はメイガスの体に付着する


それと同時に凄まじい電流がメイガスの体を走りぬける


「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


先程の天地雷鳴ほどではないにしろそのボルト数は通常の雷より遥かに高い


雷の欠片は次々とメイガスに付着しその度にまた凄まじい電流が流れ込む


「この技の名は『黄金散雷おうごんさんらい』簡単に言えば散弾じゃ

 予め微量で細かくして置いた金を雷に混ぜて放つ

 雷が1本の線であれば金はそれに吊られて常にまっすぐ飛ぶ

 しかし雷が何らかの方法で破壊されれば中にあった黄金は再び細かい欠片となる

 そして黄金に蓄積された雷のエネルギーは付着と同時にその対称に流れ込む

 1つ1つでは天地雷鳴に届かなくとも幾つ物欠片が付着すればそれは天地雷鳴をも越す!」


かなり贅沢な技な分威力も申し分のない


流石に命を変えると言っても雷より散乱した黄金のスピードはほぼ雷と同じ


一瞬で命を変える事が出来れば対処可能だろうが流石にタイムラグがあり


やっとダメージと言えるダメージがメイガスにヒットした


「こ…これは中々贅沢で効果絶大の技ね…」


変命チェンジライフで致命傷は回避した物のダメージは相当の物


立ち上がろうとするが体が痺れて上手く立ち上がる事すら出来ない


「まだ落ちぬか……」


ロザリアが圧倒的優勢だったがデストはかなり苦戦していた


「やはり貴方程度では英雄達の武器を使いこなす事はで気無いようですの」


長剣をくるくるまわしながら余裕の表情を浮かべるアルフェルシー


一方のデストは約束された勝利の剣を杖代わりに使い自分の体を支えている


「はぁ~……はぁ~……」


「随分消耗してきているようですの」


「まだまだ!!!」


強がって入るが血を少し流しすぎている為上手く立つ事もできない


「フラフラしている体で私に勝てると思いですの?」


すぐにでも止めをさせる状況であるのにも拘らずちまちま歩きながら接近する


デストは何も言葉を返さない


「もう言葉も出ませんですの?

 それとも恐怖で震えているのですの?」


明らかに馬鹿にしているがデストはただただ立ち上がろうとするだけで言葉を返さない


やがてアルフェルシーはデストの真ん前までやってくる


「どうやらこれでお終いみたいですの

 少しあっけなさ過ぎてつまりませんが仕事も有るのでこれにてお別れですの」


長剣を振り下ろそうとしたその時


「体は武装で出来ている……」


「!?」


呪文のような小言をデストが唱えるとアルフェルシーは急いでデストから離れる


今の一瞬自分の体の感覚が消えたからだ


即ちその一瞬アルフェルシーは死んでいたのだ


圧倒的なまでの殺気に当てられてアルフェルシーは死を体感し考えなどを素通りし


生命としての本能が危険だと判断し距離を取ったのだった


「もうお前を許す事はできない

 この技は神器投影の最終系にして禁じ手

 下手をすれば世界を壊しかねないからな

 しかしお前を倒すにはこれしかないようだ」


人に死を体感させるほどの殺気を放ちながらデストは再び呟く


「血潮は剣で 心は盾

 幾たびの戦場を越えて不要

 ただ一度も使用されず ただの一度も必要とされない

 彼の者は常に一人 枯れ果てた地でただ眺めている

 故にその存在に意味はなく

 その体はきっと『UNLIMITED WEPON WORKS』でできていた!」


小言が終わると同時に真っ赤な炎がアルフェルシーとデストの周りを取り囲む


あまりの眩さに目を瞑っていたアルフェルシーが目を開ける


そこに広がる光景は神殿のコスモギアスの眠る祭壇ではなかった


すぐ側で戦っていた筈のメイガスとロザリアの姿もない


そこに広がる光景は空は夕焼けに色飾られとても美しい


しかし地上は枯れ果てた高原に剣、槍、銃、盾、鎧数々の武装が突き刺さり


そして転がり落ちている


この光景を例えるなら武装の墓場


「まさかこれは……」


「お前の考えているとおりの物だよ

 『心創結界しんそうけっかい

 心の中に広がる空間を具現化し世界と同調させる結界魔法の大禁呪」


デストは魔道師ではない為こんな大禁呪を発動する事は実際不可能


それを何故使えるのかアルフェルシーには理解が出来なかった


「無限の武装ですか……

 良いですの!その全てを私が粉々にしてあげますですの!」


「やれるものならな!!!」


2人は高原を駆け抜けそしてぶつかり合う

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